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【ハロウィン】寝子島ハロウィン☆デイズ!
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「親父から借りたカメラ、よし。財布、よし。準備、よし……」
昨夜から何度、持ち物の再チェックを行っただろう。
彼は旧市街の大家族、三夜家の虹司、続けて言えば
三夜 虹司
である。
気がつけば朝となっていた。
虹司は前日夜からまったく眠れず、ひたすら落ち着くことができなくて、寝床と持ち物の間を往復しつづける数時間を過ごしたのであった。途中、ギターを手にしてみたり、本を手にしてみたりもしたが、弦は思い通りの音色を奏でず、本の内容は一行も頭に入らなかった。
これは病気なのか?
そうかもしれない。けれど体の病でなく心の病、もっとストレートに言えば恋の病だ。
目を閉じれば彼女の面影が脳裏に浮かぶ、空を眺めれば黄金の月の表面に浮かぶ。けれども悲しいかなその姿は、ぼんやりと現実味を欠いた光の集合体のようでしかない。
ああ、悩ましい。
学校では幸か不幸か虹司は、その彼女と同じクラスではない。けれども彼は、彼女の双子の姉と同級生なのである。だから彼女とは何の面識もないというわけではない。しかも今日は、本人かららではなく姉からだが、お店のイベントに呼ばれてもいた。
これはチャンス、千載一遇といっては大袈裟だが、それでも大チャンスであることに疑いはないだろう。
「イベントだから、写真を撮っても罪はない、よな……」
そんなチャンスが訪れたのである。堂々と彼女を写真に残すことができる。そうして朝な夕な眺めることができる。そうすれば光の集合体でしかない彼女の面影を、くっきりと脳裏に刻むことができる……はずだ。
だから今虹司は、好きな子のまだ見ぬ仮装姿で頭がいっぱいなのである。
ああ、そんな中学2年生。
虹司が恋い焦がれる彼女、その名前は……。
言いたい。けど言えない。
言えないけど、心の中ではつぶやきたい。
――ミニスカートとか恥ずかしいんだけど……。
と。
でもハロウィンだから我慢だ。うん。
というわけで本日、
八葉 ひまり
のコスチュームは、冒頭でも紹介したように魔女の仮装なのである……ミニスカートの。
ちらりと
八葉 るちる
、そして
八葉 あいら
のコスチュームを見る。
――るちるやあいらはそういう心配いらないからいいよな……かといって、二人の衣装が私に似合うわけじゃないんだけど……。
とはいえそんなこと、悩んでいても仕方がないというものだ。
まあ、やるべきことはしっかりやろう――とひまりは考えを改めた。なにせ今日はお祭り、頭を悩ませる日ではなく、悩みから逃れるべき日なのだから。
一方でるちるは、改めて店内を見回している。
――るちるさん張り切っちゃいますよー!
開店前、もっといえば開店の直前。すべては整ってあとは、店を全面オープンするだけだ。清掃は完璧、チリひとつなく仕上がったし、配布用のお菓子の準備も完了、値札やポップも計画通りの場所に収まっている。カリッとパイが焼き上がったときのあの気分、充満したエネルギーがぱんぱんに溜まって、きちきちに膨らんだ風船みたいな気持ちである。あとはパーンと派手にはじけさせるだけでいい。
今日までるちるたちは、近所や学校中に、店の宣伝をして回ってきた。その成果がいま、訪れようとしている。
あいらもわくわくを抑えられない様子だ。
――今回配るパイ作りはあたしも手伝ったんだぞ。
あいらはジャック・オ・ランタンに仮装しており、今日はずっと満面の笑顔なのである。
父親と母親、みんなで作ったパイを披露するのが楽しみで仕方がない。ほぼ準備の整った店内で、わくわく飛び回るようにして開店の瞬間を、今か今かと待ち構えている。
「ところで慎之介」
そんなあいらから唐突に声をかけられ、エプロン姿の
青木 慎之介
はぎょっとした。本日慎之介は、臨時で店を手伝いに来ていたのである。
「ホワット?」
針で突かれたような反応を彼は見せた。慎之介は慎之介なりに、いよいよ開店というこの張りつめた時間を、緊張してすごしていたものらしい。
そんな彼の動揺には特に言及せず、
「なあ慎之介、三人の中で誰が一番かわいいと思う?」
いきなりフルスイング! あいらは大胆な問いをぶつけてみた。
「ホワーーットッ? それをいきなり訊く!?」
ますます狼狽する慎之介であった。言うなれば工事現場の鉄球じみたものが大理石の柱から突然現れ、ゴーンと音を立ててぶつかってきたような気分! 彼女は『創造』の能力を持つ人形破壊兵器だとでもいうのか。
「そんなに驚かなくてもいいと思うぞー」
大袈裟な、と苦笑気味ながらも、じわり慎之介との距離を詰めるあいらだ。
「で、誰が一番かわいいと思う?」
「それは……」
「ここで『決められない』なんていう無難な答えは期待していないんだぞー」
びしっ、と釘を刺しておいて改めてあいら言うのだった。
「もちろんあたしだよな?」
「オーノー! そこまで言われて他の返事できねー!」
危うし! 慎之介! まさかここで「ミニスカのひまりお姉さんが……」なんて正直な言葉を口にできるはずがないではないか!
しかしここで救いが訪れた。
「はいはーい、それでは開店時刻となりましたよー!」
るちるが呼びかけたのである。その通り、と言うかのように柱時計がゴーンと鐘を鳴らした。
というわけでパイ専門店『Huit Feuilles』の開店とあいなった。
がらっと店のシャッターを開けると、もう並んで待っていてくれるお客さんたちがいるではないか。
さあ、るちる、ひまり、あいら、三人そろって声を上げよう。
「いらっしゃいませー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
161人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月09日
参加申し込みの期限
2015年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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