助太刀上等ッ！　VS闇の悪乱比亜（アランビア）軍団｜リアクション

助太刀上等ッ！　VS闇の悪乱比亜（アランビア）軍団

【VSターバン　外道とはまさにこのこと】

「……さぁ、立て！」
「ぐっ……」
　入れ替わり、再び恵一が立ちはだかる。
「油断したか？」
　だが、ターバンはまだあきらめていなかった。
　すぐさま、反応できない速度で恵一に組み付くと、チョークへと移行する。
「そんなものは……」
「くくく」
　ガリッと恵一の後の右肩に痛みが走る。
　なんと、攻撃しながらも無理矢理首を動かして噛みついてきたのだ。
「――チッ！」
　さすがの恵一も驚き、そしてあきれた。
（まだやるか！）
　しぶとい。
「よそ見は禁物よぉ！」
　しかし、ここで救いが入る。
　蛇那伊がターバンを蹴り飛ばしたのだ。
　しかし、恵一の皮膚が少し持って行かれたのか、ひりひりする。
「……こいつで、決める！」
　その宣言に、観客がどよめく。
　そして、恵―は起き上がってきたターバンを遮り、その頭を自分の膝の間に挟みんだ状態で、そのままターバンを持ち上げた。
　パイルドライバーか？
　誰もがそう思った瞬間であった。
　器用にターバンの左肩と右肩に脚を引っかけたのだ。
　これで、相手は完全に固定され、より危険度は増していく……。
「落ちろ！」
　そのまま、首をめがけて思いっきり垂直に落下させる。
　ゴキッ！　という嫌な音と共に、相手は動かなくなった。
「我々の勝利だ！　正義は勝つ！」
「関東の平和は、守られたわよぉ！　みんな、ありがとね！」
　おぉぉぉぉぉぉぉっ！
　東軍の観客席から、雄叫びのような歓声が聞こえる。
　
「だが……」
「その前に」
　ぎくっと、逃げようとしていたレフリーが振り返る。
「「逃がすか！！」」
　特に、恵一のスタナーをかけようとするのからすり抜けつつレフリーは逃げる。
「おっと、逃がさない」
　しかし、円ががっつり道を遮り、足止めする。
「パス」
「任されました！」
　口調が素に戻っていることに気づかず、ネコスキーに変装していたヴェスレーナのフェイスバスターが見事、レフリーに決まったのであった。

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