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【ハロウィン】ミッドナイト・フリーキー・ツアーズ!
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【希望の夜】
元の身体へと戻り、場内を見学中の三夜家の人々。
三夜 天吉
が、秘子へ尋ねます。
「色々なものがあるようじゃが……腰痛や、膝痛に効くような品なんぞは、無いもんかの?」
「おっ、じっちゃんやっさしー! あれだろ、ばあちゃんのためってかぁ?」
「ちょっと、黙ってなさいよライチ……頭を撫でるなぁっ!」
すかさずからかうように言った
三夜 雷一
に、憤慨する
河野 一霞
。賑やかな家族の光景を、少しばかり羨ましそうに眺めてから、
「探してみましたら、そういったものも見つかると思いますけれど……お持ち帰りになるのは、お止めになったほうがよろしいかと思いますよ、おじいさま」
「ふむ、なぜじゃ?」
笑って、彼女は手のひらを掲げて示します。
壁に記された、『D.F.R.』の文字を。
「こわーい方々に、怒られてしまいますから。んふふっ」
「……どの道、だ」
はしゃぐ雷一の頭をひとつ、ぱかんっと張って黙らせてから。
三夜 霧人
は、瞳に警戒の色を浮かべながらに、
「そんな怪しいモンは、俺が使わせねぇよ。ロクなことにならんってのが分かったからな」
厳しい孫の言葉に、けれど天吉も元より、それほどには期待していなかったようで、
「そうか、ま、仕方があるまいの。ほれ、行くぞ馬鹿孫が。一霞、その馬鹿親父を引っ張っておいで」
「えっ、あたしが……? し、し、仕方ないわね。ほらっ、行くわよ、バカライチ!」
……そんな、騒がしくも微笑ましい、彼らの姿を。
(家族かぁ……)
恵御納 夏朝
は、掲げたスマホで、ぱしゃり。
(あ。猫さんとも、写真、一緒に撮れば良かったなぁ……)
思い出すのは先ほどに見た、『レンズ・キャッツ』。しゅぱん、と青白い燐光と共に姿を消す、べたついた黒い毛並みの猫。
じぃ、とこちらを見つめていた、カメラのレンズのような、あの瞳。
(……消える……目に見えない何かも、ここには、あるのかな……?)
あのカメラ猫のように、目に見えない……何か危険な代物がそこらを這い回っていないとは、この場の誰にも言い切れはしません。そのことに思い至ると、夏朝は背筋にいささか、冷たいものが這い登るような感触を覚えて。
構えたカメラを、あちこちへ向け……ぱしゃり。そうすることで、あたかも見えないものを燻し出すかのように。
ぱしゃり。ぱしゃり。様々なアイテムたちを、壁や天井を、『D.F.R.』の文字を。ツアーの参加者たちを。彼らを導きながら先を行く、彼女を。
ぱしゃりと、夏朝は撮影していきます。
ざざ、ざざざ。撮影ボタンを押したはずが、スマホから聞こえてきた妙な音に、
「……あれ?」
故障かと思い、動作を確かめたり、カメラ部を覗き込んだり……夏朝は、気付いてはいませんでした。
あちこちを撮影していくうちに、手の中のスマホへ、潜り込んだものがあったことに。
(あ! 間違えた、自撮りしちゃった……、え?)
ぱしゃり、とうっかり自分に向けたまま撮影してしまった写真を、夏朝は確認して。
(…………ッ!?)
息を呑みました。
奇妙な……それはとても、奇妙な写真でした。実際にはありえないはずの、奇妙な写真。
照明の足りない、薄暗いこの空間で撮影したにもかかわらず、写真の中の風景は、快晴。青空に白くたなびく雲。まぶしく照らす太陽。
その下に……ふたりの少女が、立っています。
ひとりは、自分。夏朝自身。
もうひとりは。
「……あ……ああ……」
震える指先で……夏朝は、写真をなぞります。震えはやがて全身に伝わり、頭の奥が痺れるような、がくがくと足元を揺さぶられるような激しい衝撃が、夏朝を包み込みます。
この異様な場所や、不可思議なハロウィンの夜に見た、それは幻のような写真。
このところの夏朝が特に望んでやまない、それは、奇跡のような写真。
写真の中で並ぶ、自分と……違う服を着た、もうひとりの自分。大切な、夏朝の半身。
胸の高鳴りを押さえられないままに、夏朝は時が経つのも忘れて、見入ります。
「あら、『夏夜』さんですね。んふふ、素敵なお写真ですね♪」
「ッ!!??」
びくりと身は震えたものの、飛び退くことはできませんでした。
夏朝の頬の、すぐ横に。にんまりと笑い、肩越しにスマホの画面を覗き込む、秘子の顔。
「……なん……で」
「『夏夜』さんにも何度か、番組に出演していただいておりますから。まぁ、とっても良い笑顔ですね」
一時の混乱を来した夏朝へ……ひら、と秘子が手渡したのは、一枚の紙切れ。
FO/G-74594『みらいふカメラ』
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
・FO『74594』は、カメラ機能付き携帯電話やスマートフォンの内部に発生
または侵入するアプリケーション型FOであり、内部にこれを擁する端末そのもの
をも含めて、『74594』と呼称する。
・『74594』はこれを擁する端末で撮影を行った際、自動的に起動及び発動し、
撮影された写真へ影響を及ぼし、多くの場合全く別のものへと書き換える性質を
持つ。
・『74594』を介して撮影された写真は、調査の結果二つのケースに分かれること
が確認されている。ひとつは、被写体となった人物や物品のたどる、避けがたい
『
未来
』を写し出すケースである。もうひとつは、全く荒唐無稽な『
IF
』
『
もしも
』の光景を写し出すケースである。
※なお『74594』に限らず、時空間への干渉の可能性を指摘されるFOはいずれも
慎重に扱われるべきであり、業務規定に違反する保守点検担当者には厳しい裁定が
下されることを改めて認識すべきである。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
夏朝は……ぽとり。スマホの画面に落ちた雫が、自身の瞳からこぼれたものであることに気付いて。
「未来、か……IF、か……」
肩を、震わせます。
「ねえ、恵御納さん? この写真に並ぶ、おふたりの姿は……恵御納さんにとっての、ありえないIFなのでしょうか? それとも……? んふふ。わたくし、とっても気になります」
肩口にするり、乗せられた手。やけに目に付く、鮮やかなピンクのネイル。
それを振り解くように、夏朝は勢い良く振り返り……浮かべたのは強く、決意に満ちた瞳。
「……僕は、信じる」
奇跡のような、この写真。ありえないIF……そうかもしれません、けれど。
この光景を、ただの奇跡では終わらせないために。
(そう……僕は、信じる。これが、僕らの『未来』なんだって……絶対に!)
夏朝は映し出された写真を、ぎゅっと大切そうに、胸へ抱きました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月12日
参加申し込みの期限
2015年05月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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