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時刻表で巡る旅 ――妄想編――
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◆
宮祀 智瑜
~数学教師と天文学~
智瑜は自室で勉強中だった。
ノートを広げていても、浮かんでくるのは数学教師の
桐島 義弘
の顔。
今頃、先生はどうしてるのかな?
寂しさを覚えて、目に付いた時刻表に智瑜は吐息を漏らした。
「一緒に旅行出来たらいいなー」
九州クルーズトレイン、1泊2日の旅。
黒目がちの瞳を伏せて、智瑜は列車の旅に思いを馳せた。
「義弘さん」
爽やかなワンピースの裾が ふわりと広がって、白いレースとロイヤルブルーのリボンも揺れた。智瑜だ。
弾んだ声に、生真面目な表情を緩めて振り返った男は、勿論 桐島。
「智瑜。ああ、そんなに急がなくていい。また……」
転ぶぞ。そのやり取りの締めくくりは、転倒した智瑜の体を、桐島が腕を広げて優しく受け止める事なのも、パターン。
「ありがとうございます」
桐島の胸から体を話して見上げ、柔らかに微笑む少女に、桐島も僅かに照れたように頷いた。
「列車のスイートなんて、初めてです。どんなお部屋なんでしょうね?」
「サービスというものは、金額に比例するものだ、智瑜もきっと満足出来るだろう」
旅行鞄を代わりに持つと、桐島は智瑜を専用ラウンジへと促した。
ラウンジではウェルカムスイーツに舌鼓を打ち、クルーの挨拶も終えて、いよいよ乗車。
車両ごとに配属された客室乗務員に導かれ、ホームに入ってきた堂々たる列車に感嘆する。
「すごい……」
葡萄色に細い金のラインが引かれた車体に、智瑜も桐島もポカンと口を開けた。
「行こうか」
気を取り直して先へ進む。
「中も、宮殿の廊下を歩いているみたいですね」
案内されたスイートルームは、とても列車とは思えない贅沢な造り。
木目調の重厚なデザインの内装は、和モダンな書斎のようだ。
「テレビが無いんですね。でもお話してたら、テレビは必要ないですよね」
機嫌よく話を振る智瑜の肩を、桐島がそっと抱き寄せた。
「さあ、発車するぞ」
列車がホームを離れる。
一瞬一瞬を、その目に刻みつけようと窓の外に目を向けて、こちらに手を振る人々に応えながら、顔を見合わせて微笑みあった。
「少し照れるな」
桐島が眼鏡のフレームを押し上げ、智瑜もくすぐったそうに同意した。
やがて景色は、海を臨む。
「義弘さん、海がすぐそこです……」
「景色を二人占めしてる気分になるな」
「え?」
きょとんと瞬きする智瑜に、桐島は怪訝な顔をした。
「どうかしたか?」
「不思議。今、私も……同じ事を考えてました」
はにかむ智瑜の髪を、大きな掌が愛おしそうに撫でた。
それからランチを終え、行く先々で歓迎を受けながらバスで観光を楽しみ、再び列車に戻る。
歓談しているうちに、ディナーの時間だ。
智瑜はドレスに、桐島もスーツに着替え、ダイニングカーで向き合って席に着く。
料理はフレンチ。
並ぶたくさんのカトラリーに、智瑜は畏まってしまった。
「ナイフだけで、こんなに? ちゃんと使えるでしょうか」
助けを求めるように見上げた桐島も、やはり普段よりも表情が硬かった。
それでも智瑜の前では、つい格好をつけてしまう。
「常識では外側から使うものだが、間違えてもスタッフがフォローしてくれるから大丈夫さ。気にせず食事を楽しもう」
「は、はい」
南の地方は、日暮れが関東より、のんびりだ。
智瑜も、流れる景色や思い出話をするうちに、肩の力が抜けてきて。
「ふう、美味しい料理をお腹いっぱい食べれて大満足です。前菜は緊張してて、あまり憶えてないですけど、デザートはとろけるようでしたね」
「そうか、智瑜に喜んでもらえて、私も嬉しい。九州まで来たかいがあったというものだな」
智瑜の笑顔に、桐島も胸を反らして満足そうだ。
そして闇が訪れ、ラウンジで飲み物とピアノの生演奏を堪能して、客室に戻った二人。
すでにベッドメイキングされており、桐島は横になった。
ベッド側の窓は低い。寝ていても、景色が見えるようにという配慮だ。
「少し飲みすぎたかな。……智瑜、おいで。星がよく見えるぞ」
桐島の腕まくらで、智瑜も誘われるままにベッドに横になる。星をちりばめたビロードの空が、大パノラマで広がっていた。
「わあ……綺麗! 何だか、夢みたい」
星空に心奪われる事、しばし。
智瑜の手に、桐島のもう一方の手が重ねられた。気付けば桐島は、智瑜をじっと見つめていた。
「どんな星も、智瑜の天文学的な美しさには敵わないさ」
「義弘さん……」
甘い言葉を耳元で囁かれて、智瑜の頬は紅潮した。
――なんてね、きゃっ!!
自室の机をどんどんと叩きながら、智瑜は はっと我に返った。
「し、しまったぁ……」
せっかく素敵な旅だったのに。
2日目の旅は見れなかったけど、いつか本物に乗りたいなー。
「もちろん、先生と一緒に!」
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月21日
参加申し込みの期限
2014年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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