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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
装飾譚：通学服「Wonderland」
（寝子高の制服だ。あの人たち、来年から私の先輩になるのかな？）
円と時子が話している様子を水上 桜が見つめていた。会話の内容は聞こえないが、小柄なほうが森の中でチェシャ猫と白うさぎが昼寝をしている弁当箱を持ってニコニコと三つ編みのほうに話しかけていた。
（赤は今１年生の色だよね。私のひとつ上なのね……って、あれ？ 三つ編みの先輩、どこかで会ったことがあるような。あれは確かメイド服の――）
「ごめんなさい、そこの靴が見たいのだけれど少しずれてもらっていいかしら？」
「あっ。すみません、すぐどきますね」
鈴を転がすような声に我に返る。振り向くと赤みがかった髪をリボンでまとめている綺麗な少女が立っていた。丹羽 紅葉だ。
（綺麗な人だなぁ！ この人は青いリボンだから２年生！）
「……あら？ どこかでお会いしたかしら」
顔をじっと見られ、紅葉がはにかんだように笑う。紅葉に見とれていた桜は慌てて手を振った。
「いえ、初対面です。私、来年から寝子高に通うんです。先輩が寝子高の制服着ていたのでついじっと見ちゃいました」
「まあ。そうだったの！ 私は丹羽 紅葉。よろしくね」
「水上 桜です。よろしくお願いします！」
「ふふ。桜に紅葉なんて面白いわね」
紅葉が口元に手を当ててほほ笑む。形のいい爪が桜色に塗られていた。
お洒落が好きな紅葉は春らしい服を求めて来ていたが、未来の後輩に興味を持ったらしい。元々お姉さん気質なのだ。
「水上さん。高校生活で不安なことはない？ 私でよければ何でも相談してね」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます。
実は、高校の制服に合わせて使う物を買いに来たんですけど何があったほうがいいのかわからなくて困っていたんです。カーディガンは無地の方がいいかな、とか」
紅葉が相槌を打ちながら桜の話に耳を傾ける。
「そうよね、校則に書かれていない部分のことはわからないわよね」
「はい。中学はセーラーなので、ブレザーがピンときませんし」
「寝子高の制服はかなり自由だから、中学の時よりお洒落の幅は広がるはずよ。例えば、そこにあるアリスのストラップシューズも通学用に使えそうね」
「え！ この靴も大丈夫なんですか？」
「ええ。かかとの低い靴だし大丈夫じゃないかしら」
そう言って、紅葉が靴を手に取る。
「この靴、とても可愛いわ！ 制服に合わせるならピンクだけど、ライトブルーも春らしい色で素敵だわ」
各キャラクターのイメージごとに作られた靴は春の新作である。マカロンのように淡い色の靴が並んでいた。
「んー。バイト代も手付かずだし、両方買っちゃおうかしら……でも、こちらのうさぎさんとハートモチーフもかわいいわ」
よほど気に入ったらしく嬉しそうにほほを染めて考え込んでしまった。
「店員さんに試着用の靴出してもらいましょうか？」
「素敵な提案ね！ 靴と一緒にカーディガンも見せてもらいましょう。水上さんは好きな色やモチーフはある？」
「え？ 私は後で大丈夫ですよ、先輩」
「せっかくだから一緒に見ましょう？
カーディガンは……定番のベージュとネイビーは試着したいわね。水上さんは綺麗な黒髪だから、こちらの白も似合いそうだわ」
「ベージュいいですね。このチェシャ猫が胸に付いたやつ気になります！」
「ならそれは決まりね。気に入ったものを着ると女の子の笑顔はもっとキラキラするわ」
桜と紅葉はカーディガンや靴の試着を楽しみ、それぞれ気に入ったものを購入した。文房具コーナーも見て回り、桜は白バラの飾りがついたペンケースと、ピンクを基調にしたトランプモチーフのスマホケースも購入する。
会計が終わるとずっしりと重い荷物が桜に渡された。
「ふー。いっぱい買っちゃいました」
「ふふ、お買い物楽しかったわね」
店を出ると、桜が紅葉にぺこりと頭を下げた。
「丹羽先輩。今日は私の買い物に付き合ってもらって、ありがとうございました！」
「そんな、いいのよ！ 私こそ楽しくてはしゃぎすぎてしまって……。春に水上さんが来てくれるのが今から楽しみだわ」
紅葉の長いまつ毛にふちどられた大きな瞳が、やわらかく桜をとらえた。
（私とふたつしか違わないのに、綺麗な先輩だったなぁ。……うさぎとハートかー）
帰宅途中、桜はすらりと背の高い先輩に似合うアクセサリーを考えていた。
桜の季節はすぐそこだ。
円と時子が話している様子を水上 桜が見つめていた。会話の内容は聞こえないが、小柄なほうが森の中でチェシャ猫と白うさぎが昼寝をしている弁当箱を持ってニコニコと三つ編みのほうに話しかけていた。
（赤は今１年生の色だよね。私のひとつ上なのね……って、あれ？ 三つ編みの先輩、どこかで会ったことがあるような。あれは確かメイド服の――）
