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お猫様を探して
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●
「桜庭が猫を探しているのか」
暇つぶしに眺めていたネコッターで、
御剣 刀
はその事を知った。
「あれだろ。猫が立ち寄る場所っていったら、『猫島軒』だ!」
ぱちんと携帯を閉じて、刀は猫島軒に向かう。
なぜに猫でラーメン屋なのか。
名前に猫がついているからか?
刀にとっては明確な理由があるのかもしれないが、猫島軒には残念ながら猫はいないようだった。
「おいちゃん、しらすをわけてもらえないかい?」
猫をおびき寄せれるかもと、刀は猫島軒のおじさんに交渉する。
おじさんはついでに鰹節も持ってけと、刀に知らすと鰹節入りのタッパを手渡した。
このおじさんも、ネコッターで事情を知っていたらしい。
刀が次に向かったのは、『河原屋鮮魚店』や『魚新』だ。
どちらも新鮮な魚を扱っていて、旧市街で評判がいい。
「ここもいないのか」
魚好きのとらがいそうなものだが、生憎、別の猫達がたむろしている。
「八百屋は、流石に無関係だよな?」
呟きつつも、刀は八百屋にも立ち寄ってみる。
どうみても猫には無縁な野菜達。
猫草も八百屋には取り扱いがないようだ。
「こうなると、あとは『フラワーショップ花咲里』?」
だから、なぜ花屋なのか。
猫と花屋。
どうやったら結びつくのか。
不思議なのだが、刀はとても真剣に猫を探している。
色とりどりの花を取り扱っているフラワーショップ花咲里では、なんと猫草も取り扱っていた。
刀はそれを知っていたのだろう、猫草をじっと見つめて、一つ購入してみる。
「草なら何でもいいってわけじゃないしな。下手すると腹下すし」
ついでに、ペットショップで玩具やマタタビも買っていく刀。
(お財布の中身が、一気に厳しくなった!)
軽くなってしまった財布と、増えていった猫用グッズ。
両手にずっしりとした重みを感じながら、刀は旧市街を更に捜し歩く。
「これは……」
罠を見回りに来たヨハンは、そこに広がる現実に唖然とする。
「「「にゃーにゃー、うにゃーにゃっ!」」」
「信じられない。こんな事があるのか……」
ヨハンの目の前に広がる光景。
それは、大量に仕掛けた罠の魚を、何匹もの猫が幸せそうに食べている光景だった。
横に巨大なたまを捕らえるには、それなりに大きなザルがいる。
なにせ20kgもあるのだから。
普通のザルでは罠にかかってくれたとしても、たまの帽子にしかならないだろう。
だから、市販で購入できる最大限大きなザルを用意しておいたのだ。
それこそ、業務用レベルの。
普通の3kg程度しかない猫なら、5匹ぐらい入ってしまうのも頷ける。
そして大抵の猫は、魚好き。
大量の野良猫がいるこの寝子島で、魚を道端に置いたら、自然と猫は集まってきてしまうのだ。
この島に転校してきて日の浅いヨハンにとって、これは衝撃だった。
「たまは……」
幸せそうに魚を食べる野良猫達に圧倒されつつ、ヨハンはザルの中を見る。
20kgもある猫は、残念ながら見当たらない。
軽く首を振り、予め連絡先を聞いておいた音子のメイド達へ、連絡を入れる。
「……あぁ、僕だ、ヨハンだ……罠に引っ掛かったところはあるだろうか?」
電話の向こうからの報告も、あまり芳しくない。
そこへ、メイドさんから緊急の連絡が入った。
「ん……とらさんはころころとしたものが好き……ですか」
よろめきながらひびきの後をついていくアガサは、その聡明な頭脳で現状を分析する。
「行方不明になったのは午前中、総合病院近辺……休日の今日なら、小中学校では丁度野球の練習をしている時間帯ですね。好奇心旺盛な猫ならば、それに釣られた可能性は高いです」
「なるほどな。病院からも結構近いし、いってみるか」
ひびきが頷き、小学校へ向かう。
小学校では、アガサの予想通り、少年達が野球の練習をしていたらしい。
