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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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朝。月の杖を持った魔女がふたりを迎えた。
厳かに彼女が開け放つのは煉獄の門……ではなくて、自宅のドアである。
「ハッピーハロウィン!」
にこっと
花風 冴来
は笑顔を見せる。澄んだ青色の瞳、長くまっすぐで蜂蜜色の長い髪、そんな彼女が黒装束、神秘的な魔女の扮装をしているのだからとてつもなくよく似合う。
「さあ、上がって上がって」
遠慮しなくていいよ、と冴来は自宅に差し招いてくれるのだが、
北原 みゆき
はそこまで気楽な気分にはなれない。
具体的に言うとつまり、みゆきは緊張しているのだ。
「お、お邪魔します……」
失礼のないように、と、みゆきはつま先立ちになって冴来の家に入るのだった。
冴来のことは大好きだ。単なる上級生としてではなく、女性として人として、尊敬している憧れの存在でもある。そんな冴来の家に初訪問する服装が、肩だしトップスの黒づくめに猫耳と尻尾をつけたという衣装、すなわち黒猫のコスプレになってしまったということにみゆきは、なんだか運命の皮肉を感じずにはおれなかった。とはいえこのコスプレそのものは、時間がなかったゆえの簡易なものとはいえ、動きやすくてそれなりにみゆきも気に入っていたりもする。
緊張しているというのは同行者、
飛吹 勘助
だって同じだった。
いや、緊張度合いという意味では、みゆき以上かもしれない。
――女の子と、だから、正直、ドキドキする……。
それこそ猫のように、勘助は背をかがめて室内に入った。190センチを超える長身ということもあって、はじめての場所に入るとき彼は、つい無意識のうちに猫背気味になってしまう。
それに今日は、パレードに出かける前にまず、お菓子作りも行うのだ。勘助が胸を高鳴らせ頬を赤らめてしまうのは、そこにも理由があった。どうもお菓子作りというのには自信がない。
ところがそんな勘助の仮装は大胆で、カリブ海あたりを荒らし回っていたような無法者、すなわち海賊だったりするのだから面白い。羽根飾りのついた船長の帽子も、大きな襟の長い外套も、全部既製品ではなく手作りなのである。いつも連れ歩いているアンゴラ兎の縫い包み『もふもふ』も、しっかりドクロのバンダナと赤いスカーフ&眼帯で、海賊の手下に仕立てられていた。もふもふの衣装だってハンドメイドなのは言うまでもないだろう。
みゆきと勘助が案内されたのは、冴来の家の台所だ。広くてたくさんの調理器具がある。材料もふんだんに用意されていた。壁や道具を見ると使い込まれてはいるのがわかるが、いずれもピカピカで、大事に使われているのがうかがわれた。
「じゃ、はじめよっか」
冴来は二人にエプロンを手渡す。着替える時間を節約するため、コスプレしたまま料理という奇妙な状況になったが、それはそれで面白いではないか。なぜなら変装したまま料理する機会に、恵まれることなんてそうそうはないから(……というか、普通はないだろう)。
「えっとね、今日はカボチャパイ、ハロウィンモチーフを象ったアイシングクッキー、マカロンといった洋菓子をメインにするけど、洋菓子が苦手な人も楽しめるように、カボチャを使用した鬼饅頭というような和菓子も準備したいと思ってるの」
冴来の描く理想は壮大だ。
「私はあまり人に教えられるほど上手じゃないけれど、皆さんの料理のお手伝いをしようと思います」
ぺこっとみのりが頭を下げた。
「うん、頑張る。お手柔らか、に」
勘助はおずおずと微笑んだ。自信はない。けれど楽しみだ。
こうして、史上まれにみる『仮装でお菓子作り』が幕を開けたのだった。
料理がはじまると、みゆきは活き活きとしはじめた。母と練習をしてきたのだからスムーズである。やはり手を動かしているほうが気持ちも楽だ。それに、魔女と海賊に挟まれて調理するなんて愉快ではないか。
「はい、これが魔女帽子や蝙蝠を模したクッキーになります」
さっそくみゆきは、オーブンに乗せる前のクッキーを二人に披露する。
「うわ、上手……!」
勘助は目を見張る。
「可愛いね」
冴来は拍手してさらに訊いた。
「そっちは大福の準備?」
「はい! 幽霊をモチーフにした大福です」
黒猫特製幽霊大福というわけだ。
「美味しそうだし面白そうじゃない。勘助のほうはできた?」
勘助は鬼饅頭にとりかかっていたのである。おずおずと見せた。
「はい。薄いカボチャの皮を、使って、雪うさぎみたいに、飾って、みた……」
「よくできました。なかなか上手ね」
「そ、そう、かな……」
海賊が、照れた。
目覚めたばかりの
巫部 紫苑
は、なんだか素敵な匂いを嗅いだ。
いや正確には、素敵な匂いに起こされたのかもしれない。
うっすらと開けたカーテンの隙間から、その匂いは漂ってきた……ように感じた。
すでに太陽は高く、寝過ぎてしまったのだと気が付く。寝ぼけ眼をこすって、
「今日って何かのイベントかしら?」
カレンダーを調べて、紫苑はそこに書かれた文字を読んでいた。
「えっと……ハロウィン?」
そういえば宣伝されていた気がする。あちこちでその言葉を聞いたような記憶もある。自分の興味があること以外は、どうもザルの目をくぐり抜けてしまうというか、頭に残らない紫苑なので、思いだすには多少時間がかかった。
「仮装がどうとか……でしたよね?」
それと、なにかもらえるという話が。そうだ、お菓子だ。ぽんと手を打った。
「よく分からないけど、お菓子がもらえるみたいですから参加してみましょう♪」
外に出ることに迷いはない。ただ、仮装となると迷う。ともかく、貸衣装屋に行くとしよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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