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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●浅草・浅草寺 ~旅にトラブルと人情はつきものです~●
着物姿の三人娘は、和の小物やバッグが沢山並んでいる店に立ち寄っていた。
ちりめんを使った可愛らしく華やかなものばかりで、他にも迷っている女の子たちの姿がある。
「パスケースとかもあるんだ」
「実用的ですねー」
「……はぅ、日菜さん梢さんっ!」
日菜
と
梢
が目の前の棚を眺めていると、先行していた
璃人
が声を上げた。
なんだろう、と寄って来た二人に、彼は裏側にちりめんが張られた手鏡を見せる。
「ねねっ、この手鏡、可愛くないですかっ?」
「わぁ、可愛いね……っ」
声を上げる日菜と頷く梢に、璃人は「みんなでお揃いでどうでしょうっ」と提案した。
「いいですねー!」
「おそろい、素敵!!」
「よかったですーっ! すいません、これくださーい」
早速それぞれお会計を済ませ、包みを手にする。
(思い出だけじゃなくて、素敵な宝物が二つも増えちゃったなぁ。どっちも大切にしないと!)
日菜は包みを大事そうに胸に抱いた。
友人たちと着物姿でこんな風に過ごしていると、梢は随分女の子らしくなった気がする。
「ふたりとも、ありがとねっ」
礼を告げながら屈託のない笑顔を見せると、璃人も日菜も嬉しそうに笑った。
「うーん……」
男子と見紛う長身に男子制服を纏った
大山田 団十郎
は、ぶらぶらと吾妻橋の近くを歩いていた。
実は東京駅で解散した後、よく分からないので適当に同じ制服を着た生徒たちに付いて来て、たまたま流れ着いたのが浅草だったりする。
「これからどうすっかな……お?」
悩む団十郎の視界に入ってきたのは、ショートの金髪にモデル立ちとさり気ないブランド小物のコーディネートが似合う、見覚えのある背だった。
「カセクンじゃん、おーい!」
「ん?」
「俺だよ俺俺」
声を掛けられて振り向いた
加瀬 礼二
は、団十郎の姿に「あ、大山田さんも良いところに」と柔和そうな笑みを浮かべた。
「お、俺の事分かるのか?」
「勿論ですよ、学級委員の活動ではお世話になっていますし」
「お前……良い奴だな!」
喜色の窺える団十郎の声音に、礼二は更ににっこりと笑う。
とはいえ、団十郎の顔が彼女の意思とは無関係に覚え難い状態なのは相変わらずで、礼二もそれ以外の特徴で判別しているのには変わりないのだけれど。
しかし。
「あぁん!?」
脅し掛けるような声が、団十郎の感激に水を差す。
すっと礼二が視線で促す先に、その集団はあった。
「だ、だから、クリーニング代は弁償しますから……」
「そんだけで済むと思ってんのかよォ?」
制服の腕部にべったりとソースの付いた学生が、謝る少年に凄みを利かせている。
「って、あれネタローじゃないか。なんで絡まれてんの?」
「お友達でしたか。擦れ違い様に、彼が持っていた食べ物がぶつかってしまったようですね」
目を丸くする団十郎に、礼二が説明した。
同年代にはとても見えない、ゴツかったりチャラい学生たちに鼻白む
猫島 寝太郎
の足許には、食べ掛けのもんじゃ串が落ちている。
もんじゃ串、又は串もんじゃは、たこ焼きにも似た材料を平べったく焼いて二つ三つ程串に刺し、ソースやマヨネーズなどをトッピングしたもの。
もんじゃに親しんだ江戸っ子からは「こんなのもんじゃじゃねぇ!」と言われてしまうようだが、近頃は屋台で売られているのがよく見られるようになった、比較的新しいB級グルメらしい。
寝太郎は焼きたての臭いに釣られて買ったそれを食べ歩きつつ、墨田区の方にあるビール会社の特徴的なビルやスカイツリーを見上げていたら、ふざけながら歩く不良少年たちのひとりと串がぶつかってしまったのだ。
「オルァッ、なんとか言えよォ!」
(ひえぇ……)
不良にグイと寝太郎の襟首を掴み上げられ、寝太郎は涙目になる。
「拙いですね」
