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装飾譚:スポーツアイテム「トモエ」
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家を出る前、
宇多野・ユニ・アヴァロン
は何度も自分の姿を鏡にうつした。自分でもしつこいと思うくらいにメイドに意見も聞いて、
篠木 昴
と出かける用の格好を整えたつもりである。
今日の待ち合わせ場所は寝子島ティアラの入り口前だった。ティアラはシーサイドタウン駅の北側に位置する。
(べ、別に昴と出かけるのが楽しみだから時間をかけたわけじゃないわ。全身新品だと気合い入れ過ぎって思われそうとか、昨日ちょっとシャンプー変えてみたのも単なる気まぐれ。第一、あいつがそんな細かい部分に気づくとかあり得ないもの……って、だめだめだめこういう考え方してるから誰とも仲良くなれないのよ! ああでも素直ってどういうことなのかしら。才能なの? 鏡の前で笑顔の練習とかしたほうがいいのかしら。でもそんな姿を万一執事にでも見られたら確実に死ねる――)
「ユニ」
「何よっ」
シャッと反射的に睨みつけると昴が立っていた。ユニがしまった、またやってしまったという顔をする。
「すまない、少し遅れたか?」
「え? あ、ううん。なんでもないの。私もさっき来たの! さ、行きましょ!」
「そうか。ところで今日はどこに行くんだ? ティアラが見たいのは察したが」
「スポーツショップを見るの。ここ、女性向けアイテムが豊富なんですって!」
「そういえばバトミントンが得意だったか」
正直言うと、昴は女性用のフロアにいるのは得意ではない。横を歩くユニの顔を見る。顔にみなぎる気合いを見ると、買い込む未来が想像できた。この状況で荷物を持つのはご愛嬌ってことで。
ユニと昴はまずスポーツウエアのフロアに向かった。ユニはスポーツ用具に格別のこだわりはないらしい。デザイン重視で気になったものを手に取っていた。
「あ、コレ結構可愛いかも」
ユニはランニングにも使える新作ウエアを掲げた。雨を弾く素材で作られており、立体縫製で作られた腕部分は動かしさを意識している。
「ね、昴。これどう思う?」
「え? あ、ああ。そうだな……いいんじゃないか。ポケットも付いてるし」
「そう。なら試着してくるわ。色は……スカイブルーとホワイトとラベンダーが気になるわね。どれが似合うか意見ちょうだいね!」
試着室に向かうユニの背中を見送りながら、昴は小さく微笑む。ユニは買い物が好きだな。
(……ひとりで待っている時間は少し辛いが)
元来、異性に苦手意識がある昴。やや落ち着かない気持ちをもてあましながらもユニのファッションショーを楽しんだ。
「お待たせ。これ、どうかしら」
「似合っているな」
「ほんと? じゃ、キープね!」
スカイブルーのウエアに、ホワイトのスポーツウォッチ。
「これも役に立ちそうね。昴、ちょっと持っててもらえる?」
「ああ」
レインボーカラーのリストバンド。薄型メッシュのスポーツソックス。
「へえ……これ、新しい技術が採用されているのね。世界初の技術らしいわ」
「有名選手との共同開発らしいな」
「最後の一個みたい……とりあえずカゴに入れておきましょ」
なんかすごい鳥の羽のシャトル、めっちゃ軽いのに丈夫なラケット、デザインが好みすぎるシューズ、お気に入りブランドのアームウォーマー……。
「って、もうカゴに入りきらない……!?」
「もうひとつ、カゴ追加するか?」
涼しい顔で昴が尋ねる。ひょい、と商品が山と積まれたカゴを持ち上げるが軽いはずがない。ユニは自分の買い物に夢中になっていたのが少し恥ずかしく、そして申し訳なくなって、
「い、いいわ。もう十分すぎるもの。お会計しましょう」
つい拗ねたような口調になってしまった。
ユニの買い物は数が多いためレジが終わるまで時間がかかる。待ち時間、昴は気が向いてスポーツ器具のコーナーをのぞいてみた。
「あれ? 篠木くん!」
「桜庭か」
昴と同じクラスの円だ。昴は円と、彼女と一緒に来ていたらしいひびきに簡単に挨拶をする。
「珍しいものを持ってるな。ヌンチャクか?」
「そうそう。この前、寝子島書房でヌンチャク特集やってて、たしなんでみよーかなーって!」
「部長、そんな理由だったのか。あの怪しげな本、確かによく読んでいたっけ」
円の動機にひびきが感想を述べる。
「怪しくないよ! 3割くらいは信憑性あるから! 3割打率って野球だったら大したものだよっ……ところで篠木くん、今日ってもしかしてあっちにいる子と一緒に来たの?」
振り向けば会計が落ち着いたらしいユニが複雑な表情で昴を見ている。
「ん? ああ、連れだ。じゃあ桜庭、また学校でな。笠原、時間とらせて悪かった」
「うん。またね!」
「気にしないでいい。じゃあな、篠木」
昴は片手をあげてユニの元へ戻る。ユニに、自分も会計をするから少し待っていてくれと告げるとそのままレジに向かった。
(欲しいものがあったのかしら? 私、自分の買い物ばかりしちゃったわ。昴の欲しい物も聞けばよかった)
先ほどの円たちと昴の会話は聞こえなかったが親しげに見えた。あの子たちは全然悪くないのに、ちょっと落ち込む。また迷惑だけかけてしまっただろうか。
「お待たせ。ほらよ、ユニ。手」
「え? 何?」
戻ってきた昴がユニの手のひらに海の色をしたハンドグリップを渡す。
「くれるの?」
「ああ。貰っておいてくれ。もうこういうの持ってるかもしれないけどさ」
「……」
「で、これからどこに行く?」
「え……と。いいの? 私と一緒に、まだ、歩いてくれる……?」
「ん? どっか行きたいって言ってなかったか。荷物、宅配もできるらしい。もう帰るなら持ってい――」
「宅配にするわ!」
「そうか」
「荷物持ちさせるのも、その、アレよ……他のところ見るときかさばるしね!」
「そうか? いいけど」
「次の行先は……昴が行きたいところがいいわ」
言葉は尻すぼみ。少女のうつむく顔は前髪に隠れていたが、耳はわずかに朱の色に染まっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
スポーツ
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月24日
参加申し込みの期限
2014年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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