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放課のチャイムが鳴った後も、学校には多くの生徒が残っていた。
運動部の学生たちの声がグラウンドから聞こえてくる。
秋の空気の中、大きな声はよく通る。窓枠にもたれてついうとうとしていた
御巫 時子
は、秋風の冷たさにふと閉じかけていた目を開いた。
「いけません……うっかり眠ってしまうところでした」
おっとりと微笑む御巫。まるでひとりごとを言っているようだけれど、そうではなかった。窓枠には2匹の小さな鳥が留まっている。
つがいの鳥は御巫の話にうなずくかのように、ちちち、と小さく鳴いた。
「ええ、今日も先生を待っているんです。会議で遅くなられるようだけど……」
ここは理科室。理科の教師である
五十嵐 尚輝
先生に想いを寄せている御巫は、放課後ときおり理科室を訪れているのだ。
今日は職員会議があるので、先生が理科室に顔を出すのはもう少し先のことだろう。そのあいだ、彼女はいつもこうして窓際の鳥と会話をしているのだ。
「風もだいぶ冷たくなってきましたね。鳥さんたちもそろそろ南に行ってしまうのでしょうか……?」
鳥の中には、冬を越すため南下していくものも多い。
そう尋ねると、2匹の鳥は「今まさに南下している途中だ」という言葉を返した。
「そうなのですか……じゃあ、いっしょにお話できるのは今日だけですね」
鳥の頭を指のはらで優しく撫でながら、御巫は少しだけさびしそうに言う。
空にはたくさんの鳥が飛んでいる。優しげな御巫に懐いてよく遊びに来てくれる鳥もいれば、その場限りでもう出会うことのない鳥ともたくさん話をしてきた。
出会いと別れ。人間の世界にでも常としてあるものだ。
ましてや自由に空を飛ぶ鳥にとっては――
「南の方、暖かいといいですね」。
空を見れば、秋の高い空のさらにその上を雲がゆっくり流れている。
飛べたらきっと気持ちがいいだろうな。御巫は目を閉じると、雲の下を飛び回る様子を思い描いた。
よいしょ、と背伸びをすれば届かない高さではない。
胸に何冊かの本を抱えたまま、
綾辻 綾花
はうんと背伸びをして本棚の上段にある図鑑に手を伸ばした。
女子の中でも小柄な綾辻にとって、図書館の本の回収作業は少し手間取るものであった。もちろん脚立は用意されてあるものの、本を抱えたまま脚立を持ち運びするのも億劫だ。
(これくらい大丈夫なはず……っと)
指の先が図鑑の角をとらえる。あとは引っ張るだけ、と分厚い図鑑の重みを覚悟してさらに手を伸ばしたときだった。
ひょい、とあっさりした軽さで図鑑が持ち上がる。
「無理しないで、綾辻さん。こんなのが落ちてケガでもしちゃったら大変だよ」
優しく落ち着いた声。耳慣れたその響きにはっと顔を上げると、そこには司書の
早川 珪
が図鑑を片手に立っていた。
「珪先生! すみません、助かりました」
「これくらいいいよ。それに本の回収は今日は僕がやる予定だったしね。先にしてくれたみたいで、こっちこそ助かった」
そう微笑みながら、重いでしょ、と綾辻が胸に抱えていた数冊の本もひょいともう片方の手で持ち上げる。
男の人ってやっぱり力持ちなんだなあ……とその筋張った大きな手を見ながら、思わずそんなことを考えてしまう。
「そういえば綾辻さん、昨日の帰りに話したいことがあるって言ってたけど」
早川先生の声に、綾辻はぼうっとしていた頭をぱっと上げる。
「あっ、そうなんです。ええと、今月からまた新しい本のコーナーを作ろうって話が出てるんですけど、なかなか思いつかなくって」
図書館の一画には、図書委員の生徒たちによる企画コーナーが設けられている。今月の担当は綾辻になったのだが、そろそろネタも尽きてきた頃で企画内容を悩んでいたのだ。
「うーん、そうだねえ……。推理小説とか恋愛小説とかっていうジャンルものはあらかたやっちゃったし」
しばらく考えたのち、そうだ、と早川先生がひらめいた顔になる。
「寝子高出身の作家特集ってのは?」
「わあ、それならおもしろそうですね! ……でも」
寝子高出身の作家とか、いらっしゃるんでしょうか……?
