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【お仕事終了っ】
ぷつり、ぽつぽつと。明滅する筐体の画面から、一つ一つ、光が消えていき。つい先ほどまで浸っていた、賑やかな喧騒がすっかり消え失せた『BooM』に、
塔ヶ崎 璃亜
はどこか、物寂しさすら感じます。
「お疲れ。少し、ふらついていたみたいだったが……大丈夫か? 腹が減ったろう。食べるといい」
仕事も終わり、ほっと一息つく璃亜に声をかけた
黒滝 竜也
の手には、彼自身が作ってきた、美味しそうな一口サンドイッチが。
「あ、いいんですか? ありがとうございます……大丈夫、私、いつもこんな感じだから」
店長の好意で、スタッフルームに用意されていたジュースと一緒に、遅めの軽い食事で、くうと鳴るお腹を少しばかり満たします。
「あの……今日は、ごめんなさい。私、ドジばかりで……」
「構わないさ。一生懸命なのは、充分に伝わってきたからな。それより、ケガが無くて良かった」
確かに、いくらか、失敗はありましたものの。けれどそれ以上に、璃亜の仕事に対する真摯さ、真面目さ、必死に頑張る姿を、竜也は、好ましく思っていたのです。そんな気持ちもあって、彼は仕事中、常に璃亜のほうへ気を配り、何かあればすぐにフォローに回っていました。
やがて、次々と消えていく画面の明かりは、璃亜のみならず、竜也の胸にも、何だか寂寥感を抱かせたものの……同時に、二人の胸には、労働のあとの心地良い疲労感と、充足感も満ちていて。
開いた椅子に腰掛け、フロアを眺めながら、二人は、居心地の良い沈黙に包まれておりました。
と。ほとんどのゲームの電源が落とされたところで、
「あ……店長さん。お疲れさま、でした」
「よう、アルバイト諸君。お疲れさん、これにて、本日のお仕事は終了だ……お、いいもん食ってるな。もらってもいいかい?」
「お疲れさまでした。はい、店長もどうぞ」
ぺこりと頭を下げた璃亜、サンドイッチの詰まったパックを差し出す竜也を労いながら、
葛西 一義
もそれをひとつ手に取り、ぱくり。
三人並んで、もぐもぐとやりながら聞けば、今日の『BooM』は、いつに無い大盛況だったようで、
「俺だけじゃ、手が足りなかっただろうな。助かったぜ、ありがとさん」
「いえ。お役に立てて良かったですよ」
無事に一日が終わり、タバコに火をつけ、ふーっと深い息をついた一義に、竜也はお茶を勧めたりしておりましたが。
「……あれ? 店長さん、あそこのゲームだけ、消し忘れてるみたいですよ……?」
璃亜が指差した先には、最大四人まで遊ぶことができる、大きなレースゲームの筐体が。確かに、周りのゲームが全て電源を落としてある中で、その一台だけが、賑やかにデモンストレーション画面を流しており。公道を車が爆走し、派手なドリフトなど決めていたりします。
「ん? ああ、あれはな……」
怪訝そうなアルバイト二人に、一義はくわえタバコをついと揺らし、ニヤリ。口の端を上げて見せました。
「ほ、ほんとに、私もやるんですか……!?」
「ゲーセンに来て、ゲームの一つもやらんで帰るのも、味気ないだろ。ま、最後にちょっと、遊んでいくといい」
シートに腰掛け、おっかなびっくりの璃亜に、一義はそんなことを言います。
『頭文字N(イニシャル・ニャー)』は、ストイックでクールな走り屋の猫たちが、クルマを駆り、峠道で激しいバトルを繰り広げるという人気マンガをゲーム化したもので、本物の車さながらの筐体は、画面に合わせて傾いたり振動したりと、大迫力のレースが味わえるのです。
アルバイトの終わりに、こんな風にタダで遊ばせてくれるのは、ひとえに店長の好意によるもの。
「まぁ、せっかくだしな。最後に楽しんでいこう」
「そ、そうですね……が、がんばりますっ」
璃亜はきゅっと表情を引き締めると、かじりつくようにハンドルを握りしめ。竜也は苦笑いしつつ、いくつかある車種の中から、自分の愛車を選びます。
画面の中、カウントダウンが、3……2……1……GO!