「ごめんなさい、そこの靴が見たいのだけれど少しずれてもらっていいかしら？」
「あっ。すみません、すぐどきますね」
鈴を転がすような声に我に返る。振り向くと赤みがかった髪をリボンでまとめている綺麗な少女が立っていた。丹羽 紅葉だ。
（綺麗な人だなぁ！ この人は青いリボンだから２年生！）
「……あら？ どこかでお会いしたかしら」
顔をじっと見られ、紅葉がはにかんだように笑う。紅葉に見とれていた桜は慌てて手を振った。
「いえ、初対面です。私、来年から寝子高に通うんです。先輩が寝子高の制服着ていたのでついじっと見ちゃいました」
「まあ。そうだったの！ 私は丹羽 紅葉。よろしくね」
「水上 桜です。よろしくお願いします！」
「ふふ。桜に紅葉なんて面白いわね」
紅葉が口元に手を当ててほほ笑む。形のいい爪が桜色に塗られていた。
お洒落が好きな紅葉は春らしい服を求めて来ていたが、未来の後輩に興味を持ったらしい。元々お姉さん気質なのだ。
「水上さん。高校生活で不安なことはない？ 私でよければ何でも相談してね」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせてもらいます。
実は、高校の制服に合わせて使う物を買いに来たんですけど何があったほうがいいのかわからなくて困っていたんです。カーディガンは無地の方がいいかな、とか」
紅葉が相槌を打ちながら桜の話に耳を傾ける。
「そうよね、校則に書かれていない部分のことはわからないわよね」
「はい。中学はセーラーなので、ブレザーがピンときませんし」
「寝子高の制服はかなり自由だから、中学の時よりお洒落の幅は広がるはずよ。例えば、そこにあるアリスのストラップシューズも通学用に使えそうね」
「え！ この靴も大丈夫なんですか？」
「ええ。かかとの低い靴だし大丈夫じゃないかしら」
そう言って、紅葉が靴を手に取る。
「この靴、とても可愛いわ！ 制服に合わせるならピンクだけど、ライトブルーも春らしい色で素敵だわ」
各キャラクターのイメージごとに作られた靴は春の新作である。マカロンのように淡い色の靴が並んでいた。
「んー。バイト代も手付かずだし、両方買っちゃおうかしら……でも、こちらのうさぎさんとハートモチーフもかわいいわ」
よほど気に入ったらしく嬉しそうにほほを染めて考え込んでしまった。
「店員さんに試着用の靴出してもらいましょうか？」
「素敵な提案ね！ 靴と一緒にカーディガンも見せてもらいましょう。水上さんは好きな色やモチーフはある？」
「え？ 私は後で大丈夫ですよ、先輩」
「せっかくだから一緒に見ましょう？
カーディガンは……定番のベージュとネイビーは試着したいわね。水上さんは綺麗な黒髪だから、こちらの白も似合いそうだわ」
「ベージュいいですね。このチェシャ猫が胸に付いたやつ気になります！」
「ならそれは決まりね。気に入ったものを着ると女の子の笑顔はもっとキラキラするわ」
桜と紅葉はカーディガンや靴の試着を楽しみ、それぞれ気に入ったものを購入した。文房具コーナーも見て回り、桜は白バラの飾りがついたペンケースと、ピンクを基調にしたトランプモチーフのスマホケースも購入する。
会計が終わるとずっしりと重い荷物が桜に渡された。
「ふー。いっぱい買っちゃいました」
「ふふ、お買い物楽しかったわね」
店を出ると、桜が紅葉にぺこりと頭を下げた。
「丹羽先輩。今日は私の買い物に付き合ってもらって、ありがとうございました！」
「そんな、いいのよ！ 私こそ楽しくてはしゃぎすぎてしまって……。春に水上さんが来てくれるのが今から楽しみだわ」
紅葉の長いまつ毛にふちどられた大きな瞳が、やわらかく桜をとらえた。
（私とふたつしか違わないのに、綺麗な先輩だったなぁ。……うさぎとハートかー）
帰宅途中、桜はすらりと背の高い先輩に似合うアクセサリーを考えていた。
桜の季節はすぐそこだ。
あとがき
担当マスター：
相馬 円
ファンレターはマスターページから！
お世話になっております。相馬です。
今回はアリスと通学服の組み合わせで書かせていただきました。
皆さん考える通学アイテムのアイデアがかわいくてニヤニヤしっぱなしでした。
素敵な学校生活の一助になれれば幸いです。
今回はアリスと通学服の組み合わせで書かせていただきました。
皆さん考える通学アイテムのアイデアがかわいくてニヤニヤしっぱなしでした。
素敵な学校生活の一助になれれば幸いです。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月28日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年01月04日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年01月04日 11時00分
