this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
今日はリフレクソロジー気分
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
【桜様、北条様、お席へどうぞ】
「最近少し、目の奥が痛むんだ……」
肩に手を置きながら、ここもだるいと話す
桜 月
に、
北条 冬華
はリフレクソロジーの店の話をした。
9月に入って、夏の暑さが去ったせいもあるのだろう。
このところデザイン画を描くのにも、夏場より集中できると、月は実感していた。
そのせいで、身体に負担がかかっているのだろう。
そう考えた月は、冬華が教えてくれた店へ行ってみることにした。
「私も、こういう店は初めてで興味があります。ご一緒しましょう」
そんなふうに冬華が言うので、二人は夜に、シーサイドタウン駅で待ち合わせをすることにした。
夜間の気温は、少し前とはずいぶん異なる。
秋めいた服装で現れた冬華を見つめて、月はしきりとうなずいた。
「夏服とはまた趣が違って、味わい深いね」
「桜さんは、本当に熱心ですね」
他愛のない話をしながら、キャットロードへ向かう。
『壺の森』は、落ち着いた雰囲気のただよう店だった。
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
友人同士だと告げた冬華と月に、スタッフは隣同士の席へと案内をしてくれた。
「こちらへおかけください。お荷物は横のトレーに置いてくださいね」
「はい」
同じようなやりとりを、月も行っているのが、冬華の耳に届く。
パーティション越しに友人の気配を感じるせいか、初めての店でも、さほど緊張は感じずにすんだ。
「アイマスクはご利用になりますか?」
スタッフに尋ねられて、お湯の中で足首を遊ばせながら、冬華は申し出を断った。
「いいえ、私は結構です」
せっかくのリフレクソロジーだ。どんなふうに施術が行われるのか、興味があった。
やがてフットバスで温めた足を拭い、オイルを選ぶよう促された。
「そうですね、私はローズにしましょうか」
冬華が選ぶと、隣のスペースから月の声が漏れてくる。
「――私は、ラベンダーのオイルにしよう」
それを聞いて、冬華はつぶやいた。
「ラベンダーもいいですよね」
すぐに、隣から月の独り言めいた返答があった。
「……ローズもいいと思うよ」
「そうですね」
良いながら、冬華は小さく、笑いを漏らした。
「それでは、マッサージを始めますね」
「はい、お願いします」
ふわりと花の香りがただよって、スタッフの手による指圧が始まった。
「あっ……」
「痛みがありますか?」
「いえ、少し、くすぐったくて……。でも、気持ちいいですね」
見たことのないような、滑らかな動きの手指を目で追った。
じわじわと、刺激が熱と痺れに変化して、体内を駆け巡る。
「ふぅ……っ、んっ、んん~……っ」
時折吐息を漏らしながら、冬華はうっとりと目を細めた。
足の裏から足首にかけて、肌を押し込み、指がくるくると動いている。
「少しばかり、疲れがたまっているようですね。睡眠はとれていますか?」
「はぁ、っい……、ぅ、た、ぶん……」
「季節の変わり目で、体調をくずしやすい時期ですから、身体をよく温めてあげてくださいね」
「そうです、ね……。っぁ、ん、気をつけます……」
「むくみのある場所を中心に、血流を促していきますね」
返答の変わりに、冬華は湿り気を帯びた吐息を漏らした。
パーティションの隣で、月も同じように、足裏を中心としたマッサージを受けていた。
「ここの反射が強いですね。目がかなり、お疲れのようですよ」
「ああ、やはり……?」
「肩と、それから腰にも少し、疲労がたまっているようです。この感じだと、首も疲れていそうですね」
「なるほど」
足に触れているだけで、どうしてそんなことがわかるのだろうと感心しながら、月はうなずいた。
「ご自分でも、日頃からストレッチをしたり、ゆっくり入浴するなどして、ほぐしてあげるよう心がけるといいでしょう」
うんうんと相槌を打ちながら、月はじっと目を閉じていた。
足の裏を同じように押されていても、くすぐったいところと、痛いところがある。
きっと痛みを感じる場所が、不調を訴えているところとつながっているのだろう。
「ああうぅ……」
かすかなうめき声を漏らして、月は鈍い痛みに耐えた。
最初痛いと感じるような箇所も、しばらく押されているうちに次第に心地よくなってくるのが不思議だった。
特に、ふくらはぎを手の平で揉まれるのは、頭が痺れるほどに気持ちが良い。
いつしか頭がぽーっとなって、眠気を覚えた。
隣から、冬華の声が時折聞こえる。
半分意識を飛ばしながら、月は冬華に語りかけた。
「……北条さん」
「桜、さん……?」
まぶたの裏に、先ほど見た冬華の私服姿がまざまざと浮かんでいる。
「なあ、北条さん。今度、私の部屋に遊びに来ないか」
すんなりと、そんな誘い文句が口から出ていた。
冬華の柔らかな声が、すぐに返ってくる。
「ええ、もちろん。今度ぜひ、遊びに行きますね」
そのとき冬華は、どんな服を着て来るだろう。
「よかった……。君を見ていて、思いついたデザインがいくつかあるんだ。それの感想を、きいてみたい……」
「楽しみにしていますね」
「ああ」
押し出すように、声を出し、それきり月は、シートにもたれて眠りについた。
月との会話が途切れると、冬華のまぶたも次第に重たくなってきた。
マッサージは足首から上へと及び、溺れるほどの心地よさに翻弄された。
うっとりと目を閉じるうちに、意識の途切れる回数が増えていく――。
やがて、うとうととするうちに、スタッフにタオルでオイルを拭われた。
「あぁ……、終わりですか……?」
「ええ。ごゆっくりお休みになれましたか?」
「はい。とても気持ちが良かったです。ありがとうございます」
「ただいま、そば茶をお持ちしますね。この後は、水分を多めにとってください」
「わかりました……」
月も、はっと目覚めたころには、マッサージは終了していた。
冬華と同じように、水分をとるように注意を促され、そば茶を受け取る。
「……なんだか、ずいぶんとすっきりしたような気がする」
上体を起こしたときの肩の軽さに驚いた。
寝起きの視界も、クリアだった。
「マッサージとは、すごいものだな」
つぶやいて席を立つと、同じようにさっぱりとした面持ちの冬華と目が合った。
「ああ、桜さん」
「やあ、北条さん」
「先ほどのお話ですけど、いつにしましょう。桜さんのデザイン、楽しみです」
「え……?」
首を傾げて、ようやく思い当たったのは、夢うつつに語った誘い文句だ。
「あっ、そうか。……えっと、じゃあ今度の休みにでもどうだろう……」
そう返事をしながら、視線がさまよう。
今更ながら、月は動じ、緊張を覚えた。
誰かを自分の部屋に招く機会など、そうあることではない。
けれど微かな不安も、冬華の穏やかな笑顔を見ていると薄れるようだ。
「ぜひ、待っている」
どんな時間を過ごすことになるのか、楽しみだった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
今日はリフレクソロジー気分
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月06日
参加申し込みの期限
2014年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!