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【ラーメン・バトル!】
ジニー・劉
にとって。いかにも時間を持て余していそうな、その高校生二人組を見かけたのは、端的に言って、僥倖というものでした。
「よう、暇そうだな、お前ら。どうだ、混ざらないか?」
ダーツのフロアにて。唐突にかけられた声に、いくつか壁にかけられたボードへ向かって、さあ第一投を……と構えた
呉井 陽太
は、友人の
榊 彩斗
と、顔を見合わせました。
着崩した派手なシャツに、くわえタバコに、ちょっぴり目付きの悪いジト目。ジニーの胸元にチラリと垣間見える刺青にも、高校生二人は、若干ながら、訝しげな顔を浮かべたものでしたが。
彼の傍らで、
芽守 健作
が、
「私たち二人だけでは、どうにも味気ないと思っていたんですよ。良かったら、ご一緒にいかがですか?」
取り成すように、そう言うと。
人の良さそうな健作の笑顔に、陽太はいささか安心した様子で、
「そうですねー、確かに、そのほうが楽しいかも。あやと、どうするー?」
「……うん。いいよ、一緒で」
と、ちょっとぼんやりした彩斗も、こくりとうなずきます。
そんなこんなで、メガネをかけたお兄さん二人と、高校生二人組は合流し、四人で遊ぶことになりました。
「おし。そんじゃ最下位のやつは、全員にラーメンおごる、ってのでどうだ?」
「いいですねー。何か賭けたほうが盛り上がるし、おっけーですよぅ♪」
ジニーの提案に、ポジティブな陽太は、あっさりと乗っかります。
実のところ、それが、ジニーさんの狙いであるようなのですが。
「カモノズキは、一匹でも多いほうがいいからな……」
カモなモノズキ、略してカモノズキ。まんまと二人を引っ張り込んだ彼は、ニヤリと笑みを浮かべます。
「……カモ?」
「ああ、いえ……何でもないんですよ。さあ、始めましょうか」
耳ざとく言葉尻を聞きつけ、怪訝そうに首を傾げる彩斗。連れであるジニーの思惑を感じ取った健作は、苦笑いしながら彼を促し、ダーツを手に取ります。
さてさて。負ければオゴリの、仁義無きラーメン・バトル、ここに勃発です!
「あやと、ほらこれ」
陽太が彩斗に手渡したのは、自分の予備のメガネ。自分を含む、三人のメガネ男子が揃っているわけで、せっかくだから彩斗も……とのことですが。きっちり度が入ったメガネであり、彩斗の視界はぼんやり、ちょっぴりふらついたりしつつも。
「……ふっ。頭が良さそうに見えるだろう」
なんて、意外とノリノリだったりします。
ともかく。何やらメガネ男子だらけになった四人で、まずは、ダーツ勝負に挑みます。
なお、一言でダーツと言いましても、ルールは様々であったりするのですが。今回は初心者もおり、シンプルで簡単な方式での勝負です。
まずは、陽太のワンスロー。
「モノを投げるのは得意なんだ。ダーツも、得意中の得意だよぅ」
と、昔取った杵柄、得意と言うだけあって、1ラウンド3投のうち、一本のダーツが高ポイントのトリプルに入り、高得点をゲット。まずますの滑り出しです。
続いては、ジニーの番。彼は、
「そういや、最近はどうだ、芽守。景気は?」
「そうですね。猫探しに、失せ物探しに浮気調査に……まぁ、平和なものですよ」
「なるほどな。ま、俺らみたいな商売は、多少干されてるくらいのほうが、一般人には良いんだろうけどな」
などと、高校生二人には良く分からない、オトナな世間話を挟む余裕を見せつつも。早速、一本を、中央のダブルブルに叩き込みます。彼もまた、ダーツは過去の諸々の経験……彼の場合、ちょっと剣呑な知り合いにまつわるものが大半だったりするのですが。ともかく、昔から馴染みがあるようで、なかなかの腕前です。
「だ、大丈夫ですか? 無理にメガネかけなくても……」
「ん。平気……です」
心配そうな健作をよそに、彩斗は、何だかメガネが気に入ったらしく。よろよろと頼りなげなモーションで、一本、二本とダーツを投げますが、結果はアウトボード。当然といえば、当然だったりするのですが……。
続けて投げた一本が、
「……あ。入った?」
何と奇跡が起こり、ダーツボードの小さな一点、20のトリプルに、びしり! 見事、一投で得られる最高得点を獲得してしまいました。
「おお、やるねぃ、あやとー」
「ふっ……」
得意げに胸を張る彩斗。ビギナーズラックというのは、怖いものです。
「やりますね。それじゃ、私も頑張らないと」
続く健作は、こう見えて、柔道で身体を鍛えているスポーツマン。組み手で培われた集中力もいかんなく発揮し、狙いを定めると、しゅばばっ、と連続的に投擲します。
結果は、まずまず……というところだったのですが。
ダーツを引き抜き、さあ次のラウンドへ、といったところで、
「……ぬ、抜けないっ」
ボードに突き立ったダーツを掴んで、ひとしきり、悪戦苦闘。
ちなみに、ここ『BooM』で使われているものは、鉄製の矢尻のついたものではなく、プラスチック製の安全なダーツだったりするのですが。
「どんだけ強く投げたのん……手伝いますよぅ」
「あ、ああ、すみませんね」
陽太も手伝って、二人がかりで、何とか引っこ抜くことが出来ました。筋肉質な肉体をスーツの中へと押し込めた、意外にパワータイプな健作さんでした。
ダーツ勝負は3投ずつ、8ラウンド行われます。持ち前の腕で、びしばしと高得点をはじき出すジニーと陽太、堅実に得点を稼ぐ健作に、時折恐るべき強運を発揮する彩斗と、何だかんだで、接戦が繰り広げられておりましたが。
やがて、
「よし。ま、こんなもんだな」
