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今日はリフレクソロジー気分
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【八神様、お席へどうぞ】
クラスメイトに噂を聞いて、
八神 修
は学校帰りに『壺の森』を訪れた。
「ここか……」
気のせいだろうか。女性的な雰囲気をまとう店内に、若干の気まずさを覚える。
平日の午後ということもあるだろうか。若い女性の姿ばかりが目についた。
「いらっしゃいませ」
やわらかな物腰のスタッフに出迎えられて、修の表情も和らいだ。
インテリアもひっそりとしたBGMも、そしてスタッフの美しい佇まいも、全てひっくるめて癒しを提供する、そんなコンセプトを感じ取る。
「お席へご案内致します」
好奇心を満たしていたくて、アイマスクの着用は拒んだ。
フットバスで足を温めながら、タブレットを操作して足のツボについて調べる。
どこがどのツボかなど、目で見てわかるわけもないのに、こうしてはっきり区分けされているというのが興味深い。
(ここを押すと胃腸の調子が良くなるだとか、そんな体験が積み重ねられ、体系立てられた分野なのだろうか)
これだけ広く人々に知られているのだ。それだけの効果がきっと、あるのだろう。
(そういえば、手相も統計学だという話もあった)
手相占いに比べると、足ツボのほうがまだ信憑性があるというものだ。
多少の痛みはあるのだろうが、実際にどういった効果が体感できるのか、楽しみだった。
「お好みのオイルをお選びください」
「では、カモミールを」
肌触りの良いタオルで足を拭われ、スタッフの女性がオイルを手にした。
「マッサージを行います。痛みがあるようでしたらおっしゃってください」
「はい」
疲れのたまっている箇所ほど痛みがあるというのは本当だろうか。
オイルで滑りの良くなった手指が、足の甲からかかと、指先まで優しくなぞっていく。
意外にも、日頃刺激することのない足の甲をマッサージされるのは、心地の良いものだった。
そして、足の裏でも痛みのある箇所と、押されている感覚だけがある箇所とがある。
「同じ力加減で押しているのでしょう? 不思議なものですね」
「場所によって多少は力の入れ具合を加減しておりますが、たとえばこことここは、同じように押しています」
「後に押したところのほうが、強く感じます」
「こちらのほうがこわばっていますね。念入りにほぐしておきましょう」
周辺も交えて幾度も押されるたびに、痛みを感じなくなっていくのはなぜだろう。
痛みに慣れたのかと考えた矢先、スタッフが満足げに告げた。
「少しずつ柔らかくなってきましたよ」
「そうなんですか。一点だけを集中して指圧するのではなく、広範囲をマッサージするのはなぜですか?」
「ツボではなく、反射区を刺激しております。反射区には末梢神経が集中しているんですよ。ですからここをほぐしてあげると、血流が良くなるんです」
「足の裏を押して、別の場所の疲れがとれるというのは不思議に思えますが」
「身体はつながっていますから。けれど、足の裏だけ指圧すれば良いというものではありませんよ。足の裏から足首、ふくらはぎ、膝の周辺、どこかひとつでも滞っていてはいけませんから、順に押し流してあげる必要があります」
「そういうものですか」
真面目にスタッフの話に耳を傾ける修に、彼女は微笑んでうなずいた。
「全体的に少しお疲れのようですね。老廃物を押し流していきましょう」
マッサージを終えると、身体がぽかぽかしていた。
ホットのそば茶を受け取りながら、なぜそば茶なのかと尋ねてみれば、血行を促進する作用があるのだと説明された。
「なかなか有意義な時間でした。ありがとう」
そう言って席を立つと、足だけでなく、上半身も軽く感じた。
いつの間にかすっかり馴染んでいたカモミールの香りを、微かに感じた。
【鹿嶋様、お席へどうぞ】
「いらっしゃいませ」
「あー、えっと、こんにちは……」
そっと様子をうかがうように、
鹿嶋 洋美
が『壺の森』を訪れた。
時刻は夕方。今日もバイトを終えた帰り道だ。
立ち仕事で足が疲れて、先日もらったリフレクソロジーの案内を思い出した。
店内は落ち着いた内装で、しっとりとした雰囲気だ。
敷居の高さも感じさせず、ほっとする。
「こちらの問診票にご記入願います」
「あ、はい」
キャンペーンのプランを申し込むと、すぐに奥へ案内された。
「フットバスをお持ちします。アイマスクはご利用になりますか?」
「そうですね、せっかくなのでお願いします」
「かしこまりました」
すぐに用意されたフットバスに足を入れて、アイマスクを着用した。
リクライニングチェアーに背中を預けると、ぐっと上体が倒れた。
「……あー、ぽかぽかするー」
じんわりと足に熱が伝わって来る。
アイマスクもほどよい温度で、口から自然とため息が漏れた。
すっかりリラックスする体勢になると、自分がいかに疲れていたかがわかる。
今日はよく働いたし、立ち仕事で足も疲れていた。
視界は暗く、目を閉じていると身体を伝わる温かさだけが意識される。
(あー……、ね、眠い…………)
あくびをこらえて、唇を引き結ぶ。
足をお湯にひたしているだけで、全身が温まっていくのが感じられた。
(これは全力で眠らせにかかってきているよ……。けど、さすがに起きていないと、ね)
ぽーっとしてきた頭で眠気と戦っていると、スタッフに何かを尋ねられた。
「は……い……?」
どうやらフットバスを片づけて、マッサージに移行する旨を伝えられたらしい。
危ない。寝てしまうところだった。
多少意識をはっきりさせて、スタッフの発言に耳を傾ける。
「オイルですか……? ええと、お任せ、します…………」
口がいまいち回っていなかった気もするが、きちんと伝わったはずだ。
周囲にふわっと優しい花の香りがただよった。
(いい香り……)
香りに包まれて、足に触れられると、なぜだか余計に眠くなる。
疲れた身体にほどこされるマッサージが心地よい。
(あぁ~、いい気持ち。もう……、いいかな。寝ちゃっても、いいよね……?)
アイマスクもしているし、少しくらい眠っても構わないような気がしてきた。
ふっと意識を手放した洋美がすやすや休息をとっていると、ふいに全身をつらぬく痛みを感じた。
「ぅわう……っ!?」
肩を跳ねさせ、足をひっこめた洋美に、スタッフが労りの声をかける。
「非常に足がむくんでいますね。力加減を弱めましょうか」
「は、はい……、そうです、ね……?」
脛に沿って、指がぐいぐい押し込まれるのを感じていた。
とある一点がやけに痛い。
「ぐっと押し流していきますね」
「は、はいぃ……っ」
ぎゅっと拳を握りしめて、痛みに耐えた。
気を遣ってくれているのだろう。痛みのある箇所だけ力を弱めてくれているのがわかったが、それでも痛い。
「ご自分で、日頃から足首を回すなどして、むくみをとってあげるといいですよ」
「そう、ですか……」
間の抜けた悲鳴をあげないように噛みしめた歯の間から、どうにか答えた。
それでも不思議なもので、こわばりがとれるにつれて、痛みも徐々に和らいでいく。
「はぁ~……」
マッサージを終えて上体を起こすと、頭まですっきりしていて、何時間も眠ったあとのような爽快感があった。
温かいそば茶をもらって、味わって飲む。
(なんだか、平和だなぁ……)
何の異変も起こらない日常を目新しく感じるというのも、おかしな話だ。
ひとしきりうなずいて、すっかり軽くなった足で、店を出た。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月06日
参加申し込みの期限
2014年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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