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母親に引きずられて右の部屋に入った
白石 龍樹
。彼が案内された席には、龍樹が退屈しないようにと配慮してなのか漫画が用意してあった。
「お、マンガだー!」
思わず飛びつく。が。
(おっと、
少年探偵団
の一員としてはうわさ話にも耳を傾けなくちゃな)
だから漫画を読んでいるフリをして情報収集するんだ!
漫画を開き、鏡ごしにまわりを観察する。と、壁と同じように輝く頭を持った若い男が目についた。どうやら彼が龍樹の担当らしい。
「はじめまして、龍樹くん。俺は上桐 亮司って言います。今日はどんな髪型にしたいのかな?」
「カッコよくイケメンに、モテモテにしてくれ!」
「はは、カッコよくイケメンだね。うん、頑張るよ」
「モテモテも忘れんなよ」
「う、うん。かしこまりました」
そうして亮司は不器用な笑顔を浮かべて、ハサミを構えた。
(……この兄ちゃん、ワケアリなのか? スキンヘッドだしなー)
そう思ってから、いやいやと首をふる。先入観は禁物だ。しっかりと観察して、あとで団のみんなにも話してやろう。
「と、まず顔剃りからしようかな。椅子、倒しますね」
「おう!」
本当は顔にカミソリあてられるのってちょっと怖い。でもそんなことでいちいち騒いでいたら団の皆に笑われる。龍樹は平気な顔をして目をつむり、亮司に身を委ねることにした。
「まずシェービングクリームを失礼しますね。ちょっとひんやりしますよ。それから――」
ひとつひとつ確認しながら、亮司は丁寧に仕事をしていく。
(お、どうやら腕は確かみたいだな。くぅ……! 熱い蒸しタオルがすげえキモチいいー!)
そして龍樹は観察という任務を忘れて、あっという間に顔剃りの虜になってしまった。
「よろしゅうお頼み申します」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
席に案内され次第、
竹松 梅
はぺこんと腰から頭を下げて、それに釣られるように担当の平野 活斗も頭を垂れた。
「今日はどんな髪型になさいますか?」
「お団子にできるくらいの長さでええわ。ほいで、よお。奥さんらが紫色に染めとるやんか。あれ、わたいも似合うやろか」
先ほど『しみゅれーしょん』というやつで色々と試してみて、それが一番気になったのだ。あれで見る限りなかなか悪くないように感じたのだが、実際にあれと同じようになるとも限らない。
「ええ、きっとお似合いですよ」
けれど活斗は迷いなく笑顔で返事をする。世辞とは思えない、いい笑顔で。その笑顔に乗せられて梅は紫に染めることに決める。が、ふと気になった。
「紫てはやっとるんやろか?」
「んー……実はね」
「あい」
「これ美容師の失敗から始まったみたいなんですよ」
「失敗て?」
「もともと白髪って放っておくと、黄色っぽくなってくるんですけど、そこに紫色を薄っすら入れると、きれいな白になるんです」
ほいほいなるほど。なんとなく話が見えてきた。
「それが手違いで濃くなっちゃった、って」
「ほうか、お兄ちゃんよお知ってやなあ。でも手違いとは思えへんくらい奥さんら品がええように見えるわ」
「そうそう、その通りなんですよ。紫って品のいい色だから評判になって、手違いのはずが人気出ちゃったんですって。ってことで、怒られずに済んじゃいました」
活斗はくすくすと笑いながら梅の髪を櫛で撫でていく。
「ああ、それと日本人の髪質に、紫っていう色がよく合うらしくて。若い人の間でも最近流行ってるんですよ~」
「ほな。わたいも流行に乗ってみよかなあ」
「承知いたしました」
そうしてシャンプーをし、毛染め液を染み込ませたところでひとつ提案を受ける。
「色が着くまでの間しばらく待ってもらうんですけど、その間マッサージでもどうですか?」
「ほな、せっかくやし、よろしゅうな」
「じゃ、担当の者を呼んできますね」
気持ちええなあ。マッサージを受けた梅はうとうとと船を漕ぐ。
梅がうとうととしている間に
宮祀 智瑜
が彼女の隣の席に案内された。彼女の担当も活斗。
「あの、少し伸びた髪を切り揃えてもらいたいんです」
小さな頃からずっと同じ髪型であること、染めたことがないことを少し照れながら説明していく。
「一度は伸ばしてみたいって思うんですけど……ついつい少し長くなると気になっちゃって揃えてもらうんです」
「だからかな。すごく髪の毛が綺麗だねー。羨ましいなぁ」
「そ、そうですか?」
「うんうん。枝毛もないし。切りたいような切りたくないような。複雑な気分だよ」
「ちゃ、ちゃんと切ってくださいね」
「どうしようかなぁ~?」
からわれているのはわかっているけれど、わかっていてもすっかり活斗のペースに飲まれてしまう智瑜。すっかり緊張もほどけて、智瑜は気になっていたことを聞いてみることにした。
「染めたら、どんな感じになりますか……?」
「うーん、そうだな。色にも寄るんだけど快活な印象になるかな? 智瑜ちゃんは何色に染めてみたい?」
「えっと……」
派手な色も、落ち着いた色も、興味はあるけれど。何色と言われると少し悩んでしまう。
「あ、そうだ。もし時間があるなら試してみる?」
「え?」
「ロングヘアのウィッグとかも用意してるから被ってみる?」
(ウィッグやエクステって別料金なんですよね……)
興味はあるけど、お財布のことを考えると少しだけ勇気がいる。そんな智瑜に気がついたのだろう。活斗はくすりと笑ってから、小声でそっと教えてくれた。
「試すだけなら無料だから安心して」
「は、はい。宜しくお願いします」
トクトクと高鳴る胸を抑えながら、智瑜は小さく頷いた。
「ええ色やな」
「髪に艶が出て、よくお似合いです」
「お兄ちゃん、おおきんな。お兄ちゃんにやってもうときれいやわ」
「もったいないお言葉、ありがたく頂戴いたしますね」
「また頼みますわ」
梅は足取り軽く、店を去っていく。その姿を横目に見て智瑜は小さくため息をつく。結局さまざまなウィッグを試してみたけれど、しっくりこなかったのだ。
「お待たせしました」
そこで見送りをしていた活斗が戻ってくる。
「いえ、色々試してもらったのにすみません……」
「気にしないでください。さ、髪、切らせてもらいますね」
「はい!」
(今度髪が伸びたら、考えてみましょう)
軽く切り揃えるだけ切り揃えてもらって、今日は終わり。それはそれでいい。智瑜は鏡の中の自分に微笑みかける。
そしてすっかり頭と心が軽くなってレジへ向かうとそこには龍樹の姿があった。
「ねえちゃん、オレにほれるなよ?」
龍樹はボサボサ頭だったのが、ずいぶんとすっきりとしていた。そしてその手には漫画がある。
「母ちゃんが上で買い物してくる間読ませてもらってるんだ! っと、母ちゃん!」
龍樹は母親が来るやいなや、智瑜に言ったのと同じように「ほれるなよ!」とポーズを決める。
「へへ、じゃあな! また来るぜ!」
「うん、またね」
店員が少年を見送る。その店員の横顔を見て、なんとなく智瑜の気持ちも弾むのだった。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月09日
参加申し込みの期限
2014年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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