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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ハロウィン】play a game～T or T?～
【倉庫内北東（Ａ３）－AM10:00】
ニナ達が行動を始める中、別の場所に逃げた仮装者達も行動に移っていく。
その中で、反対側の位置となるこちらにも、逃げ込んだ仮装者の姿があった。
「んん……っと。あ、ありました」
障害物を背にしながら、引っ張ってきたダンボールの中を漁り、夕鈴 翼は目的の物を見つけていた。
――それは、お化け達も持っているであろうピコピコハンマー。
形状こそどこにでも有る物だが、翼にとっては重要な物であったのだ。
「なかったらどうしようかと思いましたけど……うん、これなら大丈夫ですね」
軽くピコハンを振り、重さと動作に問題ない事を確認する。
とはいえ、これで誰かを叩くといったつもりは無い。
むしろ、翼はお化けと仮装者の判別に使う為の道具として利用するつもりであったのだ。
「――音？」
そんな中で、ピコハンを手に入れた翼の耳にやや大きめの音が聞こえてきていた。
「さぁて、ありゃいいんだが」
翼とは違い、隠れもせずに積んだダンボールを崩し、地面に落ちたダンボールを両手で持ちながら、顔まで包帯で隠したミイラ男に扮した仮装者は豪快に床へと中身を落としていた。
散らばるおもちゃは多岐に渡り、ミイラ男はそれらに少しだけ目を向けるが、目的の物が無いと分かった時点で次々と積んだダンボールを崩していく。
――この音で誰かが近づいてくるのか、それとも警戒するのか。
翼とは違う形での判別として、ミイラ男はわざとこうした行動を取っていたのだ。
「……こいつか。まぁ、後はほっといてもいいだろ」
散らばったおもちゃから、目的の物である修と同型の伸縮式の虫取り網を拾った後、わざとこの場所に居るかもしれない誰かに聞こえるようにこの言葉を口にする。
周囲の積まれたダンボールを崩した事で、障害物としての機能を失くした物も幾つかあった。
それらはミイラ男の視界を広げる事となり――結果として巨大ツリーのある倉庫中央へと向かう翼の姿を捉える事が出来ていた。
音から逃れる形で、翼は残った障害物を利用し、中央に向かう為に先を進む。
明らかに誰かを誘うような行動、障害物の陰から覗いた翼にとって、ミイラ男の行動はそうとしか見えていなかった。
「あれに近づくのは危険ですよね……」
こちらに気づかれさえしなければ、おそらく翼は十分に逃げ切れただろう。
だが――それよりも先に、ミイラ男は翼の背後へと迫る。
「おい、待て――てっ！？」
翼に声をかけたミイラ男が、一瞬その動きを止める。
――それは、翼の仮装を見てしまったが為に。
「何か用ですか？」
一度逃げる事を止め、翼はミイラ男に振り返る。
胸元で揺れる二つの丘を強調した、その小悪魔的な仮装とあわせ、手に持ったピコハンを見せ付けるように。
「……いや、お前も逃げるんなら手伝おうかと思ってな」
気後れ自体はしているが、ミイラ男は止まることなく翼との距離を縮める。
翼の持つピコハンに、一切動揺を見せる事無く。
「お兄さん、お化けですね？」
にっこりと、翼は笑顔をミイラ男へと見せる。
ピコハンに動揺しない段階で、翼にとっては目の前のこの誰かは黒であると断定していた。
だからこそ相手の油断を誘うべく、余裕があると見せる為の笑顔とこの言葉を口にする。
――そしてその笑顔を、翼にとっては自覚のないろっこんの為の発動条件をミイラ男は見てしまう。
「――っ！？」
不意に高鳴った胸の鼓動、それから目を背けるようにミイラ男は足を一歩後ろへと下げてしまう。
