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すべてが終わったころには、二十時近くになっていた。
空はすでに藍色に沈んで、波打ち際だけがぼんやりと白く光って見える。撮影用のライトが一基ずつ消されていき、にぎやかだった砂浜が少しずつ、もとの静けさを取り戻していく。
「お疲れさまでしたー!」
スタッフの声に合わせて、グラドルたちが順番に頭を下げる。そこに、
「打ち上げいくべー? みんなで焼肉とかどう?」
着替えを済ませた逢瀬が、機材を片付けるみんなのもとへやってきた。撮影用の派手なビキニから一転、五分袖のミリタリーシャツを肩から羽織り、中にはクロップ丈のタンクトップ。デニムのホットパンツに、ごついシルバーアクセサリーを何重にも重ねづけている。明るい髪はラフにひとつにまとめられ、後れ毛が無造作に揺れていた。
「行きます!」スタッフたちから次々と手が上がる。
「お、逢瀬さんおごりっすか?」という軽口もあったが、
「ばかおごるわけねーじゃん、割り勘だし」
手際よく軽口で返しながら、逢瀬はグラドル仲間にも声をかけていた。まったくの初対面のグラドルであっても、もう何年も一緒にやっているみたいに自然に輪へ入れるようにしている。さすがだなあ、と理緒は思う。あたしなんてまだまだ、逢瀬姉さんからすればヒヨっ子だ。
「理緒と紗月はー?」
当然のように声がかかったが、
「あ、私たちは……」紗月は申し訳なさそうに言った。「ごめんなさい、今日は。明日も大学あるんで」
「えー、なんだようガッコーは忙しいんかー」
逢瀬がわざとらしく頬を膨らませる。
「学生ってゆーかー、社会人より休めてないじゃん。あーしらフリーが一番ラクってか?」
「ごめんね逢瀬さん、また今度埋め合わせするから」
理緒が拝むように手を合わせると、逢瀬はしばらく恨めしそうな目で見つめてきたが、やがてふっと表情を崩した。
「ま、いっか。お疲れさん」
そう言うと、逢瀬は理緒と紗月、それぞれの肩をぽんと軽く叩いた。
「ふたりとも、今日もよかったよ。お似合いだったし。気をつけて帰りなー」
さらりとした一言だったが、その「お似合い」にどんな意味が込められているか、理緒にはなんとなくわかる気がした。からかうでも茶化すでもなく、祝福するような言い方だった。
「ありがとうございます」
紗月が小さく、でもはっきりと返す。
「逢瀬さんも、お疲れさまでした」
「おう。また現場でなー」
逢瀬はそのまま、メンバーを引き連れてバスのほうへと歩いていった。にぎやかな笑い声が、だんだんと遠ざかっていく。
手を振り合って、理緒たちは控え用のバスへと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年06月01日
参加申し込みの期限
2026年06月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年06月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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