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■23:00 In a Drain
マスク越しでも分かる臭いに、円とブリジットは顔をしかめた。
下水溝の中は暗く、嫌な臭いが鼻をつくが非常時に文句は言っていられない。ブリジットは手元のタブレットを操作しながら、下水台帳を調べている。その隣で、学校から持ち出したバットを片手に円は周囲を警戒していた。何しろ、下水溝の中である。十分な退路が確保出来るわけもない。前後から二人を挟むようにゾンビがやってきたら、戦う他ないだろう。バットを持つ手に力を込める。
「あったわ。これによると……あっちに行けばいいみたい」
タブレットを操作しながらブリジットが指を差す。円はブリジットの前に立つと、バットを手にしたまま歩き出す。
安全度の高い校内を脱出し、いつ襲われるか分からない下水溝を通って漁港を目指すという行為は危険に違いない。ならば、自身の能力が発動してどうにかなるだろうと、円は考えていた。確信があるわけではないが、自信はある。ブリジットの案内に従って歩みを進めていたが、その足がぴたりと止まった。
「円?」
不思議そうに名を呼ぶブリジットを制するように、円は片手を横に伸ばす。それから声を潜めて、
「前にいるみたい。足音……聞こえない? 逃げ道があるなら逃げたいんだけど……」
と、ブリジットに告げる。ブリジットの顔に、緊張が走る。
「待ってね。今……ちょっと戻って、右に曲がりましょう。少し遠回りになってしまうけれど」
「大丈夫。出来る限り、ゾンビからは逃げるようにしよう。ルールにも、まず逃げろってあるしね」
「戦わずして勝つ、ってやつね」
言葉を交わしながら、下水処理場を目指して二人は歩き出した。
■23:00 Old Town
物音で目が覚めた。
小島 海美
はまだ眠気の残る頭で、目を擦りながら物音の正体を探して暗い部屋の中を手探りで移動する。
「なんだろう……おとうさんとおかあさんが、なにかしてるのかな」
物音は外からしているようだ。室内に自分以外の気配はしないが、それを不思議に思うことなく物音のする方へ近付いていく。窓の外には、近くに住んでいる夫婦の姿があった。
「近所の、おじさんとおばさん?」
何となく不思議に思い、海美はじっと二人の姿を眺める。暗さに目が慣れてきた時、ようやく二人が何をしているのか理解出来た。それは、ゾンビと化した夫婦の捕食風景であった。
血まみれになった妻が、飢えた獣のように夫を食している姿は、七歳の子供でなくても衝撃的なものだろう。海美は息を飲んだ後、思わず悲鳴をあげた。
「きゃあっ!」
その声に反応したのか、濁った瞳が海美に向けられる。食べられていたはずの夫が、上から糸に吊られるようにして立ち上がった。慌てて口を塞ぐが既に遅く、夫婦は海美に向かって歩き出す。
海美は、跳ねるようにしてその場から離れた。背中で窓ガラスを叩く音を聞く。
心臓の鼓動が激しく脈打つ。
(どうしよう、どうしよう。……そうだ、電話だ!)
真っ先に思いついたのは、猫が好きな少女の顔。急いで電話に駆け寄ると、その少女の電話番号を押す。無機質なコール音が聞こえ、祈るような気持ちで受話器を強く握り締めた。
■23:00 Nekoshima High School
「事態は急を要します! お願いします、本土側からの救助を……もしもし!?」
露草の耳に届いたのは、無慈悲な機械音。露草から話を聞くまでもなく、救助を断られたのだと分かる。
「本土も無事ではない可能性がある。寝子電が動いていないとの噂を聞いた。夜明けを待って行動した方がいい」
議論の内容は、橋に行くべきか行かざるべきか。修は篭城を続けた方が良いと主張する。本土が無事ではないのなら、橋に行くという行為は身を危険に晒すだけだからだ。
「でも、八神さん。オラは全員でする篭城には反対だべ。食べ物も水もねえ篭城は短時間しかもたねえっちゃ。やるなら少人数、オラは橋に行くべ」
「私も、本土まで助けを呼びに行きますねー。八神さんの言いたいことも分かるんですけど、やっぱり、誰かが行かないと駄目だと思うんですよねー」
「あたしは、ここに残ろうかしら。やっぱり、夜明けを待った方がいいと思うの。八神くんの意見に賛成だわ」
「八神さんと神薙さんが残るんなら、安心して助けを呼びに行けるべ」
「私も、本土へ向かいます。鈴野さんと屋敷野さんの助けになれればと」
「真央ちゃんも、ここに……」
海斗と梢、露草が本土へ向かうという意志を示した時、真央の携帯電話が鳴った。議論は一旦中断され、視線が真央に集まる。ディスプレイを見て、真央は急いで電話に出る。
「もしもしっ!? 海美ちゃん!?」
「まおちゃん? あのねまおちゃん、今わたし近所のおじさん達にたべられそうなの! おねがい、たすけにきて!」
電話越しに聞こえる切羽詰った海美の声、真央の背中に冷たい汗が一筋伝う。
「おとうさんとおかあさんはわからない! あっ」
窓ガラスの割れる音は、真央にも聞こえた。海美は焦った様子で、早口に言葉を続ける。
「二階のおしいれにかくれとくから絶対にきてね!」
それだけ言って、海美は電話口から離れた。微かに聞こえた足音から、受話器を戻さずに逃げたことが分かる。
「海美ちゃん!? 誰か一緒に旧市街まで行ってくれませんかなのだっ!」
こうしている間にも、海美が襲われてしまうかもしれない。焦りを滲ませながら、真央は教室にいる面々を見回す。
「俺が行くよ。一人で行くのは寂しいと思ってたところだし! 真央ちゃんの護衛もかねて、ひとっ走り行ってくるか!」
真っ先に手を挙げたのは武道。真央はほっとした表情を浮かべる。立ち上がり、今にも教室から飛び出しそうだ。
「あ、ああ……俺も……」
傷を負った左腕を押さえながら、利平が掠れた声で言う。指先から徐々に冷たくなっていくような感覚、これはもしやゾンビ化が始まっているのだろうか。いや、もしかしたらただ単に身体が冷えているだけかもしれない。
「握はここにいた方がいい。さっきから、顔色が悪い。ここで休んでいた方がいいと思う」
「いや、俺は……」
「……友人として、そんな状態のお前を外に出すことは出来ない」
修はきっぱりと言い放った。よほど具合が悪そうに見えているのだろうか、焔も同意を示すように頷いていた。
「……んじゃ、俺もここに残るか。病人と女じゃ何かあった時に八神さんだけじゃ対処しきれないかもしれねーからな。それに、神薙さんを守るって言ったからな、最後まで守りますよ」
戦力となる者は多い方がいいだろう。それに、危機を共にした男女は仲が深まるものだ。多少の下心を抱きつつ、天懸は焔の方を見て笑ってみせる。焔は天懸の下心を知ってか知らずか、口端を上げて笑い返した。
「俺達が出たら、バリケードをしっかり封鎖しててくれ。猫の子一匹入らないように……こんな時に猫がいたら和むんだろうけどな!」
武道の言葉が終わると同時に、クラクションの音が響いた。一瞬遅れて、こちらに呼びかけているであろう声も聞こえてくる。
「聞こえているかい? 避難者を連れてきたんだ。今だけでいいから、避難が終わるまでの間、バリケードをどけてほしい」
西野町とうふ店の店長の声とは分からないまでも、声に聞き覚えがあると思った者はいたかもしれない。修は、難しい表情をしながら窓に近寄った。
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担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月06日
参加申し込みの期限
2014年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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