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<宝石人形>紅玉ルヴィア
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【不審火と人形】
ここ数日、いつも平和なねこったーやパソコンの寝子島情報サイトに、最近になって不審火と思われる情報がほんの僅かだが、点々と寄せられるようになった。
それと同時に“火を出す人形が、夜に徘徊しているせいだ”というネタをちらほら見かける。
「歩く、人形……?」
朝早くに見たねこったーで見た内容に
黒依 アリーセ
は目を見開いた。
アリーセは過去に
歩く人形
という存在に関わった事がある。
今の情報は都市伝説のレベルで片付けられているが、この寝子島において“都市伝説”とは、その一言では片付けられない。
噂は現状、“火をつける人形という架空の存在”ということで一区切りがついたようだった。
だが、また何が起るか分からない。
“都市伝説ではない”可能性があると知っている存在にとって“原因不明の不審火”は、その原因が掴めない限り、また発生するかも知れないからだ。
アリーセはその情報を入手してから、携帯のネットで寝子島の消防出動記録を表示させて、最後に起った最新のボヤを確認したり、己の足で、広くはないが狭くもない寝子島で、一つ一つ状況を聞き込んではその前の火元へと辿る等、数日前から聞き込みを開始していた。
現状、分かっている事は二つ。
不審火の目撃現場には、火が降ってきたのを見たという存在がいても、人影については人形どころか何の姿も見受けられなかった事。
また、一区画向こうで直接は見ていないが、危険なまでに赤い炎が空に打ち上げられて、それが綺麗に四散してこちらに落ちた……という、これまた都市伝説で片付けたくなる内容。
しかし、消防の出勤記録には、確かに同時刻に2箇所以上に出動した若干不思議な経歴も確かに残っている。
「これは……再発も考えて、急いで不審火のMAPを作らないと。
共通性があれば、他の人の手も借りられるかも知れないわね。
それに、動く人形のせい──フローティアと同じタイプの人形だったら……壊れるまでやめない可能性もある」
そうして、アリーセの覚悟が決まった時、携帯のメール音が鳴った。
それは、小学校3年生の友人、
曖浜 瑠樹
の家で彼が使用している、家庭共用からのメールだった。
『アリーセお姉さん。休み時間や授業終わった後とかに“火をつけるお人形”のお話を聞いたんだけれども、これは何かなぁ。
オレも何か手伝える事あるかなぁ』
『──もし良かったら、詳しく知っていそうな人がいたらお話を聞いておいてもらえると助かります。
こちらも気になることがあって情報を集めていますが、まだ何も分かっていないので……』
『うん。分かったよぉ』
瑠樹は小学校3年生で、小さくてのんびりしているけれども、他の同年代と比較出来ない程に、とても良く気が回る。
──それでも、危険な目に遭わせる訳にはいかない。アリーセは、急ぎ次のボヤのあった現場へ急いだ。
「日差しが……眩しい……わね」
数日振りに開いたカーテンからは、小春日和の暖かな日差しが差し込んでいた。
しかし、それでも
三宅 葉月
には眩しい。眩しくて太陽が直視できない。
この数日の間、己が思う絵を完成させる為に、食事もろくにとらず、カーテンを閉め切っていたのだ。その為、葉月にはこの数日間の情報というものが何も無い──
普通の存在ならば、僅かなりとも危機感を覚える状態ではあったが、葉月は特にそれも気にする事も無く、情報がないのも大した問題でもなさそうに、久方ぶりのパソコンに電源を入れて、何となく寝子島の“今日のパワースポット”といった極めてマイナーなローカルニュースに目を通していたところ。
そこにもあった。“火を噴くゴスロリ人形の謎!”
葉月は理解に苦しみ、数十秒程沈黙を重ねた。
火を噴くなら、それはやはり口からなのだろうか……?
悶々とそこまで考えて、葉月は己がこれに興味を持っている事を自分で理解した。
決まれば、その興味という名の波がある内に、行動を取らなければならない。
そうしなければ今、その事変を描いて見たいという葉月特有の欲求が消えてしまうかも知れないのだから。
早速、葉月は家の中から出る事無く、不審火のネット情報から調べ出す事にした。
直に足を使う訳ではない為、情報としての質は落ちるかもしれないが、そこは想像力をかき立てて。
確かにここの所、不審火が増加している。
点々とながらも、放火なのかもしれない不審火は、広がりつつも確実に移動をしていた。
「……?」
放火と不審火の発生場所を比較しながら、葉月は僅かに首をひねった。
ここ数日の間の不審火はシーサイドタウンで起っている。纏めていた雑誌に火が付いた等、理由は様々だったが──一つ不可解に思ったのが。
コンクリートの家屋には飛び火したらしい煤がついていたが、ボヤの範囲はそのくらい。
今まで、不審火でコンクリートの家屋家屋単位で燃えた被害が、最初に不審火の被害があった星ヶ丘の一件以外、一度も無い事だった。
……ただ、これが木造建築だったなら──ふと浮かんだ考えは、余りにも現実味を帯びずに消えていく。
そして、もっと調べれば何か分かりそうな気がして、葉月は1人で黙々とインターネットの情報にのめり込み始めた。
「──で。そのお化けやら放火魔人形やらのネタはそこまでか?」
街中で胡坐を組む、服装も何も完全に汚れきったホームレスの男性に、日常生活では見られない鋭い瞳を持つ青年──
夜海霧 楓
は問い掛けた。
“夜な夜な現れる人形が家に火をつけて回っているらしい”最初にネットで見た情報は、尾ひれ背びれが大きく付いているものだった事を、目の前のホームレスの男性──情報屋、の情報を聞いて思い知らされる。
“これだから所詮ネットの情報は……”そう切に思わざるを得ない事態に、楓はこめかみを軽く押さえた。
「人形と最初の火事の発生場所は、こんなところで……ああ、そう言えば──」
「何だ?」
「──おっと。今丁度、ど忘れしちまった!!
そう言えば、実は諸事情で明後日飲むはずの酒代、実はゴミ拾やってた時に無くしちまったらしくて……」
「……チッ」
ここで無理に聞き出そうとするものではない。情報は常にギブアンドテイクだ。楓はまだ若く足元を見られているような気もしなくはないが、その辺りの不快感も飲み込んで、楓は忌々しそうに、短く折った千円札を相手に手渡した。
「ああ、そうそう思い出した!」
情報屋の男はいかにも棒読みなのを隠しもせずに言葉を繋げた。
「──そう、過去にも『人形が動いた』事があって、それはマジモノで、見た仲間はビビッていましたぜ」
「……人形が動いたのは1度じゃないということか」
楓は一人思うように、考え深く相手への挨拶も忘れて、もう用は無いとばかりにその場から背を向けた。
元から金が主流の関係だ。深く入り込んでもそうでなくても、それはただお互いにとって“不便”な事にしかなりえない。
「……人形が目撃されるタイミングで同時に燃えた家……行ってみるか。
このおかしな島の不可思議現象が少しでも分かるかも知れん」
──楓を動かしている動機は、事実の真相解明ではない。そして、事態の収束でもない。
ただひたすらに、常識では考えられない“異常と分類させるまでに常識では考えられない存在が、そこまでの行動をするなにか、させる事のできるナニカとは、何か”
ただ、それだけを求めて──楓は歩幅を大きく。急ぎ星ヶ丘へと向かっていった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月30日
参加申し込みの期限
2015年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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