【中間テスト】そんなこんなの最終日｜リアクション

【中間テスト】そんなこんなの最終日

　遅い時間にも関わらず、部屋は明るい。白いキャミソールに水色のホットパンツを穿いた北条冬華が一人、机に向かっていた。涼しげな顔で教科書を黙読する。適宜、開いたノートに青い瞳を向けた。
　僅かに開いた唇から微かな息が漏れた。視線は流れて机上の時計を見やる。
「もう、こんな時間なのですね」
　斜めになっていた上体を起こした。椅子から立って大きく身を反らす。ふくよかな胸が迫り出し、キャミソールの裾を上げた。
「酷い眠気ではありませんが」
　冬華はベッドの方に顔を向ける。ふかふかの掛布団を目にした途端、小さな欠伸が出た。目尻の涙を人差し指で拭いながら部屋の明かりを消した。
　閉じそうな瞼でベッドの中に潜り込む。冬華は柔らかい枕に頬を埋めた。
「……テストで良い結果が出ますように」
　安らかな表情で瞼を閉じ、祈りにも似た言葉で眠りに就いた。