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ある華道部の放課後
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体験入部の朱蘭にアドバイスして、小萩は萩の花を手に取った。小萩の名前の花である。
「くさかんむりに秋と書く秋の七草なんて、まるで小萩のように完璧です!」
ちなみに花言葉は『思案』『内気』『想い』『柔軟な精神』である。どれも実にふさわしい、と思う小萩である。
誰かが聞いたら疑問に思うところがないわけではない。が、心に秘めた言葉は誰の耳にも届かないので、つっこみはない。
モチーフは花札の『萩に短冊』、小萩は赤い萩の花と赤い短冊を組み合わせて生けることにした。花札で萩はなぜか七月の札である。
そう言えば、と小萩は思い返す。花札の9月は菊だった。
せっかく菊の花も用意されているのだから、花札に倣って『菊に盃』も活けてみよう。もちろん中身はお酒ではない。これは菊酒ならぬ菊サイダーだ。
「菊サイダー……ふむ……本条はいつも面白いことを考えるな! 良いぞ!」
エリカの言葉を誇らしく受け止めながら、小萩は菊サイダーをみんなに振る舞うことに決める。
ただし、その前に。
小萩は買ったばかりの最新型スマホを取り出した。これで生けた花の写真を撮るのである。ハイテク機器を扱うのはまだ怖い……が、買った以上使わないでいるのはもったいない。
大切に大切に、落とさないよう気をつけながら、小萩は写真を撮った。
「本条は……いつも通りだな、ふふん」
自分の分は生け終わったのだろう。エリカが小萩の生けた花を眺める。
「私は素晴らしいが、素晴らしいからといって一番であるわけではないからな。今回は本条に譲ろう」
秋ノ宮 こまち
が選んだ花は、たくさん届いている菊である。
「白、黄、赤の花と葉の緑、水の黒で『菊五色』を表現しましょう」
自分の花を生ける前に、他の人の様子も邪魔にならない程度に見せてもらいたいと思う。家で1人で生けているわけではないのだから、他者との関わりを大切にしたいからだ。
まずは小萩のところへ行く。
「萩さんが生けてるのは……萩さんの名前の花ね」
「はい」
話しかけられて、小萩は大きく頷いた。
「花言葉もどれも素敵で萩さんにぴったりね」
「まちさん、萩の花言葉には『前向きな恋』もあるんですよ」
「『前向きな恋』……萩さんはそんな恋ができそうかしら?」
次に、久遠のところへ。
「夜野さんはコスモスね……これも素敵な花よね」
コスモスは可愛らしくてどこか懐かしい雰囲気だ。見ていて安心感がある。
それからエリカのところへ。
「伊勢さんは……さすがね、伊勢さんらしい堂々たる佇まいが花にも現れているようだわ」
「秋ノ宮……ふふん、そんなに褒めるな、照れるだろう!」
そう言うエリカの表情は嬉しそうだ。
「私にはない発想、見習いたいわ」
三者三様の華を見て、こまちは思う。生け方ひとつにも個性は出るもののようだ。それぞれが自由な発想で生けた作品に勝るものはないと実感する。
あまり肩肘張らずに私も私の思うままに生けていきましょう。
そう思って、こまちは花器と向き合った。
生けるときには窮屈にならないよう、『空間』を意識する。花だけでなく、それが作り出す隙間や影も作品の一部なのだから。
重陽の節句らしく清廉さが作品に現れるよう思いを込めて、白い菊の花を手に取った。
生け終わると、いつのまにか近くにエリカが来ていた。
「秋ノ宮の作品も良いではないか。菊五色か! 重陽の節句だものな、うむ。流石だ」
そう言われて悪い気はしない。こまちはありがとうと言った。
朝鳥 さゆる
は普段は典型的な帰宅部である。というか、学校にはあまり顔を見せない。理由は、出席不足で留年になってしまわない程度の日数を登校しているからだ。テストはこれまでのところ上位に食い込んでいる。
今日登校したのは、「なんとなく気が向いた」からだ。それから、「自分が高校生だということに気が付いた」から。
そんなさゆるに、華道部の体験入部というお誘いがあった。普段はスルーするところだが、なぜか気が向いた。ちょっと見学するくらいなら……という軽い気持ちで参加するに至ったのである。
今日この日は『重陽の節句』というそうだ。ということは……浮かんだ疑問を、華道部員であるエリカに聞いてみる。
「こうした五節句の日には、何かしら花を生けているの?」
「そうだ。端午の節句には菖蒲を、上巳の節句には桃の花を生けているぞ」
「上巳……?」
「3月3日、桃の節句とも言うかもしれないな」
華道を通じて伝統文化を知るというのは結構面白いことだと思う。
「せっかくだから、花を生けてみたらどうだ?」
エリカに勧められて、さゆるはやってみることにした。今日は菊の節句ということなので、菊の花を使うことにする。どんな風に生けてみようか。
さゆるは、目に留まった白い小花を手に取った。この白い小花を中心にして、黄色と赤をポイントとして使おう。清楚な感じにしたいと思ったのだ。
「初めてとは思えないくらい上手だな!」
生け終わった頃にエリカが来て、感心したように言った。
「……手先は器用なの」
少し照れながら、さゆるは言葉を返す。
持ち帰り自由と聞いて、さゆるは生けた花を自宅に持ち帰ることにした。新聞紙に包んで、揃えた茎のところに輪ゴムを数重に掛ける。
1人暮らしの家に、潤いをもたらすことができればと……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月04日
参加申し込みの期限
2014年11月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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