餃子の闘将｜リアクション

餃子の闘将

　ふらりと立ち寄るのは八神修。
　あちこちの店で、きちんと客として餃子をいただいてきたので、思いのほか時間がかかってしまった。

「ニーハオ！　いらっしゃいませアル！」
　華菜子から焼き餃子を受け取る。
　流石、猫島軒の餃子は一味違った。
　スタンダードで飽きが来ない。
　一切の手抜きがなく、食感、味わいともに計算されたもの。
　熟練の技であった。
　
「ペリメニみたいだな」修のつぶやきに、一同が興味を惹かれる。
　ペリメニ。ロシアの餃子。パスタの器具から作成する。味わいもパスタに似ている。
「いろいろあるんだ。マントゥ、カノムクイチャイ……」
　そこまで言って、修ははたと気づく。
　せっかくだから、世界の餃子メニューを再現できないだろうか。
　このあとで餃子バトルもあるそうだから、そこで提供してもいい。

　流石に一人で料理するのは大変なので、自宅のコックを呼び寄せることにする。
　道が混んでいて、流石に到着するのに時間がかかる。
　彼が来るまで、いろいろレシピを検索することになった。
　
　熱中する修。「文化としての餃子を、極めるのもいいな……」