秋風ボートレース！｜リアクション

秋風ボートレース！

　夜空に、白い煙が上がっていく。
　ボロボロになったボートを、海上で燃やしてキャンプファイヤーである。
　ののこは、自分の船が壮麗な炎を上げる様をじっと見ていた。
　もうすぐバーベキューが焼きあがる。そしたらパーティの始まりだ。

　ののこの背後に、人影が現れた。

「ははは、見つけたぞドラゴン・レディー！　今日こそ貴様の命日だ！」
　振り返るとそこには、ユニコーン・ガールのお面を被った碧南。
「ののちゃん、ドラゴン・レディーごっこしよ」
　マスクから顔を見せて、にっこり笑いかける。
　碧南だけではない。ボートレースの参加者がみな、ののこを見ていた。

　ののこは一瞬きょとんとしたが、笑顔いっぱいでうなずき、ドラゴン・レディーのマスクをかぶる。
「来たな！　ユニコーン・ガール！」
「ははは、今日は私の仲間、セーレ・イン・ザ・ダークもつれてきたのだ！」
「え…うわっ」慌てて衣装を身に付けるセーレ。「レディー！　昨日の友は今日の敵だ！　さあ、多勢に無勢、どうするかね！」
「ぬうっ……負けないぞ、ドラゴンキィーック！　あっ」
　べしゃ。つまずいて転ぶレディー。
「あはは、ののちゃん、がんばれなのだー！」
「次は、這い寄る混沌がでちゃうぜ！」
「マッハGOが、助けにきてくれるぞー！」
「えーっ、俺なのかよ！」
　あはははは。
　和やかな笑い声が、砂浜に響き渡った。

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あとがき

担当マスター：ぱーすぺ
ファンレターはマスターページから！

ありがとうございました！
何でもアリ、フリーのボートレースでしたが、皆様の力の入ったアクションで、
レースシーン、格闘シーンともに気合の入ったものに仕上がりました。
ののこ……もといドラゴン・レディーに対するアクションも、それぞれの形で優しさのあふれるもので、
とても心地いいアクションを製作させていただきました。
また、熱いアクションをいたしましょう。

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