らしい、というのは、小学生達がユニフォーム姿で猫を追い掛け回しているからだ。
「おいおい、なにやってんだ?」
ひびきが少年たちに声をかける。
「猫が入ってきたんだよ!」
「俺たちのボールくわえて逃げてるの!」
「せんせーいまいないし……」
「すばしっこくておいつけないよーーー!」
口々に叫ぶ少年達と、グラウンドを縦横無尽に走り回るトラ猫。
「ビンゴだな。よし、少年達、ちょっとまってな。あたしたちが捕まえてやるぜ」
「捕獲は任せましたよ? ひびきさん」
ぐっと腕まくりするひびきに、アガサがすかさず紐付きボールを手渡す。
いつの間に作ったのか。
旧市街から小学校に来る道すがらに作っていたのか、それとも今一瞬で作ったのか。
アガサは心なしか嬉しそうにみえる。
「用意周到だな。キャリーバックを空けて待っていてくれ」
ひびきはアガサの作った紐付きボールを、走り回るトラ猫の目の前に投げる。
野球ボールを咥えたままのトラ猫が、ぴたっと立ち止まる。
ころころころーっ……
絶妙の紐の引き具合で、ボールが程度に転がりだす。
つんつんっ。
興味深々に前足でボールを猫パンチするトラ猫。
ポロリと口から野球ボールを落す。
「待ってください。まだ、取りに行かないで下さいね?」
ボールをとりにいこうとした少年達を、アガサが制止する。
「こいこい、そうだ、こっちにこいっ」
くいくいっとボールを巧みに引っ張って、ひびきはトラ猫を徐々に自分たちに引き寄せる。
「……よし、つかまえたっ!」
ボールに夢中で、周囲の存在をすっかり忘れていたトラ猫を、ひびきはあっさりと捕まえる。
「写真のとらと、まちがいないようです……」
アガサがひびきに抱かれたとらの顔と携帯を見比べて頷く。
「遊ぶの楽しいのはわかるけどさ、あんまり飼い主泣かしちゃダメだぞ」
いいながら、ひびきは紐付きボールと一緒にとらをキャリーバックへ。
「……もてませんよ?」
「わかってるよ。あたしが持てばいいんだろ」
空のキャリーバックでふらついていたアガサに、とらが入ったキャリーバックなんて持てるはずもなかった。
「日当たり最高だよね、ここは」
音子と共に公園を訪れた円は、うーんと伸びをする。
公園は暖かな日差しと、程よい木々の木陰が出来て、最高のお昼寝空間。
あちらこちらに日向ぼっこをしている猫が見受けられる。
「くろは日向ぼっこがすきなんだよね? ここにいたりしないかな」
円は音子に尋ねてみる。
音子はきょろきょろと、円と一緒に公園を探す。
ほとんどが野良猫なのだろうが、みな人に慣れているようで、円と音子が近づいても、そのまま転寝をやめない。
「かわいいな」
ふわぁと欠伸をする野良猫に、円はつい笑ってしまう。
「ああ、もちろん、にゃーくんがいちばんだよ?」
音子に抱っこさせていたにゃーくんが、むにゃーと抗議の声をあげたので、円は音子からにゃーくんを受け取って抱きしめる。
茶トラの子猫は、満足そうに円の腕に尻尾を絡めた。
「あっ」
「ん?」
音子が、時子に、そしてその膝で一緒に眠る黒猫に気づいて声を上げる。
「あら……?」
音子の驚きの声に、黒猫と一緒に眠っていた時子も目を覚ます。
「その黒猫を探していたんだ」
ネコッターの画像を時子に見せる円。
そこには、時子の膝の上で眠る黒猫とそっくりな、くろが映っていた。
「とっても可愛らしい猫でした……」
膝から抱き上げ、時子は音子にくろを手渡す。
「くろっ!」
会えた嬉しさから、うれし泣きする音子。
「見つかってよかった。きっと他の子もすぐ見つかるよ」
「他の子も、もしも見つけたらご連絡しますね……」
まだどこかほんのりとうとうとしつつ、時子はのどかな昼下がりを過ごし続ける。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月25日
参加申し込みの期限
2013年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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