プロレス……それは時には悪逆非道なファイトで盛り上げるレスラーが存在する。
「ぐにゃぁぁぁぁんっ!」
横浜のスタジアムに、ニャット・ザ・グレートマスクこと、ニャットマスクの悲鳴が響き渡った。
観客からは悲鳴のような声と、もっとやれの声が響く。
ニャットマスクは全身から流血をしており、右腕があらぬ方向へと曲がっている。
おそらく流血は、転がっているシャムシールで行われたのであろう。
「くっくっく、そのマスクを破り、素顔を白日の下にさらしだして見せよう! そういえば、この前の事故の腕も完治してなかったようだな? んん?」
相手は、にやにやと笑いながらニャットマスクを追い詰める。
ターバンをかぶっており、相手の顔はよく見えない。
「黙れッ! 木場とネコスキーの仇ッ!」
どこにそんな力があったのか、這いつくばった姿勢からそのままキックを連続で繰り出すが……。
なお、この木場とネコスキーは男女のレスラーで彼の仲間である。
「買い物中の襲撃のことかな? あれは外国人レスラーと起こった不幸なことだよ。くくく」
「二人を病院送りにしてッ! 綺麗に骨折までさせといて何を言うッ!」
そのまま、ニャットマスクは空中で旋回しつつ強烈な後蹴りを放つ。ローリング・ソバットと呼ばれる技を繰り出すが……。
「残念ッ! 無念ェんッ!」
相手のターバンはそれをあっさりとよけた。
「バカヤロー!」「卑怯だぞー!」
ニャットマスク側の観客から怒りのコールが飛ぶ。
しかし……。
「いいぞー!」「やれやれ、もっとやれー!」
ターバン側の観客は盛り上がっている。
「ぐっ……」
ニャットマスクは薄れゆく意識を振り払うかのように立ち上がる。
「やれやれ……まだ立つか。ならば、とどめと行きましょう……」
ターバンはゆっくりとニャットマスクに近づくと、ニャットマスクが繰り出す攻撃を避けつつ、ニャットマスクをリングの上に転がす。
そして、ダウンしたニャットマスクを自分の肩の上に相手を仰向けに乗せ、それぞれの手であごと腿をつかむように固定する。
そのまま蛇がとぐろを巻くように締め上げる。
「……さらば、ニャットマスク」
そのままターバンは首を支点として、背中を弓なりに反らせる。ニャットマスクの背骨にこれでもかという位に圧力がかかる。
「ぐにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
やや変則的ながら一般的にはアルゼンチンバックブリーカーと呼ばれるそれは、ニャットマスクへのとどめとなった。
そして、勝者となったターバンは宣言する。
「マスクをはぐのは寝子島だ! 一週間後、最後のニャットマスクの軍団のロロを破り、我々悪乱比亜(アランビア)軍団が関東を制圧する! その後は……日本だ!」
一週間後、寝子電スタジアムの特設リングで……寝子島を中心に悪が蔓延ろうとしていた。
その後、寝子島や関東の各所に張り紙が出される。
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寝子島の試合に出られる通う方、歓迎します
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(相手は反則技から正統派まで使いこなすレスラーですが、
こちらは正統派ファイトで挑みます)
※高校生以下の未成年は必ず研修を受けてください
※相手が相手なので、最悪骨折は覚悟してください
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※寝子島外から来る場合は交通費を申請してください
※当日の集合はお昼の15時からとなり、試合は18時からです
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ニャットザグレートマスク事務所 ロロ・魁まで
「正統派ノファイトデ、悪ヲ破リタイ正義ノ味方ヲ待ッテイルゾ」
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まとめ
週末の寝子電スタジアムで、ヒール相手にプロレスで勝ちましょう
ども、そういうわけで、上のような趣旨なので熱い筋肉ファイトプロレスをやりましょう。
・大事なこと
