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時刻表で巡る旅 ――妄想編――
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新幹線で九州に降り立った一行は、3泊4日の旅へと洒落込んだ。
ウェルカムセレモニーなんて、ただ電車に乗るだけなのに誰が想像しただろうか。部員達は口をあんぐりと開けて、惚けていた。
「色すげーのだシックなのに高級な感じなのだデザインもレトロモダンでお上品なのだこれホントに真央ちゃん達が乗っていいのだ?」
「当たり前だろう?」
ドレスコードが必要な車両にも気後れしない修や、他セレブとは対照的に、真央はまだ目を丸くして外観を眺めている。
弾丸のように喋りながも、真央は新聞部で培ったクセでスマホを取り出して、知った事実に口から心臓が飛び出しそうになる。
「のぞみとみずほ使えば3万円とちょっと……それでも十分リッチ&ゴージャスだと思うのに別世界なのだ……!!」
「真央、中へ入ろう。内装も素晴らしいぞ」
修に促され、真央もキョロキョロしながら車内に入った。
「ななななんだかお客様って感じになるのだぁ~!」
苦笑しつつ、修も車内の設えの良さに感嘆していた。
「趣味がいい、これは想像以上だな」
クリンネスも行き届いている。
「贅沢すぎて真央ちゃんクラクラしてきたのだ~」
「驚くのは、まだ早いぞ? 俺と真央の客室は、DXスイートを予約してある」
「DXスイートなのだ?」
「2部屋しかない、特別室だよ」
「特別すぎなのだっ!?」
真央の反応を楽しみながら、先を歩く修の手にはミルクのケージ。
一緒に旅をする、かわいい仲間だ。
「九州は漢委奴国王印なのだ日本史で習ったのだっ! 絶対邪馬台国九州だったと思うのだ高千穂とか興味あったのだどういうコースなのだ!?」
「1日目は昼食後に湯布院、そして大分へ向かうぞ。湯布院では、街を散策するコースと、車内でティータイムのコースが選べるが、真央はどっちがいい?」
「ティータイム……凄く気になるけど街歩き捨てがたいのだっ」
頭を抱える真央を伴って、通された部屋は昔の御料車(皇族が乗る客車)も かくやという豪華な造り。
「調度品や仕切りの細工、灯り、細かな金具に至るまで、なかなかのものだ……」
アンティーク調のソファには、行儀良くクッションが並んでいる。
内装はデスクも含めて、木のぬくもりを感じさせ、上質でありながら どこかホッと出来る空間を演出していた。
「バストイレつきなのだ……? これは電車とか言うレベルじゃないのだ」
真央が何度目か分からない溜息をつき、かりかりとミルクがケージを引っかく音が響いた。
「ミルクちゃんも吃驚したのだ?」
甘えた声で鳴く愛猫に、修はケージの蓋を開いた。
「広いから出すけど、大人しくしててくれよ」
伸びをして、存分に体をほぐすミルクに目を細めて、二人も景色が良く見えるように腰掛けた。
やがて列車は、ホームを離れた。
沿道の住民が、旗を振って見送ってくれる。沿道を飾る花も、聞けば全て植栽してくれたものだとか。
「行ってきますなのだー♪」
「人の温かさを感じるな……」
大きな窓から、流れる景色に慣れる間もなく、ランチタイムになった。
揃ってダイニングカーへ移動して、椅子に腰掛ける。
提供される料理に、真央は歓声をあげた。
「美味そうなのだー! これ全部九州グルメなのだ?」
無邪気に問い掛ける真央。スタッフの流暢な説明に、修は静かに耳を傾ける。
料理も出来合いではなく、シェフが手ずから行っている。
皿が出てくるタイミングも、絶妙で。
――職員の対応も “合格” だ。
誰憚る事無く、料理を口に運ぶ真央の嬉しそうな顔が、向かいにある。
車窓からの風景も料理の味を引き立て、食事の時間は一層楽しいものになった。
そうして、列車で迎えた夜。
昼間の湯布院での思い出話に花を咲かせるうちに、真央は眠ってしまったようだ。
猫グッズを集めた店で、はしゃいでいたから、無理も無いだろう。
腕にはタオル地の、縫いぐるみを抱えたままだ。
「ラウンジに、誘おうと思ってたんだがな」
幸せそうに寝息を立てる真央の傍で、丸くなったミルクの横腹が小さく上下している。
「おやすみ」
修は真央と同じ店で購入した、絵葉書にペンを走らせた。
宛名は、
七夜 あおい
。
明日投函すれば、きっと修よりも早く、桜花寮で暮らす あおいの元へ届くだろう。
重くならないように内容には気を遣っているが、彼女は喜んでくれるだろうか?
明日は宮崎に行く予定だよ……と、締めくくってペンを置いた修を、何時の間に目を覚ましたのか、真央が見つめていた。
「あおいちゃんにお手紙書いてるのだ?」
ああ、と多くは語らない修に、陰ながら応援している真央は、小さく頷いて。
次の瞬間、視界に飛び込んできた夜景に息を呑んだ。
「星が綺麗なのだー!」
「列車から眺める星空、というのも格別だな。空も晴れて気持ちいい」
運が良かったと笑う修に、真央もすっかりいつもの調子を取り戻す。
「寝子島と違う星見れるかもなのだ。えーと南十字星?」
「南十字星は、船に乗らないと……宮古島でも見えなくはないが、全容を見るなら波照間島がベストかな」
「波照間島なのだ?」
「沖縄本島より、南だよ」
「遠いのだ!? でも満天の星……きっと素敵だと思うのだ……」
うっとりと息を落とした彼女の横顔に、修も窓の外に視線を向けた。
「明日は宮崎巡りだぞ。列車も海岸線に、平行するように走るんだ」
「日南海岸見てみたかったのだそこをのんびり走るのだ? 素敵そうなのだ~」
ご機嫌な様子で、真央はソファに身を沈めると、足をぷらぷら。
「宮崎は全国4つしかない漁学……水産研修所があるのだ! もうそれだけで気になっちゃう県なのだ」
「ほう? 宮崎牛やマンゴーはいいのかな?」
「勿論それも気になっちゃうのだ~!」
お互いに笑いあって、あっという間の4日間。
博多に戻った一行は、新幹線で帰途に。
「駅弁はどれにしようか?」
「全種類試すのだ♪」
ん?
真央がハタと我に返って、がくりと部室の床に手を着いた。
「違うのだ真央ちゃんマダムちゃんとの旅行の計画を立てていたのだ……うぅ……」
ミルクが小さな欠伸をして、現実に戻ってきた修も「あ」と声を上げた。
「どう行くのかな……」
タブレット端末を操作して、修は真央の希望をなぞる。
「そんなに心配するな、真央。車椅子だって2人なら大丈夫、一緒に持ち上げれば、段差も平気だよ」
にこりと示された画面に、真央も真剣な眼差しを向けるのだった。
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シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月21日
参加申し込みの期限
2014年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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