学級委員としては捨て置けない。
スルリと見物人の間を抜け、不良学生たちに近付こうとした礼二の脇に、ネクタイを外しながら団十郎が追いついた。
「すみません」
「あぁ!?」
声を掛けた礼二に、不良のひとりが声を上げる。
「彼はうちの生徒なんですが、手を離して頂けませんか?」
「おうおうおう、俺の子分に何してくれちゃってんの」
「ネ、ネクタイ巻いて、何するつもりデスカ!?」
団十郎が掲げたネクタイ装備の拳に、寝太郎もオロオロ。
「伊達にボクシング部やってる訳じゃないからなァ」
「やんのかコラ!?」
シャドーボクシングして見せる彼女に不良たちの視線が集まり、寝太郎は放り出された。
男子制服と体格のお陰か、男子と思われているようだ。
礼二はふぅと嘆息する。
「俺は話し合いで穏便に解決したかったんですがねぇ……」
読モなのでハイキックくらいは余裕で出来る
(文脈が繋がっていないのは気のせいです)礼二だが、今回はそういった手荒な手段は講じるつもりはなかった。
ここは機転を利かせて……と思っていたところに、
「おまわりさーん、こっちです!」
「やべっ、行こうぜ」
「ちっ……」
人垣の中から少女の声が聞こえ、不良たちはそそくさと逃げ出した。
「えっ、おまわりさん?」
「とりあえずここは離れましょう」
「う、うん」
キョロキョロする寝太郎に、礼二が早口で耳打ちする。
「おわっ!?」
寝太郎は肩透かしを食らってぽかんとしていた団十郎を横抱きにして、礼二と走り出した。
声のした人垣の方を礼二が見遣ると、若い女の子たちが手を振っている。
さっきのはあの子たちかと合点が行って、彼が去り際に軽く手を振り返し極上の笑顔を贈ると、嬉しそうな黄色い声が返ってきた。
「助けてくれてありがとうね。本当どうしようかと思ったよ~。
さっきの女の子たちは、お知り合い?」
「俺が読者モデルをしている雑誌を、見てくれている子たちでしょうね」
「へぇ~! 凄いんだね」
「おいネタロー、そろそろ下ろしてくんね?」
「あ、ごめんごめん」
礼二との会話から引き戻されて、寝太郎はお姫様抱っこ状態のままだった団十郎を下ろす。
「意外に力あるんだなァ」
「た、多分火事場のナントカっていうやつで……。あ、自分は4組の猫島です」
へにゃりと笑って思い出したように名乗った寝太郎が、良ければ何かお礼にというと、礼二も自己紹介がてら提案をする。
「それでしたら……これも何かの縁、宜しければ一緒に回りませんか?」
「なんか暑くなってきたなァ」
マイペースな団十郎の呟きに、礼二は微笑む。
「なら、アイスなんて如何ですか? 仲見世にある提灯型の最中アイスが美味しいんですよ」
「詳しいねぇ……」
「東京は読モの仕事や買い物で、よく来るんですよ」
感心げな寝太郎に、観光名所を回った事はないので楽しみだと話し、礼二は行きましょうかと二人を先導するように歩き出した。
騒動の治まった吾妻橋の方へ、
梨樹
はチェック済みの地図とスケッチブック片手にのんびり歩いて来た。
「……ん?」
路上に食べ掛けの何かの串が落ちている。
誰かが落としてしまったのだろうと、落とし主の無念をなんとなく思いつつ橋に向かう。
以前TVで見た景色だ。
古い街並みと、新しい建造物が入り混じっていて面白いと、記憶に残っていたのだ。
ここから一望出来る対岸の墨田区の風景はやはり話題性があるようで、立ち止まって眺めたり、写真を撮っている人の姿も多い。
梨樹は早速、スケッチブックを広げた。
ここでのスケッチには多めに時間を取ろうと思っていたのだ。
念入りにパースを決めて、鉛筆を走らせる。
悠々と流れる川の向こう、低い建物の向こうにそびえる高層ビル。
左手からスカイツリー、ビールジョッキを模した色合いの大きなビルに、隣接する黄金の不思議な物体が屋上に鎮座する黒いビル。
(あのオブジェは面白いよな……ビール会社なんだっけ)
本来は燃え盛る炎をモチーフにしたらしいが、色と横に寝かせた形が『あるもの』を連想させてしまうお陰で、不憫な通称で呼ばれている事が多い。
(金色の……ん、梨?)
