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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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驚きの声や称賛、そして喝采が、つぎつぎと打ち上げ花火のように花咲いた。
各部門賞ならびに審査員特別賞は、これまで文中に示してきた通りである。それらがここで、一気に発表になったのだった。
コホン、と咳払いして、かぼちゃさんが、その巨体をゆさゆささせながらマイクの前に立つ。
「待たせたわね。いよいよハロウィンナイト賞を進呈しちゃいます!」
「ハロウィンナイト賞?」
という声が客席から上がるも、すぐにサンマさんが口添えた。。
「いわば
準グランプリ
ってやつだな。去年はなかった賞だけど、今年は粒ぞろいだから特別に作ったんだぜ!」
ぐっ、と勢いよく親指を立てるサンマさんだ。ぐいっと眉も反り上がる。あいかわらず惚れ惚れするほどの男前であった。
笑顔でリッカルド町長が拍手する。するとまた、会場中を拍手が埋めた。新たに創設されたこの賞を、皆が承認してくれたということだ。
「グラッチェ、みなさん。本当に本当に、今年はパフォーマンスすべてのレベルが高くて素晴らしい大会でした。私、惚れ惚れしましたよ」
リッカルドは拍手を終えると、やはり笑顔で
「この準グランプリだって、選ぶのに相当、苦労したんです。では発表は……先生、じゃなった、かぼちゃさんに頼みたいと思います。かぼちゃさん、ペルファヴォーレ!」
「はい、かぼちゃさんでーす」
と、かぼちゃさんが前に一歩進み出た拍子に、ぐらっと体が傾いて彼女は前のめりにバランスを崩しそうになった。
「わわっと!」
慌てて後退を取り戻そうとしたがむしろこれが災いとなった。かぼちゃさんは勢い余って、すってーんと尻餅をついてしまったのである。
そしてその瞬間、ぽろっ、とガワ……つまりハリボテが、外れて落ちた。
「あ痛たたた……」
下から現れたのは、寝子島高校教師の
相原 まゆ
ではないか。
オーマイガーといいたげな塩梅で、まゆは両手で自分の頬をぐいーっと押していた。
「キャアア! バレちゃった! 私の秘密が……! 清純なイメージがまた崩れてっ……!」
その表情がもうおかめのお面みたいというか、剽げた愛らしさで彼女らしいというか……まあ、会場の爆笑を誘ったのは事実だった。
紳士たるリッカルドは、さっと手をさしのべてまゆを立たせる。
「いや別にイメージダウンなんかにはならないと思いますよ。むしろ親しみがわいたくらいです」
「そうだぜ。そもそも清純なイメージなど最初から……いや、なんでもないぜ!」
サンマさんはそんな、フォローになっているのかなっていないのか怪しい言葉を彼女にかけてくれる。
「いいのよもう、あたしなんて……」
御年34歳のまゆは、焼いた餅みたくぷーとむくれて立ち上がったが、それでもすぐに笑顔になって、
「そんなことより発表発表! かぼちゃさんから発表させてもらいまーす!」
勢いよくマイクをつかむと、元気に声を上げたのだった。
「今年の準グランプリこと、ハロウィンナイト賞は……
キュルビス・ラムズイヤーさんです!
キュルビスさん、ハロウィンナイト賞受賞おめでとう!
」
「マジデーっ!」
と驚きかつまた光栄に震えて、ゴムまりみたいに跳ねながら壇上にキュルビスは駆け上っていった。
「こんな大きな賞もらっちゃっていいのデスカー!? まったく、後で『返せ』とか言うなヨ、デスヨー! サンキューサンキュー祝福しヤガレ、デスヨー!」
スポットライトを浴びてキュルビスは踊るのであった(喜びの舞?)。
「そして正真正銘のグランプリ! その名も『最優秀ハッピーハロウィン賞』は……」
とまゆは言ってサンマさんにバトンタッチする。おう任せとけ、と威勢良くサンマさんは言葉を継いだ。
「我らが町長、中沢リッカルド氏から爆裂発表しちゃうぜえー!」
オラオラオラーとサンマさんは、ぐるぐる右腕を回してヒートアップ、会場のボルテージを最高潮まで持っていくのであった。
「さっきも言いましたが、今年のハロウィン仮装大会は、類を見ないほど高レベルの出演者さんで目白押しでした。すごいことだと思います。私、とってもハッピーです」
みなさんもそうですよね? と黒山の観客たちに振って、盛大なレスポンスを受けてから町長は続けた。
「だけどどうしてもひとつ、今年最高のパフォーマンス、最高にハッピーになれたパフォーマンスを選ぶとしたら……これになりました!」
うん、とサンマさんはうなずいた。
まゆもうなずいた。
会場は突如、水を打ったように静まり返る。固唾を呑む瞬間が来たのだ。
「それでは、発表します!」
リッカルド町長は一度だけ息を吸い、そして、告げた!
「本年度仮装大会のグランプリ、すなわち最優秀ハッピーハロウィン賞は…………!
真境名アリサさんです!
アリサさん、最優秀ハッピーハロウィン賞受賞、おめでとうございます!
」
一瞬アリサは、何が起こったのかわからなかった。
自分が選ばれるとは夢にも思わず、ただ、栄冠に輝くのが誰かと思いながら立っていただけなのである。
それなのに! 突然名前を呼ばれ壇上に招かれたのだ。
「え……? え?」
たしかに全力で、Happy Halloweenと思いながら訪れた今日のイベントであり、繰り出した演舞であった。けれどもそれはすべて自分の内部で完結しているもので、このような高評価はまったく期待していなかった。
それなのに!
それなのに!
「こっちよ」
とまゆに手を引かれてステージに立っても、まだアリサはぼんやりとしている。
「短いが最高に『魅せる』パフォーマンスだった! 光と音もさることながら、最強ともいえる動きのキレに度肝を抜かれたぜ!」
「同性だけど惚れ惚れしちゃったわ! マジあたし、ぼーっと見とれちゃったもの」
サンマさん、まゆの激賞コメントだ。これに加えて、
「バトルをイメージした舞台だったのに、私はあなたのステージから、最高にハッピーなビベラチオン……いえ、バイブレーションを感じました。文句なしです!」
リッカルドもこう断言してくれた。
これでやっとアリサは、このグランプリがドッキリでもなんでもない本物であることを自覚したのである。それでもまだしばらくは、呆然としたものが抜けなかった。幸せの青い鳥が自分の家の鳥籠にいたと、知らされたチルチルとミチルは、こんな気分だったのではないっか。
だがそれもここまでだ。
「それでは最優秀ハッピーハロウィン賞に輝いたパフォーマー、真境名アリサさんにもう一度、パフォーマンスを演じていただきましょう!」
リッカルドが叫んでステージから駆け足で去る。サンマさんも、まゆも。
そうして一人、舞台に残されたアリサの頭上から、彼女自身が用意した音楽が流れはじめたのである。
ギン! とアリサの両眼が輝いた。
これこれこれ! あの爆発的な高揚感が蘇ってくる。
ステージを見回す。たくさんの目が、すべて自分に注がれている。
ステージ袖に目をやれば、恵御納夏朝や深縹露草の姿も見えた。
「今日のあたしの気分はなんだかわかるゥッ!?」
アリサは、天に届けとばかりに叫んだ。いや、吼えたというほうが正しい!
「最高に最高に超最高に、Happy Halloween!! って奴だぁぁぁぁ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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