this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【体育祭】部活対抗リレー ―つないで、魅せて、走りぬけ―
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
26
つぎへ >>
「やってくれるじゃねぇか!」
豪の笑みが強まり、そこから突き抜ける。拓郎と柳司が後を追い、月はするりとインコース。顔を上げれば、「ここじゃ!」と支援部のアンカー、
夏神 零
が手を上げている。
(そろそろですね)
月は旗を素早くバトン状に巻くと素早く零に渡した。零は疾風の如く走っていく。
「焦らないで」
「いける! 突っ走れ!!」
少し離れた所で空手部のアンカー、
秋風 冥
が柳司に言う。彼は先ほどまでミサンガに手を当て精神統一していたが、何かを感じ取って柳司に声をかけたのだ。そして、先ほどまで入念に身体を解していた陸上部のアンカー、
冴木 竜司
もまた拓郎へとエールを送る。
「もう少しだよ!」
探検部のアンカー、
光村 日向
が豪へと手を振る。豪は襷のようにかけていたロープを手にし、日向へと手渡した。受け取った日向は零の後を追う。そして、竜司もまた拓郎からTシャツを受け取った。
「よくがんばったな。後は任せろ」
「頼み……ます!」
竜司はにっ、と笑って素早く纏い、靴を手に走っていく。少し離れた所では冥が柳司から「お願いします」とキックミットを受け取っていた。
(遅れをとってしもうた。けど……。礼に始まり、礼に終わる所をみてもらいたい)
柳司は落ち着いて、礼をする。
「いくで!」
力強く踏み込み、見事な胴回し回転蹴りを披露する柳司。これには観客も拍手喝采だ。冥は笑みを強くして走り去った。その間際に彼は言う。
「まだ、大丈夫だから」
冥は、脚力に自信があった。空手部だけではなく、修行仲間とも過酷な鍛錬をしていただけの事はある。
(足腰の強化は特に全ての動きの基本にもなるからね)
茶目っ気のある笑みをちょっとだけ浮かべ……瞬時に表情が引き締まる。空手部も武道の鍛錬の一つで試しに入っていたが、やっていくうちに良い仲間に出会え、空手も奥が深いという事が分かった。そして、仲間は真剣に『勝ちに』来ている。
(なら、あたしもがんばらないとね!)
その時、冥を見ていた柳司たちは言う。あの時、彼は確かに、『虎』になっていた、と。
(勝負は時の運。気を引き締めねば)
零は走りながらちらり、と後を見る。日向を追い抜き、竜司が自分のすぐ後ろまで来ている。そして、冥もまた追い抜かんと虎の様な眼光で迫っていた。
(陸上部として、無様な走りは出来ない。それに仲間が必死になって繋いだバトンだからな)
竜司は普段よりも楽しげに笑いつつもアウトコースを滑らかにコーナリング。そして、着実に零の後をマークしていた。
(陸上部で、今までオーバーワークと言えるぐらいに走る事に人一倍努力してきた。その努力が裏切る事は無ェ!! それに……)
脳裏によぎる切欠と、練習の日々。その中で浮かび上がったのは想いを寄せる相手、2年10組の担任、
相原 まゆ
である。
(何より、まゆ先生の見てる前でカッコいい姿を見せたい! 愛しています、まゆちゃん先生っ!!)
僅かに頬を赤くしつつも、竜司は必死になって突っ走った。
(抜かれてばかりじゃ、ないよ)
一方の日向も負けてはいない。走る前、妹から受け取ったお守りを手に神経を集中させ、モチベーションを上げていたのだ。耳を澄ませば豪や士、みゆきの声援が聞こえる。それを嬉しくおもいながら、日向は走ることに集中しなおす。
(僕は長距離走者だけど、勝負に妥協する気なんてない。バトンリレーは個人種目じゃないんだ)
体育科でよかった、と思う一方、体育科の同級生や先輩との競争に熱が入る。本気の走りを見せる彼もまた、負けられない、と強く思っていた。
虎のごとき猛追で追い付いた冥は、零を見据え……更にスピードアップ! 日向と竜司を駆け引きの末越すと零と並んだ。修行仲間の二人は互いにこの勝負を楽しみにしていたのだろう。今までで一番の笑顔になっていた。
「零、いざ勝負!」
「望むところじゃ、冥!」
僅かに掛け合い、ゴールを目指す。そして、冥の姿をみた銀丸は彼が技を披露できるよう、スタンバイを始める。
(先輩が、迎えてくれる。技を受けるために、来てくれた)
冥はこくり、と肯くとラストスパート!
((負けてたまるか!!))
次のカーブを曲がれば、もう少しでゴール。その辺りで、竜司と日向は並び、先を行く零と冥にも手が届きそうな範囲に来た。
(探検部は龍目先輩に勧誘されて『楽しそう』って思って入部した。アウトドア知識を学んだり、トレッキングをしたり、皆で鍾乳洞を探検できて、本当にいい思い出が出来た。だからこそ、1番を取りたいんだ!)
日向が、竜司を抜いて零と冥へと迫る。その走りは短距離向きのもので、フォームも素晴らしい。探検隊風の服のすそで風を切り、ゴールを目指す。その傍ら、竜司はすぅ、と息を吸った。
(うおぉぉぉおおおおっ! 全力を出し切るぜ!)
「まゆ先生、愛しています!! 俺と結婚して下さぁぁあああいっ!!」
叫んだ途端、竜司が更に加速する! どうやら彼のろっこん『性春パワー!』によって僅かに筋力が上がり、力強い走りの手助けとなったようだ。そのまま彼は日向だけでなく冥と零の2人を抜いていく! それに続く日向も2人を抜き、最後に冥が零を僅かに引き離した。同時に、パァン、と鳴り響くピストル。見れば、竜司がゴールを決めていた。その後に続いたのは冥。ぎりぎりの所で日向を追い抜きかえしたようだ。
「最後の最後はそれなりの『技』で締めないとねっ!」
冥は礼をし、精神統一。気合いと共に蹴りを放てば、うっすらとキックミットに傷が入る。翻る長い鉢巻、抉れる地面。冥は艶やかでありながらも勇ましい笑顔で仁王立ちしていた。技を終える前ぐらいに日向と零が同時にゴール。勝負に敗れた零は苦笑し呟いた。
「流石は虎の冥、『逃げ足』も早いのう」
そういいながら、出迎えた仲間たちに「面目ない」と頭を下げる。結局、支援部は探検部と同着の3位という成績だった故だ。それでも、仲間達は誰も彼を攻めなかった。そして、豪は探検部のメンバーを集め、労を労った。
1位となった陸上部メンバーは、勝利に沸き立つ。探検部と陸上部の応援をしていた
後木 真央
は興奮した様子で両者に賛辞を送った。
「陸上部も探検部もすごい走りだったのだ! ちゃんとみんなのかっこいいトコ写真に撮ったのだ! 楽しみにしていて欲しいのだ!」
「ああ、楽しみにしてるよ」
皆を代表して竜司がそういえば、真央はうん、と頷いた。
空手部は自然とひふみの前に集まっていた。最後に彼女の号令で全員が並び、会場の人々に向かって礼をする。
「1位にはなれなかったけど、最高の走りができたわ。皆、ありがとう」
第1レースは、様々な人間ドラマを見せつつここに幕を閉じた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
26
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【体育祭】部活対抗リレー ―つないで、魅せて、走りぬけ―
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
64人
参加キャラクター数
64人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月20日
参加申し込みの期限
2014年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!