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チキチキ!第1回・寝子島トライアスロン
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●スイム競技(3)〜サメ退治●
【神奈川県対岸チェックポイント(地図外)】
「……以上が、俺の考えた作戦だ。これなら、あの真珠ザメにダメージが通る。
後は、機械発射銛でもこの船にあれば、完璧なんだが……」
と
八神 修
が、備え付けの設備を探したが、さすがに都合良くそのような物までは、急場で借りたこの漁船には付いていなかった。
「聞いてたぜ、お前のプラン。俺もいっちょ、噛ませてもらおう」
とそこで甲板に這い上がってきたのは、探検部部長の
龍目 豪
。
「サメと進んで戦う気はなかったが、誰かが襲われたんなら、放ってはおけねえしな」
「協力助かります、先輩。しかし、銛が無ければあのサメは……」
「ああ、銛ならさっき、拾ってきたぜ」
いとも簡単にそう言うと、龍目が手にしていた物をゴロリと、甲板に転がした。
「これは……?」
先端が鋭利に尖った、数メートルの氷柱。
それは──【ちくわ☆ビーム】で凍った、あの海水。
ちくわこと
新井 すばる
が遺した、彼の最期のパトスだ。
◆ ◆ ◆ ◆
さらにチェックポイント近海で続く、真珠ザメの容赦のない襲撃。
「キシャシャシャシャシャシャシャッ!」
「おわああああああああああああああ!」
浅瀬にまで侵入してきたサメに追いつめられて、たまらず
大山田 団十郎
と
御剣 刀
の2人が、命からがら砂浜に駆け上がってきた。
「おっしゃあっ!」
その2人と入れ違うようにザバザバと、再びビーチの浅瀬に跳び込んだ
龍目 豪
に、
「先輩、これで足止めぐらいには……っ」
逆巻 天野
が、縞模様の布を投げる。縦縞は、サメの厭がる模様らしい。
その四角い布を拡げて、
「おっ、闘牛みたいだな……オーレ!」
どれほど効果があるのかは分からなかったが、その布を突進してきたサメの目にかぶせ、
「ファイトー!」
間一髪、すれ違いざまに掠めた胸ビレをつかんで龍目が、空中高く真珠ザメを放り投げた!
「キシャッ!?」
全長8メートルの巨体が、突如として質量を消失したかのように宙高く飛び、投げ上げたその高度は軽々と、寝子島大橋の橋桁の高さをも超える。
──龍目豪のろっこん、【軽いぜ!】。
掴んだ物の重さをゼロ変換するその能力で、サメを海中から引き剥がした龍目が、漁船甲板の
八神 修
に向かって、ありったけの声で怒鳴る。
「水中に落ちたら、薬品が海に拡散しちまう。
1発で仕留めろ、八神!」
言われるまでもない。
空中でもがき暴れるサメが落下を始める、その一瞬の頂点を狙って。
サメの鼻先に、狙い定めたウォーターガン(強力水鉄砲)で、薬品を見事命中させる八神修。
その薬品とは、八神が化学部の部室から失敬してきた塩酸だ。
「真珠層の主成分は炭酸カルシウムだから、塩酸に溶ける。
今なら刃物もダメージも通るぞ!」
「ギシャーーーーーーーーーーーー!?」
シュワシュワとドライアイスのような白煙を上げ、空中でのたうち回る真珠ザメ。
「ファイトー!」
その鼻先めがけてさらに龍目豪が、ろっこんでゼロ質量にした氷の槍を投げる。
水の飛沫をスパイラルに引いて、一直線に投擲された氷柱が、サメの頭を掠めて、
外れた。
「う、ウソだろっ!?」
愕然とする龍目。
そのまま海面に落下してくるサメ、その落下地点で呆然と空を見上げているのは……、
逃げ遅れた最後の選手、
志波 拓郎
。
【寝子島大橋(地図外)】
ガシャン。
独走していた自転車を橋から放り捨て、1人の選手がレースを放棄する。
【寝子島大橋・直下(地図外)】
その真珠ザメのさらに頭上から、落下してくる1台の自転車。
「よけてろ、たー坊!」
直上から降ってくる、そのよく知った声に、ハッと反応して動き出す志波弟。
それを視界の端、眼下の海面に確認しながら、
志波 武道
が指先を揃えてさらに加速する。
(届けっ……俺のろっこん【スイ・マー】!)
橋桁から高跳び込みした、その落下速度を指先に固めて。
志波兄が手刀ですれ違いざま、真珠ザメの鼻先を突いた。
ビシリ、と蜘蛛の巣状に崩壊する、その虹色の真珠層。
どっぱーーーーーーーーーーーーーん!!
