ゴールは寝子島変電所｜リアクション

ゴールは寝子島変電所

【霧桐舞衣の突撃】

「車は放置して正解だったっス」
　変電所の中をこそこそと歩きながら、舞衣はつぶやいた。
　やがて、六芒星をかたどった魔法陣らしきものが地面に描かれ、その真ん中に台座があり、台座の上にオーブがのっている場所に出た。
「大当たりっス！　あとはアレを壊せば……」
　そう言って、近づく舞衣。
　スピードを信条とする彼女は、そのまま近づいてオーブを落としさえすればよいと考え、電流のことは頭の片隅においてはいたが、大丈夫だろう……そう思って触れる。
　その瞬間であった。
　バチイッ！　バババッ！
「お、お約束っスね」
　そう言って、ぶすぶすと黒い煙を上げて舞衣は倒れる。
　触れた先から全身に電流が流れ、舞衣に恐ろしいダメージを与えたのだ。
　そして、オーブはふわりと浮き上がると、六芒星の中心で大きく光り、どんっ！　と雷が狙い澄ましたようにオーブに落下する。
　やがて全身が雷のような、生物が生まれる。
　ボディは蛇のようにうねり、頭部に当部分にオーブがはめ込まれている。
　まるで伝承にあったドラゴンの額に、オーブが埋め込まれたそんな姿であるが、その雷は黒くスパークし、どこかいびつさを感じさせる。
（霧桐舞衣　1d20→3）
　オオオオオオッン！
　こうして、恐怖に囚われた霧桐舞衣は全身を焼かれた。

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