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寝子島高校
ズボン脱走!
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●Scene.3
寝子島高校から少しだけ離れた住宅地。そこを
メアリ・ラングストン
は独りで歩いていた。
「おろー、どこに行ったんじゃー?」
彼女を一言で表現するならばスパッツをはいたカウガール。どさくさに紛れて私服に着替えたのだ。勿論学校における私服活動は禁止されている。生徒指導部ならびに風紀委員に見つかれば当然タダでは済まない。しかし明日の不安よりも目の前の欲求。目立ちたがり屋の彼女はそこまで考えていない。
「あの2人も見失ってもうたしのぉ」
空飛ぶスラックスを追い求めて追跡していた庚と梢も見当たらない。完全に目的を見失ってしまった。
ふと曲がり角の向こうが騒がしいことに気付く。
「ありゃ誰じゃー?」
「お待ちなさい、そこなズボン!お尻の所が破けてマース!」
長身の男性が宙を舞うスラックスを追いかけていた。
男の名前は
深縹 露草
だ。メアリと同年代ではあるが彼は現在フリーター。そしてメアリは高校2年生。知らないのも無理はない。
なお露草の現時点における目標は芸術系大学への入学だ。
「先を越されたのかのぉ」
角から身を乗り出す形で様子見をするメアリ。
「補修してさしあげマース! 止まってくだサーイ!」
携帯裁縫道具を片手に露草はスラックスを捕まえようとしている。しかしスラックスはひらひらと宙を舞い、どこ吹く風だ。
不意にスラックスがこっちに飛んできた。
しめしめと、メアリがほくそ笑む。曲がり角に屈んで気配を殺す。コーナーカバーである。そのまま気づかずに飛び出してきたスラックスをテイクダウンするつもりだ。
露草の足音からスラックスの通過を見計らったメアリが飛び出した。
スラックスはきっと相応しい持ち主を探しているのだ。ならばそのお眼鏡に適うのは自分のはずだ。そう信じて彼女はソレを全身全霊で捕まえた。
「うおおおおおお! 合体じゃぁああああああ!」
「ノオオオオオオオオオ!」
とてもスラックスとは思えない重量感と声が聞こえた。
「さあ観念してわらわとマッスルドッキング……って、誰じゃぁおぬし!」
タックルを食らった上に腹に馬乗りもされた露草は苦しそうだ。馬乗りしている当のメアリも予想だにしない結果に目が点だ。
「お願いデース、そこを退いていただきたいのデース」
「おお、すまぬすまぬ。てっきりスラックスと思っておったのじゃが」
立ち上がりながら空を見上げるとスラックスが宙を舞っていた。
「やりおるの……おのれスラックス! わらわの渾身の一撃を」
地団太を踏んで悔しがるメアリ。その後ろで露草は携帯電話を手にしていた。嫌でも目立つスラックスなのだから情報の一つや二つがあると考えた。しかし常識の範疇で生きている一般人にとって、スラックスが空を飛んでいようが気にならない。なぜなら“ろっこん”という情報を持ち合わせていないからだ。よほどのUMAオタクか怪奇マニアでもなければ、インターネットに情報を連ねる事もないだろう。
「Oh、ダメデースか。ところであなたは――」
露草が振り向くと既にメアリの姿はなかった。軽快な転身である。
庚と梢はねこった友の璃音からの情報を元に方角を決め込んでいた。しかし情報が古すぎたのかスラックスが見つからない。
住宅地を歩いてしばらくすると不意に声が聞こえる。
「屋敷野、如月!」
声の主は義弘だろう。案の定振り返ると彼がいた。加えて修、刀、智瑜、咲に海斗、でもって月詠が立っている。
「そんなに勢ぞろいでどうしましたかー?」
「どうしたか、じゃなく、無断で外にでたらダメじゃないか」
きょとんとした梢に諭すような口調の義弘。それを聞いた庚は言った。
「スラックスがなくて困るの、先生じゃね」
「ん、まあそうだが」
必死に追いかけていた故に義弘は強く反論できない。
