this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
夜散歩:三日月の 綺麗な日には チョコレート
ふたつの顔
<< もどる
1
2
3
4
「もしもし。お祖父ちゃん? 私です。今終わりました。うん、シーサイドタウンの近くです」
お使い帰りの
宮祀 智瑜
。電話を切ると小さく欠伸をする。祖父の店が忙しい日でお疲れ気味だ。
「……?」
智瑜が不思議そうな顔をした。視線の先には背の高いスーツ姿の男性がいる。男性が今出てきた場所……あんなところに店はあっただろうか。ちらりと見えた内装はとても可愛らしかった。興味を持った智瑜。先ほど祖父に連絡もした。少しくらいの寄り道なら大丈夫だろう。
中学生くらいの少年と入れ替わりに店に入る。甘いにおいが鼻先をくすぐった。
「いらっしゃいませ~!」
あゆかの明るい声。智瑜はにっこりと笑って挨拶をした。あゆかは先ほどまで
桜 月
と話をしていたようだ。
「ああ、君は1組の」
「こんばんは」
月はこの店には定期的に訪れている。夜は彼女の時間。今日も散歩がてらお茶菓子を調達しに来た。
「奇遇だね。君もここの菓子が好きなのかい」
月が尋ねる。智瑜は偶然ここに立ち寄ったことを伝えた。実はこの店がどういう店かよく知らないとも。
「初めましてですね~。来てくれてありがとう、宮祀さん。私は
聖籠 あゆか
。この店の店主ですー」
「えっ。店長さんなんですか!」
「見えないよな」
「え、ええと」
「見えない。全然見えない」
「むぅ。ツッキーひどいです~」
「すまない。本音だ」
ぷう、とあゆかはリスのように頬を膨らませた。ここはアンティークと菓子を扱う店らしい。説明を受け、智瑜はほうとため息をつく。若いのにすごい。
「私はここのチョコレートが食べたくなってね……。聖籠さん、食べやすい大きさのものはあるかな」
「いつもの味のかな? あいにく小さなものは切らしちゃって……。時間があれば加工しようか」
「お願いしたい。せっかくだから、こういう形がいいな」
月は店内のメモ帳とペンを借りると、さらさらと月や星をイメージしたアクセサリーの図案を描いた。
「わ。かわいいです」
智瑜の顔がほころぶ。
「ありがとう。ここに来る途中、月を見上げながら歩いていたんだ」
この店は飴やチョコレートの形を客の希望に合わせて加工してくれるらしい。簡単なものならすぐに作ってくれるそうだ。
「お好みの形があれば遠慮なく仰ってくださーい」
あゆかに言われ、智瑜は両手を合わせてしばし考える。せっかくだからお願いしたいです。どの形にしましょう?
「えっと、じゃあ飴をお願いします。私も三日月で。ウサギさんも付けてもらえますか?」
「かわいいですねー。お任せください!」
あゆかは拳で胸を叩くと菓子作りの準備に取り掛かった。奥で作業をするようだ。
あゆかと入れ替わるように、地下から階段を上ってくる青年が現れた。大学生の牧野 洋太だ。先ほどまでアンティークの家具を見ていたようだ。手にはランプを持っている。
「あれ? 店長さんいないの?」
きょろきょろとあたりを見回している。
「お菓子を作りに行きました」
「そっか。じゃ、コレここに置いておけばいいかな」
「いや、私が借りよう。地下を見る」
「そっか、じゃあコレ。はいどうぞ」
月は洋太からランプを受け取ると奥にいるあゆかに一応報告して、勝手知ったるといった様子で地下への階段を下りて行った。
洋太は腰に手を当て背をそらす。バキッと音がした。
ん?
智瑜は彼がこの店のものと思われる紙袋を下げているのに気が付く。
「お兄さん。お菓子を買ったんですか?」
「うん? そうだよ。チョコレート。オレ、甘いものに目が無いんだ」
少し恥ずかしそうな洋太を見て、智瑜は微笑ましい気持ちになった。
「チョコレートって男の人にも人気があるんですね」
「そりゃあね。口には出さないけど好きな人っていうのも多いと思うし」
「……大人の男の人だったら、お酒が入っているものとかが好きなんでしょうか」
眼鏡をかけた想い人の顔がよぎる。
智瑜の顔を見て、洋太がははっと笑った。
「君みたいな可愛い女の子からもらったら、きっとなんだって嬉しいと思うよ」
「!?」
「でも、そうだなあ。大人に限らずだけど、こっそりリサーチしておくのが一番だと思うよ。自分の好きなものを覚えててもらうのって嬉しいし」
「わ、わかりましたっ」
「頑張ってね。……店長さーん、オレ行きます。ありがとうございました」
小さくガッツポーズを作る智瑜。洋太はニコニコと見守ると片手をあげて店を出て行った。奥からてててとあゆかが駆けてくる。
「ありがとうございました~! あっ、宮祀さん。よかったら座って待っててね。おもてなし用の紅茶を淹れたの。お菓子ももうすぐできるよー。ちょうどツッキーも戻って来たね~」
くるくると忙しく働くあゆか。地下から戻ってきた月と智瑜の紅茶を淹れてくれる。智瑜はやけどしないように少し冷まして紅茶をいただく。ベルガモットのにおいが心を落ち着かせた。
「聖籠さん。妙な質問なんだが、キャットアイランドというゲームを知っているかな」
「そのゲームなら知ってますよ~」
「学校でもやってる人がたくさんいますね」
「ふたりとも知っていたか。なら話が早い。私はそのゲーム内で服屋を営んでいてね。ゲーム内でこの店で扱っているようなティーセットが欲しいんだ。もし扱ってたら――」
他愛もないお喋りが続く。
Magique Raisinが提供するのは夢のひと時。
月の綺麗な夜、美味しい魔法が花開く。
<< もどる
1
2
3
4
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
この度はご参加いただきありがとうございました。
チョコレート、いいですよね。寒くなるほどおいしい食べ物だと思います。
夜散歩は大人キャラが参加しやすいシリーズに育てる予定です。
次回もよろしくお願いします。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
夜散歩:三日月の 綺麗な日には チョコレート
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月09日
参加申し込みの期限
2014年11月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!