その隙を見逃さず、翼は一気に倉庫中央へと駆け出し、ミイラ男――追分 義一も逃げた翼を追わずに目的の場所へと移動する為に踵を返していた。
【移動判定】
夕鈴 翼：Ａ３→Ｂ２
追分 義一：Ａ３→Ｂ３
【取得判定】
夕鈴 翼：ピコピコハンマーヲ取得
追分 義一：伸縮式虫取リ網ヲ取得
【ろっこん使用確認】
夕鈴 翼：使用確認。残回数０
【破壊判定】
Ａ３ノ障害物ヲ【多】カラ【少】二変更
【視覚判定】
夕鈴 翼：ミイラ男（追分 義一）ヲ確認。正体ハ未確認
追分 義一：夕鈴 翼ヲ確認
【倉庫内南東（Ｃ３）－AM10:00】
倉庫内北部から逆側となる南部にも、仮装者達は逃げ込んでいる。
その中で、南東側に置かれた障害物の中にも一人、仮装者の姿があった。
「あった、これなら行けるか」
手近なダンボールを幾つか開け、御剣 刀はダンボールからビー玉が入った袋を取り出す。
修や義一が拾ったものとは少し違い、カラフルな巾着に色とりどりのビー玉が入ったそれを、刀は無造作にポケットに押し込む。
「さて、後は……」
次に行うべきは、周囲の警戒となる。
これから刀が向かうつもりの位置は、障害物が一切置かれていない中央東側なのだ。
少しでも捕まらない確率を上げる為にも、これらは重要な事であった。
「まだ誰も居ない、か？ だが、あっちは見え辛いな……」
刀が視線を向ける先は隣接する中央東側と南側。
東側とは違い、南側は多くの障害物により視線を遮られ、誰がどこに居るのかを識別することが難しくなっていた。
少しでもそちらに警戒を向けられるように、そしてお化けに背後を取られない為にも、刀は壁沿いを伝う形で移動していく。
――その先に見えた、ミイラ男に扮した義一の姿を確認しながら。
【移動判定】
御剣 刀：Ｃ３→Ｂ３
【取得判定】
御剣 刀：ビー玉袋ヲ取得
【視覚判定】
御剣 刀：ミイラ男ヲ確認、正体ハ未確認
ニナ達が行動を始める中、別の場所に逃げた仮装者達も行動に移っていく。
その中で、反対側の位置となるこちらにも、逃げ込んだ仮装者の姿があった。
「んん……っと。あ、ありました」
障害物を背にしながら、引っ張ってきたダンボールの中を漁り、夕鈴 翼は目的の物を見つけていた。
――それは、お化け達も持っているであろうピコピコハンマー。
形状こそどこにでも有る物だが、翼にとっては重要な物であったのだ。
「なかったらどうしようかと思いましたけど……うん、これなら大丈夫ですね」
軽くピコハンを振り、重さと動作に問題ない事を確認する。
とはいえ、これで誰かを叩くといったつもりは無い。
むしろ、翼はお化けと仮装者の判別に使う為の道具として利用するつもりであったのだ。
「――音？」
そんな中で、ピコハンを手に入れた翼の耳にやや大きめの音が聞こえてきていた。
「さぁて、ありゃいいんだが」
翼とは違い、隠れもせずに積んだダンボールを崩し、地面に落ちたダンボールを両手で持ちながら、顔まで包帯で隠したミイラ男に扮した仮装者は豪快に床へと中身を落としていた。
散らばるおもちゃは多岐に渡り、ミイラ男はそれらに少しだけ目を向けるが、目的の物が無いと分かった時点で次々と積んだダンボールを崩していく。
――この音で誰かが近づいてくるのか、それとも警戒するのか。
翼とは違う形での判別として、ミイラ男はわざとこうした行動を取っていたのだ。
「……こいつか。まぁ、後はほっといてもいいだろ」
散らばったおもちゃから、目的の物である修と同型の伸縮式の虫取り網を拾った後、わざとこの場所に居るかもしれない誰かに聞こえるようにこの言葉を口にする。
周囲の積まれたダンボールを崩した事で、障害物としての機能を失くした物も幾つかあった。
