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■23:55 Old Town
「がおー、戻るのだ!」
真央の声と共に召還された三毛猫が戻る。山から旧市街へ下りる道に、どうやらゾンビがいるようだ。真央は、手にした金属バットをしっかり握り締める。
「センパイ、多分先にいるのだ。気をつけて進むのだ」
緊張した面持ちで武道へ様子を伝える。武道は道中で拾った鉄パイプを構え、真央を守るように先に進む。
がおーの偵察結果通り、数体のゾンビが蠢いていた。武道はゾンビの頭を手刀で突く。武道のろっこん、スイ・マーが発動し、ゾンビはその場に倒れた。真央は、バットを思い切り振った。ゾンビの頭が割れ、血液が飛び散る。ゾンビが全て動かなくなったのを確認し、旧市街へ出る。
「にゃにゃにゃがおー! がおー、この道を真っ直ぐ行くのだ!」
真央が手を丸め、三毛猫を召還する。三毛猫は真央の指示通り、旧市街の道を真っ直ぐに駆け出した。海美の家まであと数百メートルといったところ。がおーが感じた恐怖が伝わり、真央はがおーを引っ込めた。
「海美ちゃん……待っててほしいのだ!」
体育科生徒の身体能力を生かし、塀に飛び乗ると真っ直ぐに海美の家を目指す。武道もそれに続こうとしたが、海美の家とは反対方向に、人影が倒れているのを見つけ足を止めた。
「真央ちゃん、俺はあの人の救助に向かうよ! それじゃあ、生きてまた会おうZE☆」
武道の言葉に一瞬だけ足を止め、真央は頷いた。そして、再び走り出す。息があがり、筋肉が悲鳴を上げるのも構わず海美の家を目指して。
海美の電話を思い出しながら、扉を開けて室内へ入る。
「海美ちゃん! 真央ちゃんなのだ! 助けにきたのだ!」
隠れている海美に伝わるよう、声を張り上げると震える手でバットを握りなおし、海美を安心して連れ出せるよう一階にいるゾンビを倒す。海美が口にしていた、近所のおじさんに向けて、力いっぱいバットを振った。女性のゾンビにも同じようにバットを振る。手に伝わる嫌な感触を気にかけている余裕はなかった。
息を荒げながら二階に上がると、海美の隠れている押入れを探す。
「海美ちゃん、もうおじさんとおばさんは倒したのだ! 出てきても大丈夫なのだ!」
いくら呼びかけても返事はない。真央の頭に嫌な想像が過ぎる。首を左右に振って、その想像を振り払うと二階にある押入れの前で立ち止まり、勢い良く襖を引き、引っ張り出そうと右腕を伸ばした。
「海美ちゃん!」
海美は確かにそこにいた。真央に向けて悲しげな瞳を向けていた。真央が安堵の表情を見せた瞬間、その右腕に飛びついて、歯を立てる。真央は咄嗟に海美の身体を蹴り飛ばした。軽い身体はいとも簡単に真央から離れる。
「あ……ぁ、海美ちゃん、何で……」
真央の瞳が絶望に彩られる。震える唇で問いかける。海美の唇が、微かに動いた。
「なんで……まにあってくれなかったの……」
もしかしたら、それは真央の幻聴だったのかもしれない。だが、確かに真央には海美がそう言っているように聞こえた。ゆっくり、ゆっくりと真央との距離を詰める海美。
真央は部屋を出て、転がるように階段を駆け下りる。
「や、やなのだー! 包丁、包丁は」
海美の歯型がつき、血が流れ出る右腕を押さえながら台所に行き、混乱する頭で包丁を探す。今なら、右腕を切り落とせばゾンビ化は防げるだろう。バットが落ち、金属音が室内に響いた。
海美は、真央の姿を探してゆっくりと階段を下りる。静かな足音が真央に迫っていた。
「車が止められてしまった時点でアウトですね……」
徐々に増えてきたゾンビを見ながら呟いて、
天動 記士郎
は車を走らせていた。寝子島でただ事ではない事態が起こっていることに気付き、避難場所を聞くために消防署や警察署を訪れようとしたが、道中発生したゾンビを見て引き返し、単身寝子島大橋を目指している。
引き返すという判断がもう少し遅ければ、武道を見つけることはなかっただろう。前方に見える人影に、記士郎は目を瞬かせてスピードを緩めた。
「生存者……ですかねえ? 生存者だといいんですが……」
一人、呟きを零してその影を観察する。
武道は、うつ伏せに倒れている少女に駆け寄った。近寄ってみると、少女の身体が血に塗れていることに気付く。
「……手遅れだったか」
苦い表情を浮かべて少女の身体を見下ろす。遠くに、車のライトが見えて視線を上げると自分の存在を知らせるように大きく手を振った。すぐに離れていれば良かったかもしれない。その一瞬で、少女――冬華が身体を起こした。
武道はすぐに気付き、咄嗟に後ろへ跳ぶ。身体の中心、心臓の辺りが真っ赤に染まった冬華の姿に目を逸らすと手刀を構え、冬華の足元へ飛び込んだ。強く足を突くと、冬華のバランスが崩れる。
「……ごめんな……」
謝罪の言葉を口にすると、車に向けて駆け出した。記士郎は、近寄ってくる影をライトで照らす。ところどころ返り血がついてはいるもののゾンビではなさそうだ。武道の傍で車を停める。
「良かったら、乗って下さい」
助手席側の扉を開けて声を掛ける。武道が乗り込んだのを見て、すぐに車を発進させる。横目で武道の様子を見ると、記士郎は口を開いた。
「私はこれから、大橋に向かおうと思っています。よろしいですか?」
「その前に、一箇所だけ寄ってほしいところがあるんですけど、いいですか?」
武道は海美の家までの道のりを伝える。ここからそう遠くないならば、と記士郎は頷いて車を走らせる。先程別れた真央のことを気に掛けながら、武道は口を開いた。
「あ、俺、志波武道っていいまっす☆ 乗せてくれてありがとうございます!」
「天動記士郎だよ。ええと……この辺りでいいのかな。車を奪われてしまうと困るから、停めることは出来ないけど……」
「多分この辺り、っすね。んー……いないなぁ」
海美の家付近を見回すが、真央の姿も海美の姿も見えない。ふと浮かんだ良くない想像を振り払い、意識して表情を和らげる。
「誰か、探しているんですか?」
「後輩を一人探してるんすけど、見てないですよね? 茶髪で小さくて、猫を連れてたり連れてなかったりする子なんですけどー」
「……いや、見てないです。見つけたら、車に乗ってもらいましょうか」
ゾンビが寄ってきたのを見て、記士郎はアクセルを踏み込む。急な加速に、武道の身体にシートベルトが食い込んだ。
茶色い髪をした少女が、家から出てくる。何かを探して、ゆっくりと移動する姿。生気をなくした真央の瞳には、遠ざかる車が映っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月06日
参加申し込みの期限
2014年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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