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ねこじまフラッグファイター
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●小中学生の部
人数の都合により、小中学生の部は決勝戦のみとなった。
「面白そうだなぁ、はじまらないかなぁ」
曖浜 瑠樹
は砂地に繋がるアスレチックを前にして胸を躍らせる。のんびりとした様子でコースを眺めている彼は小学3年の男子。そんな彼だが運動好きな性格はやっぱり隠せないようだ。確かにその顔からにじみ出ている。
「こんなしょうがいぶつなんて、ヤマネのてきなんかじゃねーぜ」
今にも走り出しそうなくらいに元気な
山根 未亜
。本能のままに生きているように見えても本当は小学1年の女の子。でも女の子扱いはちょっと苦手。
「いいかおまえ、ヤマネはまけないぜ!」
「オレだって負けるもんかぁ、一緒にがんばろうね」
にっこりと笑う瑠樹とは対照的に未亜は血気盛んである。2人から離れた場所に名もなき女子中学生が1人いた。
3人ともビーチフラッグスとあって標準的な動きやすい水着だ。
砂浜にうつ伏せで寝そべり瑠樹と未亜、女子中学生はスタートの合図を待つ。
スタッフがその手に持つスターターピストルを天高く突き上げる。
破裂音。甲高いそれは空気を瞬く間に切り裂いた。ほぼ同時に3人は起き上がって砂を蹴る。
「こんなものヤマネのてきじゃねーぜ!」
勢いを殺さぬまま未亜は前のめりに両手をついた。網を鷲掴みにすると彼女はそのままくぐっていく。
瑠樹は網を足からくぐるとそのまま仰向けとなった。そして網の目を手で伝って進み始めた。彼曰く、これはらっこさん行進とのこと。
「うんしょうんしょ」
少し進んで瑠樹は悩んだ。思ったほど進めない。思いついた時は楽しそうであったが実際やってみるとそれ以上に疲れる。その横では未亜が草むしりが如く網を掴んでは投げ掴んでは投げ――。
「あ、そうだ!」
瑠樹は考えた。逆さ状態の今からまた逆さになればいいのだと。くるり、とその場で体の方向を反転させた彼は砂を蹴りつつ網を伝って進み始めた。
既に未亜は網を潜り抜けていた。平均台の上に慎重に慎重を重ねて彼女は立つ。
追いついた瑠樹が歩くような速さで細い平均台の上を着々と進む。その様子に未亜は焦った。
負けてたまるか。彼女はその一心で平均台の上を走って追い越す。だが、ふと足が宙を踏み抜いたことに気づいた。
目の前に迫る砂。思わず両手を前に出す。
「あ!」
瑠樹が叫んだ。目の前で未亜が落下した。
あまりの心配に勝負なんてすっかり忘れて彼は平均台を降りた。幸いなことに未亜は平均台との衝突を免れている。
「なんともねーやい!」
差し出された瑠樹の手を未亜は振り払った。落下がよほど悔しかったのか。彼女はほほを膨らませている。
「ヤマネにドウジョーなんかいらないぜ! さっさとしょうぶだ!」
「あーよかったぁ、ケガはないみたいだね。それじゃぁ、また勝負だね!」
そんな未亜のあり余る元気に瑠樹はほがらかな笑顔を浮かべた。
清々しいにもほどがあるスポーツマンシップに会場がざわめいた。拍手もちらほら聞こえてくる。
スタッフの誘導のもと、二人は平均台のスタート地点へと移動した。再開したのはほぼ同時。ぴりぴりとした空気が苦手なのか未亜はやや遅れる。先行するのは運動が好きなに瑠樹だ。
案の定最初にロングコースに降りたのは瑠樹だった。少し間をあけて未亜も降り立った。
「は・た・は・た」と、早めのテンポを口ずさみながら砂浜を駆ける瑠樹。その背後から遅れを取り戻そうと未亜が怒涛のラッシュで追い上げてくる。その姿、まさに山猫が如く。
フラッグまであと少しの所で未亜は瑠樹を追い抜いた。しかし彼女は急に立ち止る。手を伸ばせばすぐにでもフラッグを掴めるはずだった。なのにその場で俯いたまま動かない。
会場がどよめく。
「どうしたの? ねえ、やっぱりどこか痛かったの?」
追いついた瑠樹が心配そうに尋ねた。しかし彼女は俯いたまま。
「手を出せよ」
「ん?」
「いいから手を出せって、このミソデンガク!」
勢いに圧倒された瑠樹は言われるがままに手を差し出す。すると未亜はフラッグを取って彼に握らせた。
突然のことに瑠樹は首を傾げた。
「ミヤネはまけてた」
「え、でも」
最初にフラッグまでたどり着いたのは確かに未亜だ。瑠樹はそれを知っている。しかし未亜の心境は違った。
「ミヤネはまけたんだ!」
未亜は瑠樹の敗因が平均台の出来事だと子供ながらもわかっていた。無論のことながら瑠樹がそんな小さなことを気にしているはずもない。ただただ彼女にケガがなくて心底安心していた。
彼なりに1つの答えを出す。
「じゃあ、これならどうかなぁ」
瑠樹もまた未亜にフラッグを握らせた。
スポーツを通じた友情とはまさにこのことだろう。
「ねぇ、こんな結果って良いわけ?」
「最高です! 最高ですよ! まさしくこれぞ愛の成せる技! 良いじゃないですか、誰が作るわけでもなく、自然と湧き上がる優しさこそ――」
「……ま、町長が感動しているんだ。たぶん、問題ない」
スピーカー越しに聞こえてくるスタッフの会話が更に会場を盛り立てた。
「えー、前代未聞の同着優勝が認められたので、小中学生の部はこれにて終了となりますよぃ」
未亜と瑠樹は会場からの祝福を受けつつスタッフの案内を受けて退場した。
さて女子中学生はと言うと――未だ網に捕らわれの身となっていた。
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担当ゲームマスター
RAGING ARMS
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
スポーツ
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月24日
参加申し込みの期限
2014年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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