最後に、ジニーが再びダブルブルへダーツを放り込み、勝負は終了。
結果は、ジニー、陽太、健作、彩斗の順となりましたが、まだまだ、ラーメンオゴられ権を賭けたバトルはこれから。決着は、後半の、ビリヤード対決に持ち越されます。
どかーん! 健作の強烈なブレイクショットで、ナインボールのスタートです。
ルールは、4人で遊べる日本方式。点球をポケットした得点を競い、数ゲームを行った後に、先ほどのダーツの総得点を加味した上で、最終的な順位が決まることになっています。
ブレイクに続き、テーブルに残った的球を狙う健作ですが、
「これは、ポケットまで一直線ですね……!」
早速のチャンスに、相変わらずの豪快なショットは、健作の狙い通りに的球をポケットへと押し込んだものの……、
「ああっ、手球まで一直線に……!」
がこん、と白球までもがポケットへ飛び込み、残念ながらファウルです。
先ほどは、カモノズキ、などと高校生二人を称していたジニーさん。根は意外と面倒見の良いほうなのか、ビリヤードは初めてという彼らに、親切にも、お手本付きで、構え方から教えてやったりしておりました。
「この手のものは、昔随分と、兄貴分にしごかれたからな。まぁ、ロクでもない野郎だったが……」
ふいに、昔が思い出されたのか、ちょっぴり遠い目をしたりする彼でしたが。
彩斗と陽太の興味は、何だか、別のところにあるようでして。
「……チラチラしてるよ、チラチラ」
「……いいか、よーた。あれが、チラリズムというやつだ。チャームポイントだから、褒めてあげるといい……」
点球二つを同時にポケットへ落とし込む、華麗なショットを披露するジニーの、はだけた柄シャツから垣間見える、胸やら腹やらが、どうやら気になって仕方ないようです。彼の指導を参考に球を突きながら、二人は、そんなことを話していたりするのでした。
「……ってワケだ。大体分かったか?」
「はい……いいかたちの、おへそですね」
「あ、あぁ?」
などと、そんなやり取りもありつつ、四人は順に、球を突いていきます。
「初めてだけど、面白いなぁ、これ♪ ……けどやっぱ、難しいなぁ」
ダーツではかなりの腕前を見せた陽太は、初心者にしてはなかなか筋が良いものの、慣れたジニーや、ここぞと言う場面では持ち前のパワーを発揮する健作を相手にして、苦戦中。
加えて、彼のライバルは、お兄さん二人だけでは無く。
「うん。これは……楽しいな」
と、彩斗が、ビリヤードに関して意外なほどの才能を発揮し、次々と点球をポケットしていくのです。聞けば玉突きは、彼の持つ、とある変わった趣味に通ずるものがある……らしいのですが。
(……釘を上手く打つのに、中心を狙うのと、ちょっと似てるかもしれない)
にやり。何だか、黒い笑みを浮かべる彩斗くん。あまり深くは突っ込まないほうが、身のためかも。
やがて、ゲームが進み、にわかに勝敗も見えてきた頃。
「……やられたか。ま、初めてにしちゃ、上出来だ」
「あやと、やったなー♪」
9番ボールを見事にポケットへ沈め、勝負を決めたのは、大健闘の彩斗でした。お見事!
終わってみれば、いずれも負けず劣らず、一歩も引かない、際どい戦いでありましたが。
先のダーツの得点と合わせて、最終成績が導き出されますと。残念ながら、皆にラーメンをオゴることになってしまったのは……。
「私の負けですか……でも、楽しかったですね。それでは、今日のお礼も兼ねて、私が皆さんに、ラーメンをご馳走させていただきましょう」
と、敗北してもなお清々しい笑顔を見せる、健作さんでした。
彼が、愛用のメモ帳を取り出して、ページをめくると。そこには、寝子島中のラーメン屋さんの住所、味の特徴、オススメのメニューなどなど、事細かな情報がびっしり。
覗きこんだ高校生二人の視線に気づくと、健作は、照れくさそうに笑いました。
「はは……仕事柄、関係が無いものでもつい、何でもメモしてしまうんですよ。さて、この近くだと……最近出来た店がありますね。豚骨ベースで、焦がしネギが特徴だとか。そこへご案内しましょうか」
と、四人は『BooM』を出ると、健作の先導で、どうやら評判も良いというその店へ移動することにしました。
時刻はそろそろ日が沈み、空も赤くなってきた頃。
道すがら、陽太と彩斗は、
「デコのお兄さんと腹チラ胸チラのお兄さん、今日はありがとー♪」
「おにいさんたち……ごちそうになります。ありがとう」
と、誘ってくれたジニーと健作に、ぺこりと頭を下げます。今日一日、楽しく遊べた上、こうして夕食まで奢ってもらえるのですから。二人としては、なかなかに充実した休日だったことでしょう。
「なあに。いつも廃墟に篭ってるもんで、いい気晴らしになったぜ」
「ええ、私も、劉さんやお二人と遊べて、今日は楽しかったですよ」
お兄さんたちにとっても、若者たちと連れ立って、遊んだり勝負をしたりと、新鮮でリフレッシュできる時間を過ごせたようです。
やがて、目的のラーメン屋の店先へとたどりつくと、豚骨スープと焦がしネギの香ばしい匂いが鼻をくすぐり。四人は、笑いながら扉をくぐり、店の中へと消えて行きました。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月20日
参加申し込みの期限
2014年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月27日 11時00分
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