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【うさぎさんハァハァもふもふハスハス】
ここに一人のへんた──いや、うさぎさんLOVEな男がいた。
名を
行梨 謡
。うさぎさんとモフモフをこよなく愛すへんた──いや、愛すべき男である。
そこで、夢の中とも言える濃霧の中で、1つの出逢いがあった。
まだ寝ぼけているのかと二度寝をしようとした謡の目の前に、燕尾服を着た二本足で喋る兎が現れたのである。
これを運命と言わずして、何を運命と呼べばよいのだろうか。
「霧の中から俺の天使(うさぎさん)が!」
「ぼくは天使なんかじゃないよ。むしろぎゃ……」
「何このこ服着てる喋ってるきゃわわわ!!」
「………………」
兎は言葉に詰まった。正直、驚かれる事はあっても、こんなに歓迎を受けた事は今だかつて無い。
「現実味あるけど夢の中なのかー」
「さっきも言ったような気がするけれど、聞きたい声って無い? 何でも聞かせてあげるよ?」
「聞きたい声ー?
うーん、うさぎさんのためなら声でも何でもあげるけどー。
それよりせっかく喋れるうさぎさんがいるんだから、うさぎさんとお話したいなー、友達になりたいなー」
兎は小首を傾げてから、初めて面倒そうな仕草をした。
にんじんを片手で抱え、短い手で器用に自分の耳を掻きながら口にした。
「それじゃあ、ぼくが美味しいにんじんが食べられなくて困っちゃうよ」
「僕の天使(うさぎ)さん、名前は? どこから来たの? 何で俺んとこに? うさぎさんの目的は?
──よし、分かった。結婚しよ」
謡は本気であった。
兎の話は全く聞かなかったが、少なくとも、兎のにんじんごと両手を添えるように包み持つ、その瞳は本気であった。
「そーいうのはいいんだよ。ぼくはにんじんが美味しく食べれればいいんだから」
「俺は仲良くなりたいのにー。しょうがないにゃあ……」
しばし考えて、謡は動物園のうさぎの事が頭をよぎった。
「じゃーうさぎさんの声聞きたいなー。動物園とかのー。
お話出来なくなっちゃうのが惜しいが、声でなくなるのは全然いいぞー、ばっちこーい」
「うんうん、そうこなくっちゃ。それじゃあ」
『それでは、お代に貴方の声を頂きます』
被害兎1;ウサギAさんの証言
「ストーカーきもいぴょん」
被害兎2;ウサギBさんの証言
「私達のお尻追っかけるのやめてくれない?」
被害兎3;ウサギAさんの証言
「ニンゲン オス キモーい」
それは、余りにも辛辣だった。
辛辣に凄惨を重ねたような言葉の雨が謡の前に降り注ぐ。
が、
「(ストーカーってーもーうさぎさんったらツンデレなんだからーでもそんな所もちゅき……)」
謡には全く効果が無かった。むしろ恥じらいに身を捩じらせている。
その光景に、足元の兎に初めて動揺というものが走った。身の危険と言っても良いかもしれない。
「(あーもう声しなくなっちゃったー。残念ー)」
謡はそう心に告げると、今度はじぃっと足元の兎の方を見つめ始めた。
兎が一歩後ずさりをする。
謡が一歩迫る。
兎が一歩後ずさりをする。
その緊張感に負けて、ついに兎は逃げ出した。長く永く生きてきた兎だったが、こんな経験初めてだった。
「(うさぎさん待ってー、……捕まえたー)」
「ぎゃああっ、助けてーっ、兎鍋にされちゃうよー!」
「(そんな食べちゃいたいほど可愛いけどー、そんなざんこくなことできないよー。それよりも、今は兎さんをもふもふぎゅーぎゅーに抱きしめたいかなー。だって声も出ないしー)」
「ぎゅ、ぎゅ……苦しい、背骨が折れちゃうよ~……」
謡にとって、その兎は今までにかつて無いほどの最高級の手触りだった。
いや、うさぎであるならば、その手触りはどれも高級品なのには変わりないが。
その中でも一等、もうこれは最上級のふかもふ触りだった。
ふかふかだった。もふもふだった。……愛ゆえに抱きしめ過ぎた動機はそれだけで充分だった。
耳元で弾ける風船のような破裂音。
夢の中だった謡は慌てて飛び起きた。
「ちぇー、目が覚めたらお別れかー。
またあの燕尾服のウサギさんに会えるといいなー」
のほほんと、そんな事を言いつつ顔を洗いに洗面台に向かう謡。
その途中にも味わったもふもふ感に至福を感じながら。
一方その頃、兎は濃霧の中でまるでモップの如く倒れ伏していた。
片手には意地でも離さないとばかりに、最初の一齧り以外口も付けていないにんじんに手を置いて。
「お、男の人にもこんな事ををされるなんて……!」
ただ、ぎゅうぎゅうに内臓を圧迫されるまでに抱きしめられ、骨が折れそうになるまでハグされただけだったのだが、それが余程衝撃的だったのか。
兎はその姿を濃霧に飲み込まれ消えるまで、ふるふるとその衝撃を物語るように、味わうどころではないにんじんに触れる腕をぴくぴくと痙攣させていた。
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担当ゲームマスター
冬眠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月07日
参加申し込みの期限
2014年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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