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【生徒会選挙】歴代生徒会長からの挑戦状~寝子高バザール!
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●100万円の壁
そのあとはもう、騒ぎらしい騒ぎは起こらなかった。
お日様が傾き、お客さんの姿も徐々にまばらになり、バザーはまもなく終了間際。
八十八旗 信彦
が必死に宣伝を続けている。
「エレナちゃんのバレエチケット、サービス価格1万円だよ! 少々チケット代が高いけど、みんなのエアコン設置費用になるからね。踊りも見れて夏も快適。一石二鳥のチケットだよ」
このチケット、売れたのはここまで一枚だけ。
一枚売れただけでも奇跡かもしれないのだが、信彦は諦めずに訴え続ける。
すると信彦の声に、
普堂 しおり
が足を止めた。
「あ。これ、さっき踊ってた人のチケット?」
「そうさ!」
信彦、ここぞとばかりに猛プッシュする。
「喧嘩も止めるエレナちゃんの踊りをもう一度見たいと思わないかい? 今買わなかったら二度と買えないプレミアチケットだよ?」
「んー、そうだねぇ」
しおりはちょっと考えたのち、
「閉店間際だしサービス価格だし……買っちゃおうかな!」
なんと、お財布から1万円をとり出したのだ。
「ありがとう、しおりちゃん! あとでエレナちゃんが踊って見せるからね!」
言いながら信彦はあたりを確認した。他の陣営はもう売れている気配がない。
(ああ! あとは握手会さえ開ければ……!)
これだけが信彦の心残りだった。エレナ陣営の売り物のひとつとして巴が用意した10枚で1回握手できる握手券。信彦はこの件も尽力し、エレナの了解も取ったし、校庭の一角を握手会会場として確保したのに!
(残念だけど握手券が1枚も売れていないよ、巴ちゃん……!)
時計の針は無情にも天頂目指して動いてゆく。
ここまでか……。楽観的な信彦ですらそう思ったそのとき。
「た、大変だ! マタ工生がいっぱい……!」
選管たちも各陣営のみんなも色めき立って正門の方を見遣った。
晴れた秋風に砂埃が舞い上がる。その向こうから横一列に隊列を組んだ黒い人影。ソバージュにマスク姿だったり、モヒカンだったり、鼻ピアスだったりの強面のマタ工生たちだ。
迎える寝子高生たちはみな顔を強張らせて、すわ、隣校との戦争か、と思われたが、そこに血字礼が現れて、仲間たちに向かってこうのたまったのだ。
「みんな、よく来てくれたね。今日はここの奴らに世話になったんだ。みんなも協力して欲しい」
すると鼻ピアスさんも、「おうとも、血字礼さんの頼みなら!」とにっこり。
案外いい人たちなのだろうか。しかもよくよく見ると強面なのは前列の数人で、後ろの方はいかにも数合わせというか、普通に人の好さそうな少年少女たちである。
「で、
剣崎って寝子高のアイドル
はどこだ?」
モヒカンが聞くと、颯爽と現れた
桜崎 巴
がニコニコ顔で握手券を売り捌きはじめる。
実は、カレー勝負のあと巴と瓢が血字礼に吹き込んだのはこんな言葉だったのだ。
『どうやりゃいいかって? そりゃあ決まってるだろ、
――剣崎って寝子高のアイドルがいるから、一緒に盛り立てるのさ!』
『オトモダチも呼んでおいで』
巴が『剣崎エレナ握手会会場』という看板が置かれた校庭の一角にマタ工生たちを導き、煽る。
「さあ、みんな! 剣崎コールするよ!」
マタ工生たちはウォーッと雄叫びを上げると、巴に合わせてコールを始めた。
剣崎! 剣崎! 剣崎! 剣崎! 剣崎!
「はい、どいてどいて。あ、ごめん、ぼくはアイドルじゃないよ。アイドルはこっちさ」
例の紐に支えられた胸もたわわな
上穗木 千鶴
に導かれ、人垣を割って
剣崎 エレナ
が登場する。
「ありがとう! 本日は私の握手会へようこそ! 私と握手したいのは誰かしら?」
すると血字礼、淡々、加怜の三人が進み出る。
巴が10枚ずつ束にした握手券を確認し、信彦が順にエレナの前に案内する。
血字礼はまんざらでもない様子のエレナと固い握手をした。
「寝子高にあんたみたいな根性の入ったアイドルがいるなんて知らなかったよ」
「そう?」
続いて淡々も。
「うわー! オレっち、今日は手を洗わないよ!」
「汚いから洗いなさいよ」
そして加怜も。
「……! ……!」
「ヘルメットにサインしてくれ? お安い御用よ」
すでに『キ☆功』と書かれている金のヘルメットに、大きく『erena』とサインするエレナ。そのサインは手慣れていて、
チケットにあったものと同じポップなハートつき
だ。
「……! ……!」
「宝物にする? ええ、そうして。きっとプレミアがつくから」
時計の針が15時を指す。
終了時刻の鐘がなる。
坂内 梨香
が出てきて言った。
「そこまで! 寝子高バザール終了よ!」
各陣営の売り上げが本部テントに集められる。電卓片手に大急ぎで集計をする選管委員たち。
まもなく、再び梨香が現れマイクを取った。
「今年の『歴代生徒会長の挑戦状』、
寝子高バザールで100万円集めるべし!
達成できたのかどうかを発表するわ。
売上合計金額、
99万7200円
――」
ええ~っという落胆のため息が会場に漏れる。
が梨香は、口の端をにやりと歪めて悪戯っぽくこう言った。
「――だったけれど。桜崎さん」
「なんだい?」
「握手券の売り上げ、まだポケットでしょう?」
巴はそうだった、と100円玉をポケットから取り出し、数え……。
「ほらよ。これでいいかい?」
「ええ。いいわ」
それを受け取ると梨香は固唾を呑んで見守る寝子高生たちの顔をひとりひとり確認して一呼吸入れ。
「今の握手券の売り上げを足して……
100万と200円、目標達成よ!
」
わあっと歓声が上がり、タオルやら紙コップやら色々なものが宙を舞った。
抱き合って喜ぶもの。思わず涙する者。静かに笑みを浮かべる者。
「これで良かったんだろう?」
血字礼が巴に訊いた。
「ああ、上々さ!」
そう。血字礼から連絡を受け、駆け付けてくれたオトモダチの数はざっと30人!
彼らが一枚ずつ握手券を買ったので3回の握手権――つまり3000円の売上になったというわけだ。
「本当にオトモダチが来てくれたんだね」
天馬 ひびき
が
骨削 瓢
に寄り添ってにっこり微笑みかける。瓢が答える。
「あっしとしちゃあ、ちょいと暴れ足りないが」
「おまいさんたら……」
着ている衣装や茶屋の装いに合わせて口調や言動まで時代劇風になっているひびきが、柔らかく笑んで瓢にしな垂れかかる。
ひびきは瓢が陣営を離れる際、火打石を打って切火でお見送りしてくれたのだ。時代劇で見て覚えたそうだが、ひびきのような可愛い女の子にどんな形であれ尽くしてもらうというのは、男冥利に尽きるではないか。
「ねえ見て、瓢さん」
「ん?」
エレナがマタ工生の輪の中でダンスを始めていた。
一番いい場所にはしおりがいる。
「ま、ひびき嬢が楽しんでくれたなら」
瓢はまるで本当の夫婦のように、ひびきをそっと引き寄せたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月19日
参加申し込みの期限
2015年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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