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「ごめんね、待たせて」
公園の茂みでジャージに着替えてきた侑が、耀がいるベンチに座る。
「全然。しかし、不思議なことってこれかよ……最悪!」
「いやまさか工藤君が工藤ちゃんになってウチが男の子になるなんてね」
「それ説明になってないからな」
深く溜息をついた耀の横で、侑は楽しそうだ。
「でもすごいなー。背が高いってこんな感じなんだー」
侑はベンチから降りると、耀の向かいに立った。耀の前に長い影が落ちる。
上を見ると、大型犬のような侑が、見えないしっぽをぶんぶんとふって耀を見つめていた。
「はあ、侑は呑気だ、な……」
「うわー! 工藤ちゃん可愛いちっちゃいー!」
そしてその大きな体が、耀にのしかかってきた。
「ちょっ! 離せ!」
「可愛い可愛いかわいいー!」
「やめろ! 撫でるなって!」
「工藤ちゃんがかわいいのが悪い―」
いつもなら簡単にあしらえる腕が強くて、離すことができない。
耀はテンパりながらも長い脚をばたつかせて必死に抵抗した。しかし、
「素直じゃないとこもーかわいい!」
侑のスキンシップは激しくなる一方だ。
「あ、工藤ちゃんいっちょ前に育ってる!」
侑が指差したのは耀の胸。
「ウチよりあるんじゃない?」
耀はなぜか真っ赤になって胸を庇うように腕を交差した。
「さ、触ったら怒るぞ!」
「そんなことしないよー男じゃあるまいし。あ、でもでも」
「でも?」
「これはしたいかも!」
瞬間、耀の体がふわりと宙に浮きあがった。
何が起こったか分からず目をぱちくりさせていた耀の顔を、上から侑が覗きこんでくる。
「ほらみて、できた! お姫様だっこだよー!!」
「お、お姫様だっこぉ!?」
確かに耀の足は目線と同じ位置にあった。
ただ、耀はお姫様だっこよりも、侑の顔が近いことに緊張していた。
(こいつは侑だ、こいつは侑だ、こいつは侑だっ)
念仏のように唱え、耀はきっと侑の顔を睨みつけた。
「侑! いい加減降ろせバカー!」
「ぶー。分かったよ」
やっと地面に足がついた耀。ほっと胸を撫で下ろす……が、
(嘘だろ。なんで降ろされたのに顔が熱いままなんだよ! 動悸もやべぇ……っ)
侑に見られないうちに、と頬の熱を冷まそうとしているが、侑にはすっかりお見通しだった。
後ろから様子を見ていた侑は、音を消して耀の傍へ近づいた。
わざと大きな音を立て、近くにあった木の幹を叩く。
「ねえ、工藤ちゃん……」
ドン、という音に耀が振り返ると、そこにはさっきとうって変わって、真剣な表情の侑がいた。
「っ何、だよ、この状況!」
「ほら、なんて云うの? この間のお返し?」
「は? この間……?」
そこまで云われて、耀ははっとした。確かに思い当たる節はある。
「確かに同じ事してからかったけど……!」
云い訳しようとすると、ずい、と侑の顔が近くなる。耀は慌てて顔を逸らした。
「工藤ちゃん、こっち見て?」
(ちくしょう、心臓うるせえんだって……)
耀が俯いたままでいるのをいいことに、侑はさらに距離を詰めてくる。
「ねえ、なんで目逸らすの。ほら、こっち見て」
侑の吐息が耳にかかり、耀は無意識に身体を震わせた。
(やめろ、顔が近い。こっち見んな。囁くな。そんな顔するな! お、俺は中身まで変わっちまったのか?)
鼓膜が破れそうなほど、自分の心臓の音が激しく聞こえる。
「な、なあもう止めろよ。この前のことは謝る、頼むから……っ」
耀の恥をしのんだお願いにも、侑はにっこりと笑うばかりだ。
「ちゃんとこっちを見たら許してあげるよ」
「っ!」
「だからウチを見て? 耀……って、あれ?」
拍子抜けした声が聞こえて思わず侑を見上げると、そこには見慣れた顔の侑がぽかんとした顔で立っていた。
「声が高く……あれ? あれあれあれ?」
侑の声を合図に、しゅるしゅると身長も縮んでゆく。
逆に耀の背はどんどん伸び、丸みを帯びた身体も男らしい線に戻っていった。
「形勢逆転、だ」
「……あれ?」
気づいた時には、腕組みする耀に見下ろされながら、なんとか壁ドンをしている侑がいた。
「さっきはやってくれたなあ?」
「いやその、だってこの前のお返しというかその……」
(や、やばいやばい! やばいにー!)
怒られる! と首をすくめた侑に、耀は呆れ顔で一発、デコピンをおみまいする。
「うぴゃっ! うう、いたいー」
「……これで勘弁してやる。ジャージは明日、ちゃんと返せよ」
「うん分かった、ってもう帰るの?」
「日落ちてるだろ! 侑も早く帰れ!」
耀はそう云い捨てると、逃げるように公園を走り去った。
(あのままだと正直危なかった。俺って、あいつから見たらあんな感じだった訳?)
整理できない頭を振りながら、耀は息が切れるまで全速力で駆けた。
「っ……訳分かんねぇ!」
「? へんな工藤くん。とりあえず元に戻ってよかったにー」
一度も振り返らない背中をばいばーいと見送った後、侑は大きく伸びをした。
「洗って返さなきゃなー」
そして耀に借りたジャージ姿のまま、のんびりと帰路に着いたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月01日
参加申し込みの期限
2015年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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