カオス・オブ・フニャンゲリオン｜リアクション

カオス・オブ・フニャンゲリオン

「全弾着弾っ……！？　効いてる様子がないのだ！？」

「あちゃー、これミサイルとか全然効いてねーなー……」

　真央と宙太郎は晴れていく煙の中から無傷で現れた使人の姿に驚いた。

「リーダー！？　２番機、戦闘続行するのだ」

　真央はすかさず、後続のヘリ部隊に攻撃の続行を要請。
　宙太郎もヘリの態勢を立て直し、畳みかけるように次の攻撃を開始する。

「まぁいいや、それならそれでやれることやろう。
　ちくちく撃ってりゃ装甲薄いとことか、弱点かなんか見えてくるんじゃないか？
　北原さん、分析頼むぜ」

　ドーン！　ドドーン！

　次々と発射されるミサイルの嵐。
　しかし、その攻撃は全くといっていいほど効いている様子が無く、使人の歩みを止めるに至らなかった。

「弾幕が弾幕にもなってないのだ……フニャンゲリオンはまだなのだ！？」

「それにしても、こりゃ失敗したなぁ……やっぱロボだったかなぁ……」

　上がらぬ成果にぼやく宙太郎。

「戦車の砲撃なんかで使人を倒せるなどとは思ってないわよ！　フニャンゲリオンが到着するまでのつなぎ、時間稼ぎに徹するわ」

　翠響は戦車を後退させながら砲撃を続ける。消極的だが多少の足止めに、フニャが出撃するまでの時間稼ぎにはなるだろう。

「ったく……使人から見たら戦車なんてゴキブリみたいなもんだろうけど、ゴキブリはしつこいのよ？」

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