中学生も中間テストざます！｜リアクション

中学生も中間テストざます！

○野球部グラウンド

「ほら、そこ！　動き鈍いぞ！　体鈍ってんじゃないのか！」
　グラウンドでは野球部が練習しています。
　テストが終わり、岩木拓磨は野球が出来る喜びをかみ締めていました。
「テストの事はもう忘れろ。野球に集中しろよ！」　
　そう言う拓磨は、テストはあまり手ごたえは感じなかったのですが……
（赤点だけはきっとまぬがれてるよな）
　そう信じて、もうテストの事は考えないことにしました。
「野球してる時が一番生きてるって感じするなぁ」
　いつもよりも思いっきり走ったり投げたり打ったり。今日は先生に追い出されるまで粘って部活をしようと思っています。

「おっと」
　うっかり取り損ねたボールがグラウンドを越えて、下校する生徒の足元まで転がってしまいました。
「すいませーん……あっ」
　追いかけて声をかけた拓磨は息を飲みました。
　拓磨よりかなり体格のいい金髪の生徒がこちらを睨んでいました。
　耳に光るのはピアス。
　どう見ても、真面目な拓磨の嫌う素行の悪いタイプです。
　拓磨はこういう生徒につい突っかかっては返り討ちに遭うのでしたが。
（せっかくの部活なのに。今は関わりたくないな……）
　自重しよう、と思う拓磨です。
　しかし次の瞬間、拓磨は目を疑いました。

　新江天懸は、とっとと学校を出て町へ繰り出そうと思っていました。
　しかし担任に呼び止められて「テストが終わったからって遅くまで遊び歩くんじゃないぞ」などと余計なことを言われていたのです。
　不機嫌にもなろうというものでした。
　グラウンドのそばを通ると、ボールが転がってきました。
「下手糞が」
　野球部の練習を見るのはこれが始めてではありません。
　しかし有名なリトルシニアチームのピッチャーだった彼をうならせるような選手はいませんでした。
　チッ、と舌打ちをして天懸はボールを拾い上げました。
　こちらを見ている小さな選手を睨み、利き手でボールを握ります。
　鬱憤がこもった、思い切り体重とスピードの乗ったボールが飛んでいきました――
　

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あとがき

担当マスター：茄子りんこ
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ご参加ありがとうございます。茄子です。
テスト問題を書いてたら思い切りスペルが間違ってました……勉強しなおしたほうがいいんでしょうか；

それはともかく、中間テスト第一回分をお届けします。
英語に関するアクションが多く、さらにハーフ率の多さにびっくりです。
結果発表の描写はないので、結果はご自由に決めてください。

それでは第二回の執筆に入りますね～。

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