this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
今日はリフレクソロジー気分
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
【薄野様、お席へどうぞ】
日曜日。
開店してまもなく、
薄野 一月
が『壺の森』を訪れた。
「おはようございます。いらっしゃいませ」
「はぁい、お邪魔するわよ~」
にこっと笑顔で、一月は受付に向かう。
今日は朝からマッサージではずみをつけて、一日を元気に乗り切ろうという算段だ。
店内に客の姿はまだなく、貸切状態でテンションも上がる。
「あら、あたし一人なのね。贅沢だわー」
「はい。ごゆっくりおくつろぎいただけますね。さっそくですが、奥のお席へどうぞ」
「ありがとね。嬉しい~」
尋ねてみると、キャットロードという場所柄もあり、買い物で足の疲れた人が午後に訪れることが多いのだという。
午前中は最も空いている時間帯だと聞き、運の良さに自然と口角が上がった。
用意してもらったフットバスに足をひたすと、口から「あ~っ」と、声が漏れる。
「朝からお湯につかるなんて、いい気分ねーっ。ちょっとオーバーかもしれないけど、温泉にでも来てるみたい」
「身体が目覚めるのに、一役買ってくれますよ」
「ほんと、そうよね。あー、ぽかぽかしてきた」
シートに体重を預けて、うんと伸びをする。
「アイマスクはご利用になりますか?」
「そうね、借りちゃおうかな。お願い」
「はい。どうぞ」
目元に乗せたアイマスクは、ほどよい温度で、じわじわ染みる。
「絶妙の温かさじゃないの。いい仕事するわね~」
「ありがとうございます」
温まった足を上げて、一月はラベンダーのオイルを頼んだ。
「足が少しむくんでいますね」
「えっ、そうぉ?」
一月は小説を書く都合上、座っている時間も長い。
そう告げると、スタッフはオイルを肌に滑らせながら、こう答えた。
「立ち仕事ではなく、座ってばかりいても足はむくむんですよ。よく揉んでほぐしておきましょうね」
「あら、そうなのー」
と、呑気に構えていられるのは、そこまでだった。
「いたっ、いたたたた!」
足の裏をぐいぐいと押されると、全身にビリビリと痛みが走る。
「痛い! あ-! でも、我慢、我慢よ、あたし強い子だもの!」
ぐっと奥歯を噛みしめる一月に、手を止めたスタッフが困ったように微笑む。
「かなり凝ってらっしゃいますね。無理は禁物です。固いところは力を加減しましょうね」
「……痛いほうが効いてるんじゃぁないの?」
「ストレスはよくありませんよ。それに、そんなにきつく拳を握っては、別のところが凝ってしまいます」
「それもそうね……」
「じっくりほぐしていくので、まだ痛いようでしたらおっしゃってくださいね」
だいぶ気を遣ってくれたらしく、そこからは痛みはあるものの、程度はかなり軽減され、会話にも気が回せるようになっていった。
「……どこが悪いのかしら」
「肩と目の疲れ、それに代謝も不足していますね」
「目と肩こりは、けっこう切実なのよね~」
「はっきりと触れてわかるほど、凝ってらっしゃいますよ」
「やっぱり……?」
「同じ姿勢でいる場合も、意識して首や肩を回してあげると、多少違ってくるはずです」
「うーん、そうよねぇ……」
わかっていても、キーボードに向かってしまうと、身体はがちがちに固まってしまうのだ。
「……気をつけようかな」
つぶやくと、ふくらはぎに触れていたスタッフが笑顔でつけ加えた。
「足首も、回してあげてくださいね」
そうして揉まれたふくらはぎも、やはりじんじん痛かった。
「……はーっ、気持ちよかった-!」
マッサージを終えて、温かいそば茶をもらうと、身体の内側から温まる心地がした。
「すっかりお世話になったわねー。……あらっ?」
席から立ち上がったときの身体の軽さに、驚いた。
「足が軽いんじゃない? すごーい!」
ぱっと効果が実感できて、一月は目を見張った。
心強さを感じて、笑顔になる。また来ようと、こっそり誓った。
【伊賀様、お席へどうぞ】
午前中、ちらしを片手に、
