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寝子島高校
爽風、あなたの物語
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「ごくごく普通の」高校生活
――こんな夢を見た。
「何ぼんやりしてんの?」
背中をつつかれる感触にはっとしてあたりを見回すと、そこは寝子高の校門そばの交差点で、自分――
朝鳥 さゆる
も、それから恋人の
姫木 じゅん
も、寝子高の制服を身に纏っていた。
「早くしないと遅刻しちゃうよ」
じゅんがこてりと首を傾げて見上げてくる。ワインレッドのリボンで結われたツインテールが、首の動きに合わせておしゃまに揺れた。もともと童顔なじゅんだから、そんな仕草をするとまるで中学生みたいに見えるけれど、胸ポケットの校章バッチの色は赤。つまり、さゆると同じ3年生だ。
(――あれ、そうだっけ……?)
ちくりと違和感を感じたそのとき、クラスメイトが通りかかってすこし茶化すように声をかけてきた。
「おはようお二人さん、今日も熱々ですなあ」
じゅんはさゆるの腕に抱きつき、その軽口に、冗談とも本気ともとれぬ言葉を返す。
「さゆるはあたしのカノジョだからナンパするんじゃないよ」
(そうだ、あたしたちは「まるで恋人みたい」に仲がよくて、よく友人たちにからかわれている……はず)
さゆるよりじゅんはずっと年上で恋人みたいじゃなくて恋人だったはずだけれど、その記憶は徐々に薄れ、同い年のクラスメイトで親友以上の関係な記憶に上書きされていく――。
「さゆるってば! ぼーっとしてると遅れちゃうよ。1限目、桐島の数学でしょ」
「あ、そうね……?」
課題全然やってないんだよね、なんてボヤくじゅん。
そんな言葉をじゅんから聞くなんて思わなかったと思いながら、ふたりは一緒に教室へと急ぐ。
「……じゅん。じゅんってば……」
声を顰めて、隣の席で突っ伏すじゅんの脇腹をそっと人差し指でつつく。
教室の前方では眼鏡でカタブツな
桐島 義弘
先生が、黒板いっぱいに数式を書き連ねていた。
「無理……ぜんぜんわかんない」
1限から小難しい数式をぶち込まれたじゅんの脳みそは、早くもオーバーヒート気味らしい。
「どこで詰まってるの……ああ、そこはxにaを代入して……」
「え、さゆる、解けたわけ?」
「ええ、まあ」
「さゆる、あんた……AIかなんか?」
呆れたような感嘆したような感想を漏らすじゅんの隣に、気づけば桐島先生が立っていた。
「姫木。お喋りは感心しないな。前に出て解いてみろ」
「ひええっ! 助けてさゆるっ」
さゆるは苦笑いして首を竦めた。残念だが、こうなっては桐島先生の洗礼を受けるしかない。
「はーっ。ほんっと桐島めー!」
昼休みはふたりでランチを取る。
学食のテラス席はにぎわっていて、中庭は心地よい風が吹いている。
「じゅんってば、理数系はまるでダメよね」
「国語と英語はまあまあですぅ。歴史もイケるし! 漫画やアニメをより楽しむために勉強するのは楽しいからね。でも数学はサイアク。勉強する意味が全然わかんない。黒板いっぱいに埋め尽くされた数式なんて、異世界の呪術にしか見えないし。もうほんっと桐島めー! ズボンのお尻破れちゃえー!」
「ふふっ、もはや呪うしかないわけね」
ランチの時間はいつもこうしてめいっぱいダベる。
もっぱら聞き役だけれど、じゅんの愚痴を聞けるのも幸せな時間だ。
「そういえばさゆる。今日は部活何時まで?」
「部活? ああ……」
そうだった。自分は身長の高さを買われて、バスケ部に所属しているのだ……。
「今日はたぶん18時くらいには終わると思う」
「わかった。そのころ校門で待ってるね」
帰宅部のじゅんはいつも、図書室で時間をつぶしてさゆるの部活が終わるのを待っているのだ。そうしていっしょに帰途につく――いっしょに夕日を眺めたり、たまにはクレープ屋さんで買い食いをしたりしながら。
そんな――夢を見た。
「ふふっ、じゅんとあたしがクラスメイトだったら、か」
実際のさゆるは高校のおもに前半を爛れた夜に沈んで過ごし、成績は良かったものの出席日数はぎりぎり。たまに教室に現れると驚かれたりしていたけれど。
でも、もしもじゅんが同い年でクラスメイトだったなら……。
「こんな穏やかな時間があったら、あたしの高校時代は違っていたかしら」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月27日
参加申し込みの期限
2026年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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