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はや瀬のぞめき
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【靴の靴による靴の為の足】
「今日も一日がんばるんですよー!」
自分自身に気合を入れる。
シーサイドタウンの2階に靴屋「Cat's rear paws」を構える
沓冠 梢太朗
は、男ながらに今日はとてつもなく似合うガーリーな格好に身を包み、足にはその服に合ったリボンパンプスを履いていた。
──しかし正解は、『その靴に合った』ガーリーな服と言うべきか。
梢太朗は、ニャーバード大学を飛び級で卒業したエリートである。
親戚にも人生の勝ち組だと疑われていなかった。
しかし、彼には愛するものがあったのである。
──靴・マイ・ラブ。靴は彼の人生を狂わせた。否、元々靴が彼の全てであった。
素晴らしい靴を履く足を追いかけ、やれストーカーだのつきまといだので警察のご厄介になること3回。輝かしい目で見ていた親族にも見捨てられた彼は、今までの資金とその身一つで寝子島にやって来てお店を開いた。
お店は最近オープンしたばかりだが、靴に囲まれて彼はこれまでの人生でかつて無いほど幸せだ。
今日は暑く観光客日和。
しかし、寝子島も自然が多いとはいえ地面はコンクリート。
観光客は、観光の為におしゃれ用のサンダルを履いている人が多いので、大丈夫か心配になったのである。
もちろん汗に汚れた靴はトリートメントしなければならないし、それを履きこなす足に怪我などがあっては一大事だ。
そう思い至った彼は、店先に小さなビニールプールと椅子とビーチパラソルを立て掛けて。
ビニールプールの中に氷水を入れて、即席の休足所を作り上げた。
もちろん、靴のまめや靴擦れ対策のための救急箱も欠かさない。
「遠い所からようこそ! 涼んでいってくださいねー」
「まあ、何かしらあれ」
「しっ、目を合わせない方が良いわよ!」
目の前でそんな事を言う心無い客もいるが、そもそもその声は梢太朗には届かない。
何故なら人の人格は靴に出るからだ。
靴は美意識だけならず、人格をも映す。ぼろぼろの靴を履いていても、その人には梢太朗の美学には余りに合わないが、靴を後回しにするほどの大切なものがあるのだろうと。
靴がぼろぼろなのに限っては、こちらがその人にふさわしい靴を勧めれば良いだけの事である。それが、靴と共に過ごす事を決めた靴屋の宿命だとも思える。
靴は、ピカピカなだけでは駄目なのだ。それ相応の人が履かなければ。
「そこのお姉さん、長旅で疲れてるなら是非こちらで休んでいってくださいねー!」
「ど、どうしようかしら……」
声を掛ければ、一人の女性が足を止める。
「涼んでいただいている間に、無料で靴のメンテナンスを行いますよー」
「そ、それじゃあお願いしようかしら。足も疲れちゃって……」
女性は、小さな椅子に腰を掛けて、恐る恐る足を氷水の中に入れる。
「冷たくて気持ちいい……!」
初めての来客の間に、梢太朗は預かった靴をじっくり観察する。
その靴は春モデルの靴で、それもかなり傷んでいた。恐らく年をまたいでいるに違いない。
「お客様、大分履き込んでらっしゃいますねー。このままだと、かかとが取れてしまいますよー」
「あらやだ、恥ずかしい。母がね、選んでくれた靴だから、無碍に扱えなくて……」
恥ずかしそうに語る女性に、修理道具を取ってくると告げて2階に上がると一緒に、梢太朗は数箱の靴が入った箱を持って降りてきた。
「かかと、お直ししておきますねー。
あと、もし宜しければ、こちらの2階でご自身の靴と、そのお返しにお母様に似合う靴をお選びになってみるのはいかがでしょうか。
靴もかかとだけ修理しても、他のところが壊れてしまってはせっかくの靴が可哀想ですし……」
梢太朗は純粋に靴が可哀想だったのだが、女性には思い入れがあっただけにそれを加味しての言葉だと思い感動を隠さなかった。
若干のすれ違いこそはあったが、その後、女性は梢太朗が完全にその女性に似合うと見立てた靴と、自分の母親に向けて選んだ靴を購入して去っていった。
靴を買わせる事が目的ではないが、自分の我が子が巣立っていった様な感銘を覚えつつ、梢太朗は引き続き綺麗な靴と足の為、ちょこんとパラソルの椅子に座り直した。
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月08日
参加申し込みの期限
2014年04月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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