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お猫様を探して
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●
「……ん? なんだこのデブ猫は」
瞬平が河川敷に座り込み、焼き立ての鯖にかぶり付いていると、やけに太ったぶち猫が側に寄ってきていた。
歩けるのが不思議なぐらいの太りようで、のっそりのっそりと近づいてきて、瞬平をじっと見上げている。
「……欲しいのか?」
猫の瞳が、鯖に注がれているのをみて、瞬平は予備の紙皿に鯖をほぐしてのせてやる。
軽く団扇で扇いで熱を冷ましてやると、ぶち猫は嬉しそうに一瞬で鯖を平らげた。
「おいおい、俺の分もよこせってかい? ……こらこら、重いだろうが」
瞬平の分まで欲しがって、ぶち猫はその巨体で瞬平にのしかかる。
本人は甘えているのかもしれないが、20kgはありそうな巨体でのしかかられると、かなりきつい。
瞬平は苦笑しながら食べかけの鯖も皿にほぐしてのせてやる。
「見事な食いっぷりだな」
全てを食べつくし、お皿まで舐めているぶち猫の頭を、瞬平は嬉しげに撫でる。
美味しく作ったものを自分で食べるのももちろん楽しいが、手料理を美味しそうに食べてもらうのも、また幸せなのだ。
もともところころとしていたお腹を、瞬平の手料理で更に膨らませ、満足げに寝転がるぶち猫。
「くっちゃ寝くっちゃ寝してると、太るぞ。……まあ、いまさらか」
瞬平は、胡座をかいた膝に寄りかかって転寝しはじめるぶち猫に、苦笑しながら携帯を開く。
「……お? 『寝子島で迷猫を探して居ます!』……?」
ネコッターに流れる円の拡散されたツイートに、瞬平は目を留めた。
(……っと、え、あ? あの猫、あの子、音子ちゃんが探してる子じゃないかな!?)
米太郎が全力で走っていると、屋根の上で鳴いている三毛猫が目に止まった。
三毛猫なのはわかるのだが、お腹の特徴的な模様は、屋根にぺったりと突っ伏していて、わからない。
(屋根の上……から降りられなくなっちゃったのかな?)
音子の探している猫か、そうでないのか。
突っ伏している様子といい、鳴き方といい、明らかに震えているように見える。
「丁度良いところにきてくれたな」
屋根の上を見上げていた祭が、米太郎に気づいて声をかける。
「あ、えっと?」
「すまないが、協力してもらえないだろうか。この猫によく似ているんだ」
祭はネコッターを米太郎に見せる。
「こ、この猫、ぼ、僕も丁度探していたんです」
祭から目をそらし、米太郎は頷く。
「抱き上げてみぬ事にはわからなくてな。違うかもしれないが、あいにく私には手が届かない」
小学校の屋上から位置を確認してきたものの、祭には屋根の上に上る事は困難だった。
「家主は今はいないようだ。君、ちょっと登れるか?」
祭に頷き、米太郎はぐっと口を引き結んで塀によじ登る。
みけでない可能性もあるが、屋根の上で震える猫。
(ち、違ってても、ほうっておくなんて出来ないよ)
ひと気が無いことにほっとしながら、米太郎は塀から思いっきりジャンプ!
結構大きな音がしたものの、屋根に見事に乗り移る。
「おお、見事だ!」
祭が見上げ、黒い瞳を輝かす。
「っと、さすがに高いな……っと、こっちおいでー……」
震えている三毛猫に、米太郎は声をかける。
(う、動けないみたい……)
三毛猫は米太郎に気づいているものの、怖いのだろう、うずくまって動かない。
屋根の高さに米太郎自身もくらくらしつつ、じわじわと三毛猫に近づいていく。
「よ、よし。い、いま、助けてあげますから……って、引っ掻くのやめてください!」
何とか抱っこした瞬間、爪を立てて米太郎にしがみつく三毛猫。
三毛猫は引っかくというより、決して米太郎から落されまいと抱きついているのだが、爪が刺さって痛い。
塀に飛び降りて、更に道路に軽々と着地すると、米太郎は三毛猫の背を撫でながら落ち着かせて、そっとお腹の模様を確認してみる。
そこには、見事に可愛いハートマーク!
「見つけれたな!」
祭と米太郎、ガッツポーズ!
「伊藤?」
全力で走ってきた佳奈に、刀は声をかける。
「刀くんっ」
ぶつかりそうになって、佳奈は慌てて急ブレーキ!
「そんなに慌てて珍しいな」
「こっちで、白い猫を見かけなかったかなぁ? 探してるんだよねぇ」
「それって、もしかしてこれのヤツか?」
佳奈に刀はネコッターを見せる。
そこに写っているのは、佳奈の探す白い猫。
「それ! こっちのほうにいるといいんだけどなぁ」
佳奈は路地裏をきょろきょろと見渡す。
「しろちゃ~ん?」
『なぁ~ん』
佳奈がとりあえず名前を呼んでみると、路地の奥のほう、狭くて暗い隙間の奥から、独特の鳴き声が聞こえてくる。
「今の鳴き声、しろちゃんにそっくりだよねぇ?」
「珍しい鳴き声だからな。……まってろ」
刀が屈んで、路地の狭い隙間を覗き込む。
暗い中で、金色の瞳がらんらんと輝き、何か白っぽい身体がぼんやりと見えた。
「いるな」
「手が届かないよねぇ?」
「さっき買ってきた玩具の出番だな」
刀が荷物の山から玩具を取り出す。
「ほれほれ、出て来いでてこい」
刀がしろにみえるように、猫じゃらしタイプの玩具をふりふり。
臆病なしろは、なかなか外にでてこようとしないが、猫は猫。
本能に抗えず、そろーりと隙間から出てきた。
その瞬間を逃す二人ではなかった。
「捕まえれたねぇ」
おっとりとした口調からは想像も出来ない素早さで、佳奈がしっかりとしろを捕まえる。
臆病とはいえ飼い猫のしろは、特に暴れる事もなかった。
「時間は……間に合いそうだな」
刀が時計を確認する。
二人、ネコッターに連絡を入れて、そのまま病院へと走り出す。
「これは、抱けないのもわかるな」
メイドから緊急連絡を受けてヨハンが向かったのは、桜川の河川敷。
そう、瞬平が魚を焼いていた場所だ。
「でっかいからな。旨いもんたっぷりくって、よりいっそう体重増えたんじゃないかい?」
にかっと笑う瞬平と、その足元に擦り寄るぶち猫。
その巨体は、間違いなく探していた、たまだ。
「俺は料理の片付けがあるからよ。こいつ病院に連れて行ってやってくれるかい?」
「もちろんだ」
メイド一人ではとても一人で抱きかかえれないたまを、ヨハンは意外な腕力で抱きかかえる。
「急ごう」
日が大分傾いたのをみて、ヨハンはメイドと共に病院へ急ぐ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月25日
参加申し込みの期限
2013年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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