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- 00月00日生 00歳
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【中間テスト】テスト狂想曲 ～先生問題作ってよ？！～
「ふっきれないって気持ちもわかる。んでもよ、やっぱ昔は昔、今は今だと思うぜ？」
と、言って笑いかけたのは周 泰五。彼は少し照れくさそうに、でも、真面目な顔で「それによ」と言葉を続ける。
「俺ならフラれてやる気が出なって仕事しない女より、やる気があって仕事の出来るのがいい女だと思うわ！ つーかそれがくぼちゃんじゃん？」
その言葉に思わず噴出す美和。
「瓜ちゃんだって元気なくぼちゃんの方がいいだろ？ ほーら頑張れ、頑張れー！」
メイにもそう明るく問いかけ、飴を食べるか、と差し出す。受け取ると、オレンジの香りがどこか心のもやもやを吹き飛ばすような気がした。
「先程の質問は……、まぁ、何故フラれた後もなんやかんやありながらも立ち直れるのかなってのと、やっぱりその、なんと言うか、一途な恋というのはもう古いものなのかなってのを……」
と、伊賀 解理がもじもじしながら問いかける。その姿もかわいらしくて、美和の頬がちょっと緩む。
ふと、優しい音色が聞こえる。顔を上げると、静かに話を聞いていた瑠奈がフルートを吹いていた。彼女は、一音一音に想いを込めて、丁寧に曲を奏でていく。明るい、優しいその曲は、美和の心をゆっくりと暖めていくようだった。確かに、技術的な面ではまだ拙（つたな）い。けれども、今、この演奏を聞いて欲しかった。
瑠奈は思う。直接言葉を紡いだら、きっと出てくるのは「次があるよ」とか、「元気出して」とか、そんな『ありきたりな』言葉だろう。『終わってしまった出来事』が『悲しい』のに、きっと口から出てくるのは、それを『癒やす』言葉ではない。
旋律は、どこか悲しみを帯びている。けれども、決して暗くはない。
（だって、みわちゃん先生素敵だもの。焦る必要なんてないんだよ）
きっと、大丈夫だよ、と元気付けるような音色。弾むような旋律に、より美和の顔色が良くなる。その場に居る皆の顔も、より明るくなった気がした。
（だから今は、いっぱい悲しんでいい。いっぱい周りにさらけ出していい。全部取り出したら、きっと希望が底にあるはず。だから……！）
演奏が終わり、皆が拍手をする。瑠奈は少し照れながらぺこっ、と頭を下げた。
「先生、いい顔になったよ」
瑠奈は、満面の笑顔で漸くそっと、言葉を紡ぎ、蒼志が肯く。美和は、２人に、皆に肯き返した。
刀はだいぶ明るくなった顔の美和に歩み寄り、目線を合わせるべく膝を付く。
「これだけの生徒が先生を心配して来てるんです、先生には十分な魅力がありますよ。
俺も久保田先生は可愛いって感じますし」
そう言いながら、そっと頬に触れる。と、美和はちょっとだけどきっ、としたようだった。刀は優しく言葉を続ける。
「ここでしょげている先生はちょっと可愛らしいです。けれど、俺達の為に一生懸命がんばってくれている先生の方がもっと素敵ですよ」
目を細め、笑いかける。美和はちょっと頬を赤くしつつも大人特有の優しさでその言葉を嬉しそうに受け止めた。
「……言いづらいですけど、のこり数日でテストですよね？ もし、休んでて滞っているなら、まずはそこから片付けましょう」
「後の事はそこからまた、考えましょう。今は、問題を憎き相手だとおもって、ずっぱり切るのです」
刀と月詠の言葉に美和は「そうだね」と苦笑する。
今までの様子を静観していた五月は、眼鏡をかけ直しながら辺りを見渡していた。
（む、そうです。ここは屋上、屋上です。ここから大きな声を出して叫んだら、気分がスッとするかもしれません）
そこで、彼女はぽん、と手を打って提案する。
「みっちゃん先生、ここから思いの丈を思い切りぶつけてみたら如何でしょうかー」
「思い切り？」
「はい、思い切り、です。きっとすっきりしますよ」
五月は手を当てて、お腹のほうから思いっきり声を出す！
「みっちゃん先生ぇ、ファイトー！」
校庭一杯に広がる声。美和は「そう、だね……」と呟いて深呼吸し、思いっきり息を吸った。
「負けるもんかああああああっ！」
その時、彼らは確かに見た。毀れた涙の中に光の粒があったのを。そして、音も無く弾けて、涙と一緒に落ちて消えたのを。
【久保田 美和はやる気をとりもどした！】
やる気を取り戻した様子に、泰五は満足そうに笑う。
「俺、そろそろ行くわ。待ってろ、まだ見ぬかわいこ子ちゃん！ 今いくぜ！！」
「あ、ちょっと待つアル」
その場を勢いよく去ろうとした彼を華菜子が引き止める。なにやら、伝えたいことがあるようだ。
「ん？ 何かあるのか？」
「あのね、皆も提案を聞いて欲しい、アル！」
その提案……とは……その３に続く。
