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秋の夜の花占い
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「あ、ありがとう!」
女性に礼を言い、紫鶴の傍に戻る。
「もう、大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫」
「顔が赤いようだけど、大丈夫?」
「な、なんでもないもん! 大丈夫!!」
紫鶴の茶化すような物言いに鈴桜はつん、とそっぽを向いてしまった。
しかしその手はしっかりと紫鶴の服の裾を掴んでいる。
九夜山を下りようと山道へ足を踏み入れたところで、紫鶴が思い出したように言った。
「すまない、少しここで待っていてくれるかい?」
「う、うん、いいけど」
紫鶴が女性の元へ歩いて行ったのを確認して、鈴桜はほっと息をつく。
「私、紫鶴のこと好き、なのかな。もっと一緒に居たいとか、もっと紫鶴のことが知りたいとか、離れていってほしくないとか思うけど……。
好き。好きかぁ……」
鈴桜は自分の胸に手を当てる。
まるで心の中にしまった気持ちを確かめるように。
そこに悩みの答えが隠されているかのように。
『戻ってきたか』
「ええ、きっと彼女の前では言えないこともあったんじゃないかな?」
一方紫鶴は女性の前に再び、片膝をついていた。
確かめたいのは、自身の占いの結果。
『桔梗の花言葉には“従順”というものもある。……今のそなたにはこちらの方があっておるのかもな』
「従順、か」
女性の返答に思わず苦笑いを零す。
親の取り決めであてがわれた相手、というのが紫鶴の鈴桜に対する正直なところの感情だった。
もちろん可愛らしい女の子で、仕草や紫鶴の言葉に対する反応もいじらしい。
決して不満があるわけではない。が、
「恋、なんてもの、ああいう家に生まれた時点で諦めてるんだ。どうせ最後には許嫁殿が待っているんだから」
『しかし、もう一方の花言葉もまた真。そなたは物わかりがよい。良すぎるほどであろう。日が経ち、そなたの考え方に年が追いついてくる頃にはもうひとつの花言葉も実感してくるであろう。
なんにせよ、そなたらは結論を急ぐにはまだ早いのだ』
「こんな占いをしておいて、まだ早いとはなかなか」
女性の言葉にくつくつと笑いながら立ち上がる。
「どうもありがとう。恋をすることは諦めていたけど、許嫁殿がその相手になるなら、それはそれで楽しそうだ。気長に待ってみるよ」
そしてはっとしたように問いかける。
「支払いは……、きっとお金とかじゃないんだね。……君の涙の理由まではわからないけれど、よかったら使ってくれ。礼の代わりだ」
紫鶴は女性の膝元に白いハンカチを置くと、鈴桜の元に戻っていく。
水盆に咲いていた桔梗の花が、すっと底に沈んでいった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月10日
参加申し込みの期限
2015年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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