伊賀 解理
が怪訝な表情で来店した。
「ううむ、キャンペーンだとはいうが……」
お得だと書かれたちらしを読んでも、マッサージの相場が解理にはわからない。
はたしてどれほどお得だというのか、実感できないまま訪れた解理は、スタッフに勧められるまま、期間限定のプランを申し込んだ。
限定という言葉に騙されている気もしなくはないが、損得の真偽はともかく、体験してみなくては何事も判断できない。
「お席にご案内致します」
丁重に案内されて、リクライニングチェアーに腰かけた。
「寝心地のいい椅子だなぁ……」
そんな感想とともに、フットバスに足をひたす。
こうして温めるとリラックスでき、マッサージの効果も上がるのだと、スタッフの女性が説明をしてくれた。
「ふむ、なるほど。まあ、血行は良くなるだろうね」
アイマスクをつけ、目を閉じた。
温まったころにお湯は撤去され、オイルの選択を迫られる。
「よし、ラベンダーにしてみよう」
根拠はないが、なんとなくそんな気分だ。
ふわっと、鼻腔に繊細で優しい香りが入り込む。
「では、こちらのオイルを使って、マッサージを始めますね」
足ツボは痛いなどという話も聞くが、解理は自分の肉体が低燃費な健康体であることを理解している。
どのみち悪い部分などないのだから、痛みもない。そう信じていた。
「ああ。よろしくたの……――っ」
アイマスクの内側で、解理はカッと、目を見開いた。
「ふ……っ、うきゃぁ!??」
(まさかまさか! 痛いぞこれぇ……!?)
ぐぐっと押された足裏は、激痛多発地帯だった。
びくっと足をすくめて、解理は身もだえる。
「い、いたぁっ!? 痛いぞぉぉう!? ちょ、とっ、タンマ……、まっ、あっ、ひゃぁん!」
「あちこちずいぶん張ってますね。少し力を弱めます」
「あっ、たの……、む、うぅ!? あっ、たたっ……、ふきゅぅぅ!!」
おそらく相当加減してくれているのだろう。
それは伝わってくるのだが、痛いものは痛い。
「あぅう~っ、んん~っ! きゅうぅぅ~っっ」
解理は両手で、自分の口をしっかりふさいだ。
店内には他の客だっているのだ。
あまり大きな悲鳴をあげるのははばかられた。
「はぁうんん~っ、やぁう~!」
せめて与えられる刺激に身構える時間がほしいのだが、アイマスクで視界を奪われているおかげで、それもままならない。
(アイマスク失敗した! 僕は罠にはまったのだ!)
「くそぉ……、あぅぅ~っ。ひゃっ、うきゅぅ~っ」
ぐっと声を押し殺しながら、傍目に映る自分の姿を想像して、赤くなった。
(きっと間抜け、いや、えっちぃ……、いやいや、そんなはずはない!)
ふるふると身体を震わせて、解理はもだえた。
苦行は続いた。
足の裏を終え、マッサージがふくらはぎに移行しても、解理の口からは押し殺した悲鳴が漏れ続けた。
「代謝があまりよくありませんね」
(知ってるとも、低燃費だからね!)
「けれど少しずつ、体温も感じられるようになってきましたよ」
(僕は痛みを感じっぱなしだがね!!)
冷静なスタッフの声に心の中で言い返しながら、解理は45分をひたすら耐えた。
施術後のそば茶をずずーっとすすりながら、解理はスタッフの言葉に耳を傾けた。
「かなりの眼精疲労がみられました」
「あー……、目かぁ」
どうやらかなりの疲れ目らしい。
労ってあげるようにとのアドバイスに力なくうなずきながら、解理はふっと遠くを見つめた。
興奮したせいだろうか、身体が熱い。代謝も上がっているのだろう。
(とはいえ、マッサージに来て余計に疲れるとは、どういうことかね……)
ため息を押し殺し、解理は、温まった身体と疲れ果てた心を抱えて、よろよろと立ち上がった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
今日はリフレクソロジー気分
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月06日
参加申し込みの期限
2014年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!