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せんせいといっしょ:瓜山先生編
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「私は態度を変えるというのがそんなに意識的にできるわけではないので、普段の接しやすい先生も、硯に向かっている先生もすてきだなって、思っているのですわ」
――だってそうでしょう? 『心』が篭らなければ、こんなすてきな作品は出来上がりませんもの。
七星はそう言うと、まっすぐ作品を見る。意志の宿ったその文字が、自然と彼女の背筋を伸ばさせる。
(この文字はのびのびとしていて、それでいて気を引き締めさせる何かを感じますわ)
真面目に文字と向き合いながら、自分なら、どんな文字や言葉を書いて作品展に出しただろうか、とふと考える。
(真っ直ぐな想いで、全力を出し切るような作品を、つくり上げることができる日は来るかしら……?)
そう思っていると、真央がぽつりと呟いた。
「真央ちゃん、七星ちゃんの作品もみてみたいのだ。今回は出してるのだ?」
「いえ……。ですが、もし仮に展示するとしたら、皆様にはどのように映るのか……少し考えていましたわ」
恐らく、迷いがあったならば作品に出ていただろう。そんな事を思う七星なのであった。
「んー、ボクは書道が苦手なんだよね。止めとか払いとか、跳ねとかそこらをキチンとやらないから字が歪んじゃうんだ」
円がそういいながら、メイにこんな事を問う。
「先生は、どういった経緯で書道を始めたの?」
「祖父母も、両親も書道家だったから、自然と真似事を始めていましたね。最初は、みんなに褒められるのが嬉しくて。でも……」
メイは、そっと辺りを見渡す。その眼差しはどこか懐かしそうで、皆が不思議そうに見守る。
「いつの間にか、書道自体が楽しくて、文字に触れることが楽しくて続けていました。確かに、思い通りにならなくて、悩み苦しむ事もありました。でも、私は、思いを筆に載せ表現する事が好きなんです」
メイが、自然と顔を綻ばせる。自然な笑みが、とても愛らしかった。彼女はそっと胸を押さえ、静かに頷く。
「その楽しさを、少しでも教える事が出来れば幸せです」
円はメイのそんな横顔を見ながら、円は目を輝かせる。
(ボクも書道はじめてみようかなぁ? 今まで機会が無かっただけで、キチンとやって見れば、意外と出来る気もするし! なんかそんな気がする!)
妙に意気込みわくわくする円の様子に、刀は何故か苦笑いになる。そんな様子に思わず蓮と七星、時子は苦笑するのだった。
色々な作品を見ながら会場を回っていると、円が花に目を向ける。
「あ、生け花もやってるの?」
「今回は、作品にあわせて花を生けてみたんですよ」
時子がそういいながら作品を見ていると、メイの作品の傍にバラの花束が置いてあるのを見つけた。赫乃の作品である。
「これもなかなかすてきですわね。作品に合っていますわ」
七星が目を細めて見つめていると、円は生け花にも興味を示したようで……。
「生け花とかは難しそうで敷居が高く思えるんだけどさ、実際どうなんだろう、形とかに拘らずに好きにやっていいものなのかな?」
と目を輝かせている。
「生け花は、色々流派があります。けれども、基本さえ押さえたら後は思うがままに、でいいかもしれませんね」
とメイ。彼女自身は趣味で時折やっている程度なので自信がないのだそうだ。時子と七星も加わり、暫くの間生け花の話で盛り上がる。
「生け花、か。チャレンジしてみたいけど正座が……」
「なかなか、いいかもしれませんよ?」
刀と蓮もそんな事をいいつつ、少しやってみたい気持ちがわいていた。
その帰り。刀はメイにこんな事を頼む。
「先生、俺、正月に書初めをしようと思います。できれば、書道を教えていただけませんか?」
「勿論、いいですよ。といっても、筆の持ち方など基礎的なところになると思います」
メイはそう言ってにっこり微笑む。そうしつつも、彼女は刀と目を合わせ、
「大切なのは形式ではなく、心。一年の計を筆に込めて、やり遂げると言う思いで書くこと、ですね」
と言うのであった。
会場がしまり、全員が外に出る。メイは静かに頷きながら暮れて行く空を見上げる。
(今日もまた一日が終り、新しい日が巡ります。けれども、思い出は大切に残し、学んだ事は忘れないようにしなくては)
光陰矢のごとし。だからこそ……。
メイは思いも新たに、進んでいこうと決意する。
ふと、自分を呼ぶ声がする。帰る方向が同じ時子と共に行く事にしていたのだ。メイはその声に頷き、会場に背を向けた。
(終)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月13日
参加申し込みの期限
2015年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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