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今日はリフレクソロジー気分
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【市橋様、お席へどうぞ】
一歩店内に足を踏み入れて、
市橋 誉
は身構えた。
静けさを強調するような音楽、ほのかに漂う華やかな香り。
プロの施術に興味があって訪れたリフレクソロジーの店だったが、女性をターゲットとした店であるような印象を受ける。
「いらっしゃいませ」
愛想良く大人びた笑顔を浮かべるスタッフに、誉も外面の良さを発揮して会釈を返す。
心拍数は上がっていたが、発声に動揺が現れないよう意識した。
「実は初めてなんですが」
問診票に記入しながら、そっとスタッフに小声で尋ねた。
「あの……、男性客って珍しかったりしますか」
「いいえ、半々とまではいきませんが、多くいらっしゃいますよ。お年のほうも様々です」
「そうですか」
少しばかりほっとして、奥の席へ向かった。
「アイマスクはご利用になりますか」
フットバスに足をひたしてすぐに、そう尋ねられ、うなずいた。
これほど薄暗い店内で、パーティションに区切られているとはいえ、万が一知り合いと出会ってしまっては気まずいだろう。
プライバシー保護のため、念のためだ。
「オイルはどちらになさいますか」
「カモミールをお願いします」
丁寧に足を拭われながら、考える。
初対面の女性に、足に触れられるというのもおかしな気分だ。
アイマスクをしているぶん、気恥ずかしさも薄れるだろうか。
「それでは、足先から膝下までをほぐしていきます。痛みがあったら遠慮なくおっしゃってください」
「はい」
オイルとともに、足の上を手の平が滑っていく。
始めは少しばかりくすぐったく感じたが、温もりとともに、じんわりと染みこむような心地よさを覚えた。
普段、自分では触れることのない肌の奥まで、指が届いているような感覚がある。
足の裏をぐっと押されるのも、手の平でふくらはぎを押し上げられるのも、ともすればうめき声をあげてしまいそうなほどに気持ちが良かった。
「力加減はいかがですか?」
「もう少し、強めでも大丈夫です」
「このくらいでいかがでしょう?」
「はい、ちょうどいいです」
誉も毎日のジョギングの後、自分なりにマッサージやストレッチを行っているのだが、プロの施術は格別だった。
思わず、誉はつぶやいた。
「素晴らしい技術ですね。どうやったらそんなに上手くマッサージできるんですか」
「お気に召していただけたようで、ありがとうございます。……そうですね、お客様一人一人の状態に合わせた施術を行うよう、心がけておりますね」
「あっ、そうか……、さすが、プロだけあって、違いますよね」
本職の人に何を言っているのだろうと、誉はわずかに赤くなった。
それでも、この人が重点的に刺激している箇所の指の動きは覚えておきたい。
マッサージを堪能していると、時間の経過もあっという間だった。
「以上になります。ただいまお茶をお持ちしますね」
温かいそば茶を受け取って、飲みながら、マッサージの結果を聞く。
「少し胃がお疲れのようですね。刺激物は避けて、労ってあげてください」
「……そんなことまでわかるんですね。わかりました、気をつけます」
そば茶の香りが口の中にひろがり、立ち上がると全身がぽかぽかしていた。
「またいつでもお越しください」
見送りのスタッフに、誉は丁寧に礼を述べた。
「はい、ぜひ。とても気持ちよかったです、ありがとうございます」
こっそり訪れることのできる時間帯はいつごろだろうと考えながら、誉は軽い足取りで店を出た。
【蒼澄様、お席へどうぞ】
夜も7時を過ぎたころ、
蒼澄 永姫
は『壺の森』を訪れた。
「お仕事帰りですか? お疲れ様です」
問診票に目を通したスタッフに、微笑み返す。
「ええ、そうなの。たまには足を休ませてあげようと思って」
看護師をしており、立っている時間が長いのだと話す永姫に、スタッフはうなずいた。
「そうですよね。ぜひお休みになっていってください」
案内された席につき、フットバスに足を沈めると、ほっと肩から力が抜けた。
「温かいわ……」
染み入る熱が、たまった疲労を洗い流してくれるかのようだ。
アイマスクを着用して、シートに頭を預け、お湯の温かさだけを感じていた。
「マッサージのオイルはどちらになさいますか?」
穏やかな口調のスタッフに問いかけられて、永姫は答えた。
「ローズにするわ」
「かしこまりました。ご用意致します」
フットバスから足を上げ、オットマンに敷かれたタオルの上に足を乗せる。
「では、足の凝りをほぐしていきましょう」
「ええ……」
華やかなローズの香りが永姫を包んだ。
しっとりとしたスタッフの手の平が、足先を包み、圧迫していく。
「ん……ぅ、いいわね、なんだかほっとするわ……」
「足が張っていますね。柔らかくしていきましょう」
「お願いするわ」
ぐっとスタッフの親指が、足の裏に入ってくる。
「……あっ、そこ、気持ちいいわ」
「ここですか? 力加減は大丈夫でしょうか」
「大丈夫よ。刺激でじんじん痺れるみたい。もう少し、強くお願い……」
「はい。では、このあたりは積極的にほぐしていきますね」
力強い圧迫が続き、永姫の呼吸が乱れた。
「んっ……、あ、ぁ……っ」
「痛くはありませんか?」
「ん、んんっ……、平気、よ……」
鈍い痛みのある箇所を押していたスタッフが、ささやくように告げた。
「胃が、少し弱っているようですね。不調を感じることはありませんか?」
「……胃が? そうね……」
言われてみれば、不摂生をしている自覚はあった。
「仕事柄、生活が不規則なのよね。日勤、夜勤に、深夜勤もあるし……。他にもガタがきているところがあるかもしれないわ」
自炊をしているなら、胃にかかる負担も違ってくるのだろうか。
それだけの時間もあまりとれないし、なにより永姫は、調理があまり得意ではない。
したほうがいいとわかっていても、ないがしろにしがちなことというのは、あるものだ。
「食生活や睡眠時間も乱れがちになりますよね。出来る範囲で、ご自分を労ってさしあげてくださいね」
「ええ、ありがとう」
マッサージが膝下へ移行すると、与えられる刺激はより心地よいものへと変化していく。
「……気持ちいいわ。眠ってしまいそう……、ん、いいわ……」
「ごゆっくりお休みください」
そんな会話を交わした気がする。
いつしか永姫はうとうとと意識を飛ばし、思考の海へと落ちて行く。
――懸命に働いて。
永姫が看護師を目指したのは、誰かの役に立つ自分でいたかったからだ。
(私、生きていてもいいんだって、実感したかった……)
手に職をつけて、自立したいと願っていた。
(あの日々から抜け出したくて)
かつての、叔父と叔母にモノのように扱われる生活から、解放されたかった。
(けれど……)
それでも、今でも永姫は夢に見る。
両親をなくした、あの日の事故から始まる悪夢を。
(落ちるだけの――……)
はっとして、永姫は目を開いた。
くつろいでいたはずの、心拍数が上がっている。
「お客様……?」
スタッフの気遣わしげな声に、首を振った。
「いいえ、ごめんなさい。少し、うとうとしてしまったようね……」
口からこぼれる、吐息が重い。
(……いつか、夢など見ないで眠れる日は来るのかしら)
疲れていると、余計なことを考えてしまう。
アイマスクを外し、永姫はスタッフに声をかけた。
「温かいお茶をもらうわ」
運んできてもらったお茶の温もりが、こわばる身体に染みていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月06日
参加申し込みの期限
2014年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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