彼が首を傾げる前に、ポンとスケッチのオブジェとして描いた大きさの梨が、スケッチブックの上に現れた。
「……???」
小振りな梨を摘み上げ、訳が分からないといった顔をする梨樹。
確かにあのオブジェを梨のようだと思って描いていたけれど、何故ここに実物が。
はっとして、梨をあわあわと鞄にしまい込む。
道行く人が見たら、小さな梨と睨めっこしている変な男子高生と思われてしまいそうだ。
「……偶然だ。偶然偶然」
描いた筈の炎のオブジェが消えてしまっているのはとりあえず見ない事にして、梨樹はスケッチを続けた。
それが
自分のろっこんだったと、自覚
するまで。
「これが雷門、正式名称は風雷神門といいます」
「ほへー」
「歴史の中で何度も消失していまして、今の門と大提灯はかの有名電器メーカー創始者が、病気が快癒したお礼にと寄進したものだそうです」
「ほんげー」
「門を潜ると、仲見世通りですよ」
「なんだこれ!」
礼二の案内に声を上げていた団十郎は、既に沢山の人が行き交っている通りを見て驚いた。
「平日なのに、こんなに人がいるんだねぇ」
団十郎から比べると控えめに感心の意を表していた寝太郎が、楽しそうに目尻を下げる。
件のアイス最中のお店は行列になっていた。
「あ、自分が並ぶよー」
「アイスはどのフレーバーが良いですか?」
お礼にと寝太郎は財布を取り出しながら最後尾に着き、礼二がバニラや小豆、紅いもなどアイスの種類が書かれているプレートを示す。
アイス最中以外にも、お土産用の最中も売っているようだ。
「お待たせ~」
店員さんが手際よく会計を進めて行列はどんどん進み、三人分のアイス最中を手にした寝太郎が戻ってくる。
「うんめー!」
パリッとした提灯型の最中の香ばしさと、口の中でひんやり溶けていく甘さ控えめのアイス。
ちょっと動くと汗ばむような陽気にはぴったりで、団十郎は声を上げた。
「お土産なら浮世絵版画のお店をお薦めしますよ~」
「そういうお店もあるんだねぇ」
「俺ァもっとこう……そうだ、こういうのが良い」
食べ歩きながら通りを歩いていくと、模擬刀がディスプレイされた商店が目に入った。
「へぇ、結構安いんだな」
「模造刀ですからねぇ」
「……って、え? 安……えぇ?」
ガラスに頬と鼻がくっ付くくらいの勢いで眺める団十郎に、冷静に返す礼二。
寝太郎はしかし、値札と二人を交互に見てしまう。
安くても5桁、高いのは6桁。
お金持ちは違うなぁ、と島の寝具店の御曹司は思うのだった。
色々振り回したがる団十郎に、とりあえず木刀で我慢して貰いつつ、三人は本堂に近付いていく。
大勢の参拝客が訪れる為か、境内のトイレの個室も数が多い。
「スッキリしたー……って、んん?」
女子トイレから出て来た団十郎は、男子の方から出て来た人影を思わず二度見した。
牡丹柄の着物姿にツインテールの、どう見ても可愛い……
「おいィ? こっち男子トイレだろォ?」
「な、なんですかっ? りぃは間違ってませんよ!
お兄さんこそ、今女子トイレから出て来たでしょーっ」
「女子なんだから当たり前だろーが!」
「えっ」
「えっ」
「それにしても屋敷野さん、ほんとに大人っぽい。女の子って服と髪型で大分印象が変わるんだねぇ」
「猫島君ったら、そんなに褒めても何も出ないですよー」
「璃人の見立てだったんですね。道理で似合っている訳だ」
「な、なんだか照れちゃうなぁ……」
腑に落ちない顔をした団十郎と璃人が戻ってくると、お互いの連れたちは和やかに談笑していて、この後は一緒に行動しようかという話になったらしい。
いつの間にか梢の横を陣取った礼二がにっこり。
「さ、璃人。高尾さんをしっかりエスコートするんですよ」
「えっ……う、うん」
団十郎はニヤニヤしている。
ほやーっと彼女も着物似合うんじゃないかなぁ、なんて考えていた寝太郎は、はたと気付く。
「あれ? じゃあ自分は必然的に」
団十郎がニヤニヤしている。
彼の反応を楽しみにしている体で。
「……い、行こっか」
「おう」
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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