綾辻が困惑ぎみに尋ねると、さあ……と早川先生も自信なさげに首を傾げるのだった。
射撃部の部室に、ふたつの人影がある。
「うがー、みんな私物置きすぎなのだ! キリがないのだ!」
部員の荷物をがちゃがちゃと箱に詰めていきながら、
後木 真央
は猫が威嚇するような声をあげる。
「本来は私物の持込は禁止だからな。持ち帰らないようだったら処分しよう」
後木が詰めている段ボール箱に「今月までに回収しなければ処分」と書いた紙をべたりと貼っているのは
八神 修
だ。
今は2人で部室の大規模な模様替えを行っている。後木が荷物をまとめていく一方で、八神は数ヶ月かけて部員たちと組み上げてきたロフトにその荷物を運び込んでいた。体力はだいぶついてきたとはいえ、なかなかの肉体労働にだいぶ息があがってきている。
「みんな部室を倉庫か何かとカン違いしてるのだ! 真央ちゃんはもっとみんながくつろげるような空間にしたいのだ」
それでねそれでね、とカバンの中から取り出したのは一冊のインテリア雑誌。
休憩がてら、ロフトに持ち込んだユニット畳の上に後木が雑誌を広げる。
「見て見て修ちゃん、このラグをここに敷こうと思ってるのだ」
後木が指差したのは落ち着いた色合いのラグだった。これならば部室の机や棚との色も相性がよさそうだ、と八神はうなずいてみせる。
「うん、なかなかいい感じだな。大きさは……」
「でしょー! サイズもちょうど良さそうだし、今度買いにいきたいのだ」
そこまで言ったとき、そうだ、と後木が思い出したように顔を上げる。
「修ちゃん! そういえば修ちゃんって誕生日いつなのだ?」
「ああ、10月の24日だな。それがどうしたんだ?」
「どうしたもこうしたも……もうすぐなのだ! おめでとうなのだ!」
親友からのまっすぐな祝いの言葉が嬉しい。ただ組んだばかりのロフトの上で飛び跳ねないでほしいと友人を軽くなだめつつ、八神は口を開いた。
「でもどうして急に?」
「たしか秋生まれだったような気がして、もしお誕生日ならぜひプレゼントを渡したいのだ。修ちゃんには日頃お世話になりっぱなしだから」
ほしいものは何なのだ? と、顔をきらきらさせながら言う後木。
彼がほしいものといえば――あえてほしいものといえば友人からの祝いの言葉である。気持ちだけで充分。それが謙遜でも遠慮でもない素直な彼の気持ちであったが、同時に友人に何か贈り物をしたいという後木の気持ちもよく分かる。
(まあ、俺も逆だったら真央に何か渡してやりたいしな)
せっかくなのでお言葉に甘えよう、と八神は今ほしいものをいくつか思い浮かべてみた。
「そうだな。冬が近いから、猫の暖かい寝床とか遊び道具がいいかな」
「ふむふむ……」
「あ、あと本もいいかも」
「本……修ちゃん、いっぱい読んでるもんね」
彼の要望にうなずきながら、後木はさっそくインターネットで検索している。
冬 ネコ グッズ
「わあ、いろんなのがあるのだ、ほら見て見て修ちゃん!」
「どれどれ……三毛猫マカロン? これはクッションか、かわいいな……」
画面の向こうにあふれるたくさんの猫グッズに、思わず本題を忘れてしまう。
次々と検索をしながら、これは気持ち良さそうだとかこの猫は美人だとか言いながら仲良くネットショッピングに興じる2人であった。
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月02日
参加申し込みの期限
2015年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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