【神奈川県対岸チェックポイント(地図外)】
「うわああああああああああああああ!」
砂浜に突っ込んできたサメの巨体を、あわてて
汐崎 キミ
や
桐野 正也
ら選手たちが避ける。
「ギ………………ギ……………………」
砂まみれでしばらくのたうち回っていた真珠ザメだったが、そのうちゴロンと腹を見せて、酸欠でキュウと目を回しダウン。
「これは……な、なンデ?」
おっかなびっくりの汐崎キミのその疑問に、
八神 修
がもっともらしく答える。
「サメの鼻先には、微弱な電磁波や地磁気を感知する、センサーが詰まっているからな。
サメはこの器官により、自分の位置や方角を見極めてるのさ」
そこを志波武道の【スイ・マー】で一時的に麻痺させられたため、サメは方向感覚を失い、こうして砂浜に打ち上げられたのだった。
「きゃあああああああああああああああ」
そのサメの口から、盛大なゲップ音とともに、ゲッと砂浜に吐き出されたのは、オシボリのように簀巻きになった布団と、胃液で溶けかけた着ぐるみが2名。
「まったく、やれやれですわ。あら、ここはどこですの?」
ちくわ着ぐるみのジッパーを脱いで現れたのは、
レナ・フォルトゥス
。
「って、あたしの自慢の水着が! スタッフ、着替えはどこですの!」
着ぐるみだけでは、完全に胃液を防ぎきれなかったようだ……。
「ぷはあ! まったくもう、死ぬかとおもったよぉ!」
くるまっていた布団からぴょこんと顔を出したのは
高梨 彩葉
、そして
桜庭 円
、
紅 一葉
の女子3人だ。
「ふわぁ〜。もう、ぬるぬるのべちょべちょだよぉ〜」
その布団モードの変身が解除され、ヘトヘトになりながら
猫島 寝太郎
が砂浜に座り込んだ。
そう、サメに喰われたこの猫島が、寝不足のサンマさんにとっさに自分の肩を叩かせ、そのろっこん【憧れの超高級羽毛布団】で忍耐づよく、こうして他の選手たちを守っていたのだった。
布団のクッションで消化をまぬがれ、全員、命には別状なし。
「やれやれ、とんだ寄り道だったぜ〜」
ちっちきちーとジッパーを下げて、
寝子 サンマ
さんも自分の着ぐるみを脱いだ。
「よっ! みんな、無事だったかい?」
「!!?」
脱いだ着ぐるみの中から、ひと回り小さなサイズのサンマさんがよっこらしょと出てきて、驚愕する一同。
「よっ、選手のみんな! 俺がサメに喰われた場所って、どこだったか教えてくれよ」
あっけにとられる
三崎 楚良
から、その地点を教えてもらい、サンマさんはそこまで引き返してから、もういちどレースをやり直すことを宣言。再び、ジャバジャバと海に戻っていったのだった。
「あのサンマさんって……、いったい……」
脱皮したサンマさんの着ぐるみを、高梨彩葉が手に取ってつくづくとながめ、
「サンマさんはかっこいいなぁ、後でサイン貰おう」
と桜庭円の方は、その本体の後ろ姿を、手を振り見送るのだった……。
こうしてサンマさんはまたスイム競技に戻っていったが、喰われた選手たちにはさすがにもう、そこまでの元気は無いようだ。
怪我はないが、念のため病院に搬送して精密検査も必要だろうということで、猫島寝太郎、紅一葉、高梨彩葉、レナ、桜庭円、三崎楚良の6名は、全員ここでリタイア。
ところで、サメに水着を喰いちぎられた、
紅 一葉
はまだ全裸のままなのだが、
「ウフフフ……あら、桐野君。あなたどこ見てるのよ」
そこに様子を見にきた
桐野 正也
が、
〈えええええええーっ!? っぱだか! っぱだか!
っぱだか! っぱだか! っぱだか! っぱだか!〉
ぽぽんぽんぽんっとポップコーンのように次々宙にとびだす、桐野の【思ったー】。
そのフキダシの群れを見て、
レナ・フォルトゥス
が、
「あら、ちょうど良いのがあるじゃないの……。
ちょっとあなた、あっち向いてなさいよ。
スタッフー、あたしの着替えをはやく持ってきなさいったら!」
硬直した桐野正也を後ろに向かせ、その背後に出現するフキダシの中に隠れて、悠々と着替え始めるレナと紅一葉の女子2人。
〈うわっ! なんか今背中に当たった! 当たった!
ややや、やわらかい! 当たった! やわらかい!〉
ぴゅるぴゅるぴゅる、ぶほあっ。
桐野正也、砂浜を盛大な鼻血で染め──出血多量によりここで、轟沈リタイア。
「たー坊、大丈夫か! 怪我はなかったか!?」
また、真珠ザメを撃退した
志波 武道
の方はといえば、
「いや、兄貴こそ……その、腕……?」
弟から逆に指摘されて、見れば肩の関節から外れてぷらんぷらんしている、自分の右腕。
「ギャーー何これこわい!!?」
どうやら、サメを手刀で突いた際の衝撃を、逃し切れなかったらしい。
「たいへんたいへん、救護スタッフゥー、マウスCHUマウス!
マウスCHUマウスをこの俺にも、アズスーンアズポッシボー急いでえ!
って、ええっ、
毬藻仔
ちゃんってば、ここにいないの? そんなぁー。
あるぇ? ちょっとたー坊どこ行くの、ねえたー坊ったらぁはははは!」
──志波兄、肩関節を脱臼し、負傷によりリタイア。
ところで、サメに食べられた競技者って、確かまだもう1人いたような気がするのだが。
そうそう、ちくわ着ぐるみの中身の選手は、いったいどこにいってしまったのか?
「ぷはあ……、重いなこれっ……!!」
救助スタッフの
逆巻 天野
が、ようやく探しだした中身を、海中から引き揚げた。
「ん? 見たことない選手だね……。君、だれさ?」
「って、いやいやいやマッキー、
新井 すばる
だよー!
中身の顔も覚えて下さいお願いします」
「わかってる、冗談だよ。……まったく、頼むから無理はしないでよ」
そう、サメに喰われる直前に、このすばるは着ぐるみの穴から、海に脱出していたのだった。
もっとも、こうして逆巻が周辺の海域を捜索していなければ、やっぱりあのまま溺れてしまっていただろうが。
「この浮き輪につかまって。このまま、陸にいる救助スタッフに送り届けるよ」
「うんありがとうマッキー。よろしくだよー」
ちくわこと新井すばる、スイム競技でリタイア。
「ふう空が青いや……。みんなぶじに進めたかな……」
しかし振り仰いで青空を見上げるすばるの顔は、とても晴れ晴れとした表情であった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月02日
参加申し込みの期限
2013年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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