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進路相談、君等の道2【芸術科編】
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●芸術科2年8組その3
【
北美浜 薫子
の場合】
変わらない夢もある。変わってゆく夢もある。
「一年の頃は彫刻家になりたいって書いたんじゃけどのぅ……」
薫子は苦笑する。
薫子を育ててくれた義理の父は高名な彫刻家である。
人並み以上に愛情を注いで育ててくれた父の背中に、薫子が大きな憧れを抱いたとしても無理からぬことだろう。薫子自身、そうすることが絆であり恩返しであるような気がしていた。
けれど同じ道を辿るだけが絆じゃないと、薫子は気づいたのだ。
「ほんとはのぅ……父様みたいな彫刻家になりたかってんけど、ほら、うち作る方はそこそこやん? でものう、見る方にはちょっと自信あるんじゃよ」
薫子は沙穂先生に片目を瞑って見せる。
「今の夢は、美術館の学芸員なんじゃ。小さい頃から父様に連れられて美術館とか個展とかよく行っちょったし、家にも画集とか作品とかあって絵本代わりに読んじょったしのぅ。じゃから、それを活かした仕事に就きたいって思ったんじゃ」
それは薫子が自分で考え、義父とも話し合った末に出した答えだった。
「どうかのぅ、先生」
上目遣いに沙穂先生を見る。先生は即答した。
「いいじゃない」
「向いとるじゃろか?」
「薫子の目利き、大したもんだと思うわよ。あっ、もしかして私の作品も目利きされちゃう? 薫子のお眼鏡に敵うようなものを作れるように、私も頑張らなきゃねー」
くすくす笑って、志望用紙を確認する。
「大学は木天蓼大学志望?」
「うぬ、芸術学部の学芸員コースを志望する。それ以外でも学芸員の資格が取れる近くの大学や通信教育でもいいんじゃが……。ともかく学校はなるべく近くがええんじゃ。家族と離れるのは忍びないでのぅ」
「家から近い。学芸員の勉強が出来る。この二つが大事な条件なのね。それならマタ大狙いで問題ないよ」
そうか、と薫子はほっと胸を撫で下ろす。
その様子をにこにこ見つめながら沙穂先生は言った。
「彫刻は彫刻家にならないにしても続けなよ。だって、ものを作るのって面白いでしょ?」
「そうじゃな。うむ」
「高名になろうと思ったらそれは難しい。だって評価は『誰か』がすることだもん。でも、好きでいるのはできる。私は作る側だからさ、薫子みたいな人が、好きで、分かってくれていたら、本当に心強いよ」
「うむ」
「学芸員の道が彫刻家より簡単、ってことはないからね。しっかり勉強して。薫子が一人前になるのを、私も待ってるよ」
「ありがとう、先生」
薫子は深く頭を下げる。
義父のことを思う。
とても近くて、とても尊敬していて、憧れていて、自分とは違う人。
大好きなあの背中を見ながら、自分の道を選ぶ。
それはきっと成長。
それがきっと自立。
寄りかかるだけじゃなく、これからは並び立つ木になろう。
薫子は心に決める。そのための積み重ねをたくさん与えて貰ったから。
【
安本 マコト
の場合】
「ちょりーっす、沙穂せんせー」
マコトは入って来るなり机の上に広げられたラッピングペーパーに目を留めた。
「クッキーじゃん! うまそ。いっただきまーす」
「これこれ」
沙穂先生はちょっと呆れ顔。
「なになに、これ沙穂せんせーの手作り?」
「残念ながら。職員室への差し入れよ」
沙穂先生はちょっと肩を竦める。その仕草が可愛らしくて、マコトは(うわっ、28歳女教師って最高だ!)と鼻の下を伸ばす。目の前の男子生徒がそんなことを考えているとは気づかぬ沙穂先生は、何気なくマコトの瞳を覗きこんでくる。
「センセ、ちょ、近……」
一瞬どぎまぎしたのも束の間、先生はマコトのほっぺたをむにっと引っ張る。
「っていうかさ、マコト。進路希望先が『今は特に無し』、理由が『夢とか目標を探してるとこだから』って、
前と全くおんなじ
なんだけど?」
口調こそすこし責める風だが、沙穂先生の表情はしょうがない子ねぇ、と緩い。
マコトは口唇を尖らせる。
「だってさーまだ探してるとこだしー?」
クッキーの粉で甘い指先を舐める。
文字にすると同じでも、中身は前とまったく同じってわけじゃないのだ。
「この前さー、『明るくて社交的なのが取り柄』とか『話す仕事とか向いてそう』って言われたから接客系のバイトやってみたんだ。ちょっと前までファミレス、今はカラオケ屋でバイトしてんだけどさー」
「お、やってみてどう?」
「人と話してる時すっごく楽しいんだー色んな人が来るじゃん? 世間話にしてもさー、その人その人で全然違う事聞けるしー面白いんだよねー。それに可愛い女の子とか美人のお姉さんと親しくなれるし! 接客業いいなぁって思うんだよね」
「うんうん」
「あ、でも最近デザイン系の仕事もいいなーって思っててさ。2年になって専門授業増えたけど、その中でもデザインの授業がチョー面白いなーって」
「へぇ、そうなんだ!」
「デザインっていってもファッションとかインテリアとか建築とか工業系とか色々あって、これだ! ってのはまだ分かんないんだけど、大学行ってちゃんと学ぶのもアリかなーとか」
思ったり、思わなかったり。悩める青少年は、正直に心情を吐露してみる。
「迷うなぁ。沙穂せんせー、どう思う?」
「いいね!」
あまりにポンと答えが返ってきたので、マコトは目を白黒させた。
「マジで?」
「マジマジ。そういうちょっとした興味が切欠になるよね、意外とさ」
「アリかな?」
「アリでしょう!」
「俺、またやりたいこと変えるかもしんないけど?」
「それもアリでしょ。マコトの座右の銘は『今を生きる』なんだからさ、今やりたいと思ってることをやればいいじゃない。なんかやってれば、なんかついて来るって」
顔を見合わせて。なんだか不思議と笑いがこみあげてきて、ひとしきり笑ってしまう。
笑いすぎてこぼれた涙を拭い、改めて思う。
「沙穂ちゃんって超教師向きだよね」
「えー、そう?」
「俺、沙穂ちゃんが担任でよかったー」
「それを言ったら、私もマコトの担任でよかったー、だよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月28日
参加申し込みの期限
2015年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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