それらはミイラ男の視界を広げる事となり――結果として巨大ツリーのある倉庫中央へと向かう翼の姿を捉える事が出来ていた。
音から逃れる形で、翼は残った障害物を利用し、中央に向かう為に先を進む。
明らかに誰かを誘うような行動、障害物の陰から覗いた翼にとって、ミイラ男の行動はそうとしか見えていなかった。
「あれに近づくのは危険ですよね……」
こちらに気づかれさえしなければ、おそらく翼は十分に逃げ切れただろう。
だが――それよりも先に、ミイラ男は翼の背後へと迫る。
「おい、待て――てっ！？」
翼に声をかけたミイラ男が、一瞬その動きを止める。
――それは、翼の仮装を見てしまったが為に。
「何か用ですか？」
一度逃げる事を止め、翼はミイラ男に振り返る。
「……いや、お前も逃げるんなら手伝おうかと思ってな」
気後れ自体はしているが、ミイラ男は止まることなく翼との距離を縮める。
翼の持つピコハンに、一切動揺を見せる事無く。
「お兄さん、お化けですね？」
にっこりと、翼は笑顔をミイラ男へと見せる。
ピコハンに動揺しない段階で、翼にとっては目の前のこの誰かは黒であると断定していた。
だからこそ相手の油断を誘うべく、余裕があると見せる為の笑顔とこの言葉を口にする。
――そしてその笑顔を、翼にとっては自覚のないろっこんの為の発動条件をミイラ男は見てしまう。
「――っ！？」
不意に高鳴った胸の鼓動、それから目を背けるようにミイラ男は足を一歩後ろへと下げてしまう。
その隙を見逃さず、翼は一気に倉庫中央へと駆け出し、ミイラ男――追分 義一も逃げた翼を追わずに目的の場所へと移動する為に踵を返していた。
夕鈴 翼：Ａ３→Ｂ２
追分 義一：Ａ３→Ｂ３
【取得判定】
夕鈴 翼：ピコピコハンマーヲ取得
追分 義一：伸縮式虫取リ網ヲ取得
【ろっこん使用確認】
夕鈴 翼：使用確認。残回数０
【破壊判定】
Ａ３ノ障害物ヲ【多】カラ【少】二変更
【視覚判定】
夕鈴 翼：ミイラ男（追分 義一）ヲ確認。正体ハ未確認
追分 義一：夕鈴 翼ヲ確認
【倉庫内南東（Ｃ３）－AM10:00】
倉庫内北部から逆側となる南部にも、仮装者達は逃げ込んでいる。
その中で、南東側に置かれた障害物の中にも一人、仮装者の姿があった。
手近なダンボールを幾つか開け、御剣 刀はダンボールからビー玉が入った袋を取り出す。
修や義一が拾ったものとは少し違い、カラフルな巾着に色とりどりのビー玉が入ったそれを、刀は無造作にポケットに押し込む。
「さて、後は……」
次に行うべきは、周囲の警戒となる。
これから刀が向かうつもりの位置は、障害物が一切置かれていない中央東側なのだ。
少しでも捕まらない確率を上げる為にも、これらは重要な事であった。
「まだ誰も居ない、か？ だが、あっちは見え辛いな……」
刀が視線を向ける先は隣接する中央東側と南側。
東側とは違い、南側は多くの障害物により視線を遮られ、誰がどこに居るのかを識別することが難しくなっていた。
少しでもそちらに警戒を向けられるように、そしてお化けに背後を取られない為にも、刀は壁沿いを伝う形で移動していく。
――その先に見えた、ミイラ男に扮した義一の姿を確認しながら。
御剣 刀：Ｃ３→Ｂ３
【取得判定】
御剣 刀：ビー玉袋ヲ取得
【視覚判定】
御剣 刀：ミイラ男ヲ確認、正体ハ未確認
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年05月14日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年05月21日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年05月21日 11時00分