描写されるのは試合当日の試合模様です
練習風景などは「あったこと」として進みます
また、誰がだれと組んで勝負するかはきちんと割り振ってください
いない部分は、ロロ魁やほかの所属員が立ちますが
ロロ以外はほぼ負けると思っていただいてかまいません
また、ロロ自身も体調があまり良くなく、ファイトできるか分かりません
・ルール
変則型タッグマッチ
2VS1 もしくは 1VS1 のタッグマッチで
基本的にプレイヤー側が二人か一人で相手に挑むことになります
(ただし、相手もいきなり乱入してくるかもしれません
何せ、悪役ですから)
・リング
寝子電スタジアムの特設リング、四方6メートルほどの大きさ
ロープありのごく一般的なリングステージ
・縛り
今回の抗争(勝負)は正義VS悪の構図なので、基本的に反則技は使用できません
使用した場合、大変なことになります
・観客
今回は、観客が入っているので
パフォーマスなどで盛り上げれば日給が増えるかもしれません
基本的には勝負に勝つことも大事ですが、お客様を満足させることも大事です
今回、お客様が望むのは「悪逆非道の敵を、正義の味方がぶっ飛ばす」という
勧善懲悪な戦いです
・レフリー
います いるだけで、勝負には介在しません
反則技は見ても見ぬふりをします
相手側に買収されています(そういうイメージかもしれません)
・相手 悪乱比亜(アランビア)軍団と名乗る5人
●リーダー ターバン 身長180センチ 体重80キロオーバー 年齢不明
シャムシールを使った反則ファイトと正統派を織り交ぜた独自スタイル
目つぶし、噛みつきは当たり前、時には急所攻撃もしてくる
得意技はチョーク攻撃で、気管ごと締めてくる(反則技)
ちらりとターバンから見える顔は、アラビア風の顔をしているという
○参謀 ザ・アッサーシン 通称シン 身長165センチ 体重65キロオーバー 20代
小柄だが、その俊敏さを活かしたレスラー、投げナイフと火炎攻撃を使う
どちらかというと、武器をそっと渡すなどのフォローの方がうまい
未確認だが、ワイヤーロープのようなものを使うかもしれないという情報がある
儀礼用の仮面をつけており、覆面レスラーである
○ボブ・ザ・ムーチャー 通称「ボブ」 身長200センチ 150キロ 30代
黒人の大男で、釘などの武器を仕込んでおくのが定番、流血ファイトを好む
かつて、割れたビール瓶で相手の胸を突き刺したことがある
また、相手に馬乗りになってからの、のどへの貫手を多用する
意外と俊敏ではあるが、疲れやすいそして、回復も早い謎の男
○ドクター・ローズ 通称「ローズ」 身長177センチ 体重秘密 30代
アジア系の女性で、魅力的なプロポーションをもつ
バランスの良いファイトが特徴で、スピード・パワー・テクニックが均一
無味無臭のオイルや香料を使ったいわゆる「毒」を使うのが得意
毒蛇を何匹かしつけており、要注意 解毒薬はファイトスーツのどこかにある
○ラス・ボース 通称「ラス」 身長175センチ 体重75キロ 40代
白人系男性で、基本的に「当てられ役」として活躍
リングの上での土下座から、投げられ技などが多数存在し
勢いづいたときには突如尊大な態度になったりと忙しい
なお、派手な衣装で現れるのを好む
この五人が出てきます
・彼らの目的
寝子島で、徹底的にニャットザグレートマスクの軍団をたたきつぶすこと
なぜか、この軍団はニャットマスクたちを付け狙っている
寝子島出身であることが原因らしい……という噂
※あと、キャラクターの使うオリジナル必殺技は大歓迎です。
必殺技の説明があると描写しやすいです。
必殺技の内容は好きに書いてください。
大事だから二回書きました。
●レスラーの種族とろっこんの使用について
彼ら全員「ひと」です。
その代わり、かなり「ひと」として鍛えてあります。
また、レスラーたちはろっこんで派手な動きをしたとしても
リング上の必殺技だと思うので、自由に使ってもらって構いません。
※ただし、明らかに「これ超常現象です」というたぐいは危険かもしれません
(ポルターガイストが起こるとか)
○アクションについて
誰に勝負を挑むのかどこでもいいので必ず書いておいてください
・参考
前作「乱入上等ッ! 覆面レスラー軍団VS寝子高生」
読んでなくても問題ありません。