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●志波陣営:
シーウェーブ
その2
シーウェーブは今回のバザーで一番の大規模店で、商品点数も多ければ協力者も多い。そこで、交代で店番をすることにしていた。
神代 千早
は予定の時間より少し早めにシーウェーブへやって来た。
「交代しますよ」
「わかりました。ではよろしくお願いします」
次の演武まで間がある忍と交代し、椅子に腰かけ賑やかな会場を見渡しながら、挑戦状のことを考える。
「100万円か……」
千早の品は、桜材をひとつひとつ彫刻刀で彫り込み磨き上げた
招き猫の根付
だ。寝子島に住んでいる猫達をモデルにした木彫りの猫は、小判こそ持っていないがそれぞれ違う表情と仕草で福を招いている。価格は迷った末に500円に設定した。
「『これで一つで食っていけるか?』というのは将来、技術や芸事で身を立てたいと考える生徒にとって共通の不安ではないでしょうか」
千早がそう零すと、客のない間に店番を請け負っていたロベルトが「それ、凄く分かる」と頷く。
「自分が作ったものが誰かに気に入って貰えて、お金を払ってでも欲しいと思って貰えるってことは、凄いことだなって、今日は改めて思ったな」
「そうですね……」
答えながら根付に視線を落とす。根付はまだ、一つも売れていない。誰にも手に取って貰えなかったら、……そんな不安が過ぎった時、影が千早の上に落ちた。
「これは……可愛いですね」
長い髪を後ろで一つに束ねた柔和な糸目の青年が、根付を覗きこんでいる。
「手に取って見ても?」
そう聞かれて、千早は血が逆流するような緊張を覚えた。
「はい……」
青年、
天動 記士郎
は根付を一つずつ手に取った。千早はその手元をじっと見つめていた。記士郎の品定めは、プロのそれだった。もしかしたらどこかのお店の人かもしれないと思っていると、記士郎がふっと瞳を細めて千早を見た。
「動物の根付、面白いですね。作りも細やかで丁寧だし。これ、頂きます」
お代を受け取る千早の心音がどくどくと速くなる。はじめてのお客さんに認めて貰えたこと、それは千早が思っていた以上に素晴らしい出来事だった。そして話はそれだけで終わらなかったのだ。
「じつは私、旧市街地の奥で雑貨屋を営んでいるのですが」と糸目の青年は言った。「もし良かったら、うちの店にディスプレイさせていただけませんか? あなたのお名前も添えて」
千早は目を見開いた。少し乾いた唇を舐め、
「どうぞ……」
と答える。
ふたりは名前を交換し合った。記士郎は言った。
「大事にします。うちのお店の招き猫になってもらいますね」
「ありがとうございます」
掛けられた言葉に丁寧にお辞儀をする。根付と交換した500円玉は手の中で宝石以上に価値あるものとなった。感慨深くぎゅっと握りしめたお金を、売上金の入れ物に入れる。
記士郎が長くお店の前で吟味していたことが呼び水になったのだろう。根付の前に人だかりができ始めた。
「ねこーのねつけ?」
椎名 あさひ
、
双葉 由貴
と一緒に見て歩いていた
柚瀬 玲音
も、興味深そうに立ち止まった。
「ねつけってなんだろう! おにーちゃん、おしえてほしいなー!」
くるくると元気な青い瞳に見つめられ、千早はちょっと悩んでから説明する。
「根付と言うのは……昔の武士や町人が帯から吊るす印籠とか煙草入れなんかの紐につけていた留め具なんですが……今風に言うとストラップでしょうか」
「ストラップ! かわいいー!」
「玲音ちゃん買ってく?」とあさひが尋ねると、玲音はこくこく頷いて、いろいろなポーズをした猫の中から一番元気の良さそうなものを選んで買った。
「おにーちゃん、これだいじにするねー」
千早は柄にもなく少女に小さく手を振った。
大事にする、そう言って貰えることの何と嬉しいことだろう。
小判を持たない猫が招き引き寄せてくれた機会。
(僕は生かせただろうか……)
胸に問えば、記士郎や玲音の笑顔が浮かぶ。
そして記士郎もまた。
「いやあついつい……動物のグッズだと、自分が買う方になってしまいますね」
良いものが見つかった、と喜びながら、一生懸命な学生たちの姿を細い目をなお細めて眺める。
「いいですねえ、学生さんは。羨ましいです」
独り言のように呟き、学校を後にするのだった。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
137人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月19日
参加申し込みの期限
2015年04月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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