「それとこれとは別だ。勝手に抜け出したことは校則違反に抵触する……が、今回は大目に見よう。さあ、一緒に学校へ戻るぞ」
「スラックスはどうすんべ」
海斗はてっきり追跡するものだと思っていた。他の者も同じ事を考えていた。しかし義弘は言う。
「スラックスならまた買えばいい。それに家にも予備なら多くある。心配は無用だ」
「しかし俺の見立てだとあと1人いるはず」
刀の言葉に足を止めた義弘が眉間にしわを寄せる。
「……、急いで探し出そう」
軽くため息を吐いて義弘は進みだすのだった。
こいつは困った。義弘を除いた全員が頭を抱えた。目的はどうあれ“神魂”を放置してはおけないのだ。生憎ながら義弘は“ひと”である。“ろっこん”としての事情は通用しないのも当然だろう。
今勝手に動けば戻ってからの指導が怖い。だからと言って一緒に動けば“神魂”を放置せざる得ない。
こんな時何かハプニングが起こってもらえないものだろうか――。
しかし起こるんです。そんなハプニングが。
「ウホ、良い男じゃなーい」
突然の猫を被ったようなだみ声に義弘は背筋が凍った。この場からすぐに離れろと本能が叫ぶ。だが恐ろしい事になぜか足がすくんでしまって動けない。気配を認知するだけで正気度がゴリゴリと削られていく。
視線を動かすと生徒が離れていた。
「ねぇ、あなたのズボンはどうしちゃったのかしらぁ?」
生ぬるい吐息がほほを撫でる。じょりじょりと激しく猛烈なアゴヒゲのアプローチが喉をさする。筋骨隆々なその腕がゆっくりと身体を締め付け――。
「助けてくれ! いやだ、私はまだ死にたくない!」
「失敬ねぇ! まったくもう!」
その男の名は
ミッシェル・ナイスゲイ
。その正体はゲイバー“ジオフロント”のママ(♂)である。
「あんたは……」
「ミッシェルでいいわ」
彼女(♂)は修にウインクをした。事情は知らないが何かを成さねばならぬ事があると察知したのだ。長年ママ(♂)としての経験を培ってきたが故の勘だった。
「店の準備も終えたし、誰も来なさそうだから、暇だしちょっと散歩をしていたのよ。そうしたらアンタたちと、でもってジャージがちょっと残念だけど、良い男がここにいるじゃないの。だからついつい……ネ☆」
「ひぃぃぃ」
ぎゅぅぅっと抱き着く腕の力が強くなった。
恐怖に竦む――、というか生理的嫌悪感を飛び越えてSUN値が限りなくゼロに近づいていく。義弘はもはや自分でもどんな反応をしているのかを理解していない。
「でたな歩く変質者!」
「それじゃーまるで、アタシがノンケを食い物にしてるみたいじゃないのよー」
咲の警戒心が最大限に研ぎ澄まされる。その言葉にミッシェルは傷ついた素振りをみせるもののどこ吹く風のようだ。
「違うのか!」
「その通りよー、ウフフ」
思わぬ返事に咲の顔が赤くなった。否定すると思っていた。なのにこの男はこうもあっさり肯定してしまう。しかし肯定に一番焦ったのは他の誰でもなく智瑜である。
「先生から離れてくださいー!」
「いやよー、この人はアタシのモノなんだからぁ!」
「私は、私にそんな趣味はないんだぁ!」
ミッシェルに後ろから抱き着かれて凍り付く義弘。そして義弘からミッシェルを引きはがそうと奮闘する智瑜。それを見た他はお互いの顔を見合って頷くのだった。
「探してきます! 先生はゆっくり!」
誰が言ったかはわからない。
野良となった“神魂”がどんな騒動を起こすかわからない。
一同は急ぐのだった。
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2人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月30日
参加申し込みの期限
2014年12月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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