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■23:15 Seaside Town
円のろっこんの効果だろうか、道中何回かゾンビに遭遇しそうになったことはあったものの、その度に迂回を行ったり逃亡したりしたため、二人ともゾンビとの戦闘を行うことなく下水溝を抜け、目的地であった漁港まで辿り着いた。
「鍵、鍵……あった!」
漁港にある建物の中に、釣り用の貸し船舶の鍵が保管されていた。非常時ならば許されるだろう、と円はそれを手に取ると、掲げながらブリジットに駆け寄る。
「じゃあ、ここからは私に任せて」
「うん、ぶりちゃん、頼りにしてるよ」
鍵を片手に港へ繋がれている船へ近寄るブリジットを制するように、円が先に立つ。そして、船へ先に乗り込むと入念に確認を始めた。
「……よし、大丈夫。ゾンビが隠れてたりはしないね」
ゾンビが隠れられそうな場所は全て探し、安全を確認するとブリジットへ向けて手招きをする。それを受け、ロープを外してからブリジットも船へ上がると鍵を差し込んでエンジンを掛ける。
「大丈夫、エンジンはかかるみたい。燃料も……このくらいなら、持つと思うわ。円、もう出発しても大丈夫?」
「うん、とりあえず、本土を目指そう。じゃあぶりちゃん、お願い。ボクは一応外を警戒してるから」
円は頷いて操縦室からデッキに出る。ブリジットは頷きを返し、船を発進させた。
■23:15 Nekoshima High School
絶体絶命の状況というのは、人生に数多くあるものではないだろう。
日暮 ねむる
はそのうちの貴重な一回を今、体験していた。
武道場での練習中にゾンビを目撃したねむるは、見つからないよう自分の鞄と竹刀、備え付けの懐中電灯という必要最低限の荷物を持ち、二階から体育館と武道場を繋ぐ連絡通路の屋根に移動した。しかし、そこからどうしたら良いものかと立ち往生していた。
(まさか、生きてるの僕だけって事はないよね)
自分の想像に背筋が凍る。そうなったらもはや打つ手がない。
ゾンビの数は増えることはあっても減ることはない。襲われるのも時間の問題だろう。いちかばちか、ここから飛び降りてどこかに隠れるか……決心を決めかねていたところで、ねむるの耳にエンジン音が届いた。もしや、救助の車かとねむるの表情が明るくなる。
しかし、周囲のゾンビをどうにかしないことには救助は難しいだろう。ねむるは鞄に防犯ブザーをつけていたことを思い出し、力任せにそれを引いた。
けたたましい音を立てるブザーを、エンジン音が聞こえた方とは反対に思い切り投げる。そして、手元の懐中電灯を車がいるであろう方向に向けて点滅させる。
(気付いてくれますように……)
神に祈るねむるの目に、音につられたゾンビ達が武道場へやって来ているのが見えた。血の気が引く音がし、一気に体温が下がったような感覚を覚える。
(このままじゃ……もう時間がない、頼むから僕のサインに気付いて)
震える手で竹刀を握るが、竹刀でゾンビを撃退出来る気はしない。緊張からか、掌にかいた汗で竹刀が滑りそうだ。無意識に肩で呼吸をしながら必死に祈るが、ゾンビ達はねむるを目標に、ねむると全く同じルートで――武道場の二階から、連絡通路の屋根へと上がってきた。
(もう、駄目だ――)
そう思った時、一台の車が近付いてきた。ねむるの顔に、一筋の光明が差す。
「停めている余裕はない。速度をなるべく落とすから、飛び乗ってくれ」
拡声器越しに伝えられた圭吾の指示に頷き、ねむるはじっと車を見据えた。タイミングが悪ければ振り落とされて、ゾンビの餌食となってしまうだろう。失敗は出来ない――神経を集中させて、車の動きを目で追いかける。
圭吾は、ブレーキを踏んで速度を落としながら、出来る限りねむるのいる連絡通路に近付こうとハンドルを切る。連絡通路と車体とが平行になった瞬間、ねむるは連絡通路の屋根を蹴って車の上に半ば落ちるように着地する。
天井から聞こえた音で、ねむるが無事飛び乗れたことを知った圭吾はアクセルを踏み込む。自らの能力を発動させることも忘れない。これで、ねむるは大分楽にしがみつくことが出来るだろう。
「申し訳ないが、車にへばりついているゾンビをどうにかしてほしい。そうしたら、車を停めて君を中に入れることも出来るから」
「分かった、どうにかしてみる」
もう手が震えることはなかった。ねむるは竹刀を持ち直し、ゾンビの頭めがけてそれを振り下ろす。致命傷を与えることはないものの、何度も繰り返される殴打と車の速度による負荷で、ゾンビは次第に剥がれていった。
落ち着いたところで車を一度止め、ねむるは後部座席に乗り込んだ。
「ありがとうございました。……一緒に本土に助けを呼びにいこう、おじさん」
圭吾はすぐに車を発車させる。目的地は定めていないものの、とにかく一所には留まらない方が良いだろうと判断したからだ。予想通り、先ほど車を停めていた場所にゾンビがやって来ていた。
「僕達の力だけじゃ何も変えられないかもしれないけど、もし救える可能性があるなら賭けてみたいんだ」
ねむるは言葉を続ける。バックミラー越しに見えるねむるの顔は、強い意志を秘めていた。救える可能性があるのなら賭けてみたいのは自分も同じ、圭吾は申し出にゆっくり頷く。
「そうだね、本土へ向かおう。助けが来たら、今避難している人以外も助かるかもしれない」
「ありがとう。それじゃあ、僕はどうにか、ゾンビに運転が邪魔されないように手助けするよ」
ねむるは鞄の中からペイントマーカー銃を取り出す。威力はないが、足止めくらいにはなるだろう。薄く窓を開けると銃を構えた。
「よろしく頼むよ。あ、君の名前は? 僕は、西野町圭吾。西野町とうふ店って、分かるかな。そこの店長をやっているんだけど……」
「日暮ねむる、です。ふとんのひぐらしの一人息子です」
けして広くはない島のこと、聞き覚えのある名前に二人の口元が綻んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月06日
参加申し込みの期限
2014年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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