ノリノリのユーロビートのリズムに乗せて、各車、一斉にスタート。一気に加速すると、すごいスピードで、夜の峠道を下っていきます。
先頭に走り出たのは、意外にも、璃亜の運転する白い小型車。加速に優れる車種で、他の二台をまず突き放しますが、
「わ、わっ……!」
加減が分からず、アクセルはベタ踏み。緩いカーブへ突入すると、がつんがつんと車体をガードレールにぶつけながらも、どうにかこうにか曲がっていきます。
「おう、その調子だその調子」
二番手は、一義の真っ赤な車。彼は背もたれに片腕を乗せ、もう片方の手でハンドルを握るという余裕のスタイルで、それでも深いカーブでは、バッチリとドリフトなど決めたりしています。観客がいたなら、さぞ盛り上がったことでしょう。
最後尾をどこかゆるゆると走るのは、竜也の選んだ青い車です。あまり鋭い走りに見えないのは、別に手を抜いているというわけでは無く……実は、彼が選んだこの車は、性能に難アリな、玄人向けの難しい車種だったりするのです。
「実際に、公道をこんな風に走ることはできないが。こういうのは、やっぱり、燃えるよな……」
しかし、竜也がこの車を選んだのは、偶然では無く。あえて弱い車種を選び、その上で勝ってみせるというのが、彼の目指すところなのでした。
直線コースがそろそろ終わり、鋭いヘアピンカーブの連続へ突入していく、三台の車。先頭は未だ変わらず、璃亜の白い車が走っておりましたが……カーブの入り口へと差し掛かった、その時でした。
「……えっ。きゃああああ!?」
何と。突然、コースの脇から、一匹の子猫が! 飛び出してきた猫に驚いた璃亜は、咄嗟にぐるりとハンドルを切ります。いかにゲームとはいえ、可愛らしいタッチで描かれた子猫を轢いてしまうのは、やっぱり寝覚めが悪いですものね。
常日頃から、璃亜にこれでもかと降りかかりまくっている不幸は、どうやらゲームの中でも、そう大差は無いようで。結果、璃亜の車は急カーブを曲がり切れず、真正面からガードレールをぶち抜くと、崖下へと真っ逆さま。ちゅどーん! 盛大にクラッシュしてしまいました。
「な、なんであんなところに猫が……」
「ははは、運が無かったなぁ」
再スタートを切る璃亜を尻目に、トップへ躍り出た一義の赤い車は、華麗なドライビング・テクニックを見せつけながら、連続する急カーブを次々とクリアしていきます。
が。璃亜の被った不幸は、思わぬところで、思わぬ幸運をもたらしていたようで……。
「し、しまった……!?」
ちょっとしたミスでスピンした竜也の青い車が、ガードレールを突き破って、宙へと飛び出すと。
強烈に回転しながら滑空し……コースをショートカットした車体は、谷底を挟んだ向こうの道路へ、見事に着地。
一義の車の前で、何事も無かったように、再び走り始めました。
「あ、あれ?」
「……おいおい、ウソだろー?」
竜也も、一義も、ぽかんと口を開けます。
実は、ゲームシステムの穴を突いた、マニアの間ではちょっと有名な裏技だったりしたのですが……偶然にも、幸運なことに、竜也は知らず知らずのうちに、それをやってのけてしまったようです。
気を取り直し、残るカーブを、真剣な表情で競り合う二人。熱いデッドヒートが繰り広げられましたが、やがて見えてきたゴールに、真っ先に飛び込んだのは……、
「……よし、一着だ!」
「やれやれ、一歩及ばずか。ツイてなかったな」
竜也の青い車でした。お見事!
図らずも、幸運の女神となった璃亜はと言うと、本人すらもそのことに気づくことなく、復帰して以降は、安全運転で、緩やかにゴールイン。
「こ、怖かったです……」
ただでさえ白い顔色を、ちょっぴり青白くしていたりもしました。彼女には、少々ハードなゲームだったようです。
「ははは。けど、ま、ちょっとは楽しめたろ?」
「は、はい。びっくりしましたけど……」
一義に力なく返しながら、それでも璃亜は、微笑を浮かべました。
竜也は筐体を降りると、律儀な様子でぺこり、ひとつお辞儀し、
「店長さん、今日はありがとうございました」
「わ、私も……ありがとうございましたっ」
ボーナスゲームも終わり。二人のアルバイトは、ここで終了です。
「おう、お疲れさん。バイトはいつでも歓迎だからな、またよろしく頼むぜ?」
に、と笑いかけた一義の言葉で、本日はお開きとなりました。
お疲れさまでした!
シーサイドタウンに佇む、三階建てのビル。
ゲームセンター『BooM』は、様々なゲームに、ダーツにビリヤード、バッティングセンターまで揃えた、良質なアミューズメント施設です。
くわえタバコの店長は、ちょっぴり、ガラが悪くも見えたりしますけれど。話しかけてみれば、これが実に気さくで、良い人だったりするのです。
お友達と連れ立って、あるいはカップルで、あるいはお一人でストイックに。
めいっぱい遊ぶもよし、ひたすらに騒ぐもよし。おしゃべりに花を咲かせるもよし! 過ごし方は、ここを訪れた、あなた次第です。
ゲームセンター『BooM』へ、あなたもぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
お疲れさまでした! 『ゲームセンターで遊ぼう!』のリアクションをお届けいたしますー。
墨谷がゲーセン通いをしていたのは、もう何年も前のことでして、その知識はビミョーに古かったりもしつつ……。
でもやっぱり、楽しいものですよねー、ゲーセン。
色んなドラマが巻き起こったり、対戦ゲームを通じて知り合いが出来たり。スーパープレイを応援する、場の盛り上がりとか、一体感だったりですとか。
そういった経験がおありの方も、もしかしたら、少なくないかも知れませんねー。
『ざ・にゃんだふるふぁいたーず』のキャラクターたちが妙に気に入ってしまって、またどこかで、何かの形で登場させられないかなーなんて企みつつ。
それでは皆様、今回は、ご参加ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~っ。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月20日
参加申し込みの期限
2014年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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