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変態の軍隊
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【3】
ねこったーでの騒ぎを聞き付けた者たちがいる。
悪人、そして防衛者たちである。
まず、悪人こと
草薙 龍八
である。
「桃色破廉恥小隊……、欲望に素直でいいな……。俺はあんたらを正しいと肯定するぜ……」
草薙、テロリストの名に賭けて、この騒ぎを扇動することを思い至る。
「最近、俺の評判がエロ一色になっている感がある……。いかんいかん、俺は冷酷非道で外道なテロリストだ……。決して思春期真っ盛り君ではないんだ! 奴らを援護し、この混乱に乗じて今こそ寝子高を俺の手中に収める!」
凄く悪い顔でククククク、とほくそ笑む草薙。今までで一番悪い顔をしているかもしれない。
「さて、まずは奴らの隊長に挨拶をしないとだな……」
そう呟く草薙のスマホに、突如着信が……!
通話相手に目を剥く草薙、すぐさまコール。
そしておもむろに缶コーヒーを一口含んだ。
「……俺だ」
『やぁ、龍ちゃん! 俺、
横嶋 下心
! 今、桃色破廉恥小隊の隊長やってるんだ!』
ブフォォォォーッ!!
思いっきりコーヒーを噴いた草薙である。
草薙と横嶋は、いわば
ソウルメイト
である。
『おーい、大丈夫かーい?』
「……横嶋、相変わらずブレないな! あとなんだその龍ちゃんとは? 可愛らしく呼ぶんじゃない……!!」
『うーん、残念! まぁ、君に無理強いはさせないよ。そうそう、俺、いま隊長なんだけど、君も来ないか? 参謀役が欲しいんだ!』
なんと、スカウトの話だった。
「ふっ……、俺もそちらと合流をしようとしていたところだ……。いいだろう、どこへ行けばいい?」
草薙は合流場所を確認すると、すぐさま通話を切った。
「ククククク……、俺は混乱に乗じて! 女子のちぃぱいをこの手中に収める!」
凄く悪い顔(破廉恥)をする草薙(思春期真っ盛り)であった。
五郎丸の発したねこったー情報により、異変を察知した
逆巻 天野
は激怒した。
「またお前らか! いい加減にしろっ!」
スマホの画面に思わず怒声を浴びせてしまうほど憤ってしまう。
身体測定での校舎の損壊率に心を痛めていた逆巻。その行動は非常に迅速だった。
彼は体育館へ向かうと、部活の準備をしている生徒たちへ向かって声を張り上げた。
「よく聞け、また変態が現れた!」
突然の通告に、皆総じて「はぁ……?」と要領を得ない生徒たちに、堪らず苛立つ逆巻。
「身体測定の二の舞になっていいのか? このまま学校が壊されたらどうなると思う? 窓はないまま練習するか? 雨が吹き込む場所で部活が出来るか? 君達の夢を捨てて満足か?」
生徒たちは顔を見合わせ、不安そうに顔を見合わせる。
「僕はここで変態どもを殲滅する。だから協力してほしいんだ」
逆巻が頭を下げた。どうやら本気で変態を潰しにいくようだ。
「僕がここまでやっても納得いかないのなら即刻出て行け。だが、スポーツという夢を追う者は僕と手を組もう」
逆巻の不躾ながら真摯な熱意が、生徒たちの胸に響く。
皆、無言で頷いてくれた。
「ありがとう。感謝するよ。じゃあ、そこのバレー部とバスケ部、手伝ってくれないか?」
早速、逆巻は体育館全体を使って、対変態用の罠の構築を指示し始める。
「僕一人では手が足りないな。応援を呼ぶとしよう」
逆巻はこの手の事件に首を突っ込みそうな人物に、片っ端から連絡することにした。
「ご指名ありがとうございます~。俺もあの躾のなってない人たちを何とかしたいって思ってたところですよ~」
にこやか笑顔の
加瀬 礼二
、そのメガネの奥がギラリと輝く。
『加瀬、こういうの大好きそうだし。参謀役なんてうってつけだろ? 僕は体育館で待ってるから。情報はねこったーで随時流れてるよ。それじゃ、またあとで』
「はい~♪ 期待に添えるよう、がんばりますねぇ?」
加瀬は通話を終えると、すっと冷徹な冷たい表情へ一変する。
「本当……、いくらでも湧いてくるんですねぇ、変態どもって。これは本気で“躾けないと”なりませんねぇ?」
気怠げに吐き捨てると、背中にドス黒いオーラを背負う加瀬。
ガチのサディストが解き放たれた瞬間である。
こうして、逆巻と加瀬の『ドS連合』が成立してしまった。
「そういえば、あの人も何処かで巻き込まれてたりするのでしょうかねぇ?」
加瀬が思い当たる人物へ連絡をしてみると、留守番電話サービスに接続してしまった。
繋がらないか、と舌打ちした数分後、その本人からメールが届いた。
「……おやおや。これは面白いことになりましたねぇ」
メールの文章を見て、失笑を隠せない加瀬。
送信主は、
芹沢 梨樹
。
そのタイトルは『助けてくれ!』
『よく分からないが、変態と勘違いされて行動を共にしている……。この集団の情報を横流しするから、何とか助けてくれ!』
芹沢 梨樹
、最近、巻き込まれ体質と不憫属性が目立ってきた寝子高1年生である。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月28日
参加申し込みの期限
2013年03月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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