と、言って笑いかけたのは周 泰五。彼は少し照れくさそうに、でも、真面目な顔で「それによ」と言葉を続ける。
「俺ならフラれてやる気が出なって仕事しない女より、やる気があって仕事の出来るのがいい女だと思うわ！ つーかそれがくぼちゃんじゃん？」
その言葉に思わず噴出す美和。
「瓜ちゃんだって元気なくぼちゃんの方がいいだろ？ ほーら頑張れ、頑張れー！」
メイにもそう明るく問いかけ、飴を食べるか、と差し出す。受け取ると、オレンジの香りがどこか心のもやもやを吹き飛ばすような気がした。
「先程の質問は……、まぁ、何故フラれた後もなんやかんやありながらも立ち直れるのかなってのと、やっぱりその、なんと言うか、一途な恋というのはもう古いものなのかなってのを……」
と、伊賀 解理がもじもじしながら問いかける。その姿もかわいらしくて、美和の頬がちょっと緩む。
ふと、優しい音色が聞こえる。顔を上げると、静かに話を聞いていた瑠奈がフルートを吹いていた。彼女は、一音一音に想いを込めて、丁寧に曲を奏でていく。明るい、優しいその曲は、美和の心をゆっくりと暖めていくようだった。確かに、技術的な面ではまだ拙（つたな）い。けれども、今、この演奏を聞いて欲しかった。
瑠奈は思う。直接言葉を紡いだら、きっと出てくるのは「次があるよ」とか、「元気出して」とか、そんな『ありきたりな』言葉だろう。『終わってしまった出来事』が『悲しい』のに、きっと口から出てくるのは、それを『癒やす』言葉ではない。
旋律は、どこか悲しみを帯びている。けれども、決して暗くはない。
（だって、みわちゃん先生素敵だもの。焦る必要なんてないんだよ）
きっと、大丈夫だよ、と元気付けるような音色。弾むような旋律に、より美和の顔色が良くなる。その場に居る皆の顔も、より明るくなった気がした。
（だから今は、いっぱい悲しんでいい。いっぱい周りにさらけ出していい。全部取り出したら、きっと希望が底にあるはず。だから……！）
演奏が終わり、皆が拍手をする。瑠奈は少し照れながらぺこっ、と頭を下げた。
「先生、いい顔になったよ」
瑠奈は、満面の笑顔で漸くそっと、言葉を紡ぎ、蒼志が肯く。美和は、２人に、皆に肯き返した。
刀はだいぶ明るくなった顔の美和に歩み寄り、目線を合わせるべく膝を付く。
「これだけの生徒が先生を心配して来てるんです、先生には十分な魅力がありますよ。
俺も久保田先生は可愛いって感じますし」
そう言いながら、そっと頬に触れる。と、美和はちょっとだけどきっ、としたようだった。刀は優しく言葉を続ける。
「ここでしょげている先生はちょっと可愛らしいです。けれど、俺達の為に一生懸命がんばってくれている先生の方がもっと素敵ですよ」
目を細め、笑いかける。美和はちょっと頬を赤くしつつも大人特有の優しさでその言葉を嬉しそうに受け止めた。
「……言いづらいですけど、のこり数日でテストですよね？ もし、休んでて滞っているなら、まずはそこから片付けましょう」
「後の事はそこからまた、考えましょう。今は、問題を憎き相手だとおもって、ずっぱり切るのです」
刀と月詠の言葉に美和は「そうだね」と苦笑する。
今までの様子を静観していた五月は、眼鏡をかけ直しながら辺りを見渡していた。
（む、そうです。ここは屋上、屋上です。ここから大きな声を出して叫んだら、気分がスッとするかもしれません）
そこで、彼女はぽん、と手を打って提案する。
「みっちゃん先生、ここから思いの丈を思い切りぶつけてみたら如何でしょうかー」
「思い切り？」
「はい、思い切り、です。きっとすっきりしますよ」
五月は手を当てて、お腹のほうから思いっきり声を出す！
「みっちゃん先生ぇ、ファイトー！」
校庭一杯に広がる声。美和は「そう、だね……」と呟いて深呼吸し、思いっきり息を吸った。
「負けるもんかああああああっ！」
その時、彼らは確かに見た。毀れた涙の中に光の粒があったのを。そして、音も無く弾けて、涙と一緒に落ちて消えたのを。
【久保田 美和はやる気をとりもどした！】
やる気を取り戻した様子に、泰五は満足そうに笑う。
「俺、そろそろ行くわ。待ってろ、まだ見ぬかわいこ子ちゃん！ 今いくぜ！！」
「あ、ちょっと待つアル」
その場を勢いよく去ろうとした彼を華菜子が引き止める。なにやら、伝えたいことがあるようだ。
「ん？ 何かあるのか？」
「あのね、皆も提案を聞いて欲しい、アル！」
その提案……とは……その３に続く。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年04月26日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年05月03日